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格安葬儀の注意点「オプション商法」で価格が吊り上がる。

一部のぼったく葬儀社の問題点は、何度か書いてきたんだけど、同時に最近流行りの格安葬儀プランの注意点も挙げておきたい。私も個人的に、いくつかの葬儀比較サイトで、価格を見積もってみたんだけど、激安!ともいえる葬儀社もある。これまで見てきた中でもっとも安いな!と思ったのは、5万円からの直葬プランだった。

しかし、身につけた葬儀社の見積もりを読むテクニックで丁寧に読んでみると「5万じゃ無理だよね」というのが分かってしまった。この記事でも、ちょっと書いたんだけど、もうひとつ書いておこう。

格安葬儀のオプション商法

私も葬儀に関して調べ始めてから、数多くの葬儀業者のパンフレットやチラシを見ている。実際に足を運んで話を聞いたこともある。直葬・シンプルな葬式、家族葬と、自分の意思を決めていても、注意しておかねばならないことがある。それは、格安のプランでも各種のオプションを追加していくうちに、どんどんと高くなってしまうことだ。

普段、購入するサービスではないのを幸いとして、格安葬儀を謳う業者の中には、本当は必要な商品・サービスもセットにつけずオプションにして、打ち合わせをしながら徐々に価格を釣り上げていく手法をとるところがある。

「セット料金を安く設定することで遺族の方の目を引いて、後でそこにいろいろなオプションをプラスしていくというやり方は、じつに姑息です。たしかに別途オプション料金がかかることはパンフレットに書かれています。しかし、そこだけ小さな文字にしていたり、最初の契約段階ではさらっとしか説明しなかったりということが行われていたりします。実際に、私自身も、以前はそういうことをしていました。こうしたやり方は一般的な生活者の感覚から言ったら、まさにサギにあったような気持ちになるに違いありません。」(P188)

「遺族の方との葬儀の打ち合わせをする中で、私たちはできるだけ価格の高いものをすすめるようにしていきます。料理に関しても、より豪華な内容にしていけば、そのぶん料理屋さんからのバックマージンも増え、それが葬儀社の利益になっていくのです。」(P160)

「葬儀」という仕事 (平凡社新書) (日本語) 新書 – 2009/7/1 小林 和登 (著)

参考:葬儀屋の裏側と葬儀マンの良心「葬儀」という仕事(小林和登)

格安広告で釣られて、だんだん価格が上がっていく。顧客にとっては、後味が悪い。私が発見した格安葬儀のプランでは、火葬場での火葬料金がまず含まれていなかった(自治体によって違いがあるが、私の地区では2万前後)。また搬送料金なども別料金になっていた。病院から自宅、自宅から火葬場など、どうしても搬送は必要なのにそれがセットになっていない。

ちなみに搬送は3万円だった。このように、スタンダードなプランで、対応できない場合は、徐々にオプションをつけていくと、結局は平均的な価格に落ち着いてしまうのだ。この格安葬儀の広告の場合、おおよそ10万円くらいはオプションで吊り上げられると見た。

知識武装が必要

できれば「性善説」で考えたいところなんだけど、すべての葬儀社が信じられるわけではないのは事実。特に格安葬儀社を利用しようとする場合は、思ったような値段ではなくなるかもしれない。事前に見積もりの意味などを調べておくことが必要かもしれないね。

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大人のADHDグレーゾーンの片隅でひっそりと生活しています。メンタルを強くするために、睡眠至上主義・糖質制限プロテイン生活で生きています。プチkindle作家です(出品一覧:https://amzn.to/3oOl8tq