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論理療法(REBT)新しい信念を確信させるための「攻撃ー反撃テクニック」

論理療法(REBT)の習得は簡単ではない。新しい思考パターンを自分に学習させなければならない。非合理的な考え方は、簡単には消え去らない。落ち込んだり、イライラしたり、ネガティブな感情は論理療法(REBT)で扱えるが、その効果が長続きしないこともある。それは、以前から持っていた非合理的な考え方が再び顔を出すためだ。

ABC理論で、自分のビリーフを見抜き、反論し(D)、新しい考え(E)を持てたとしても、容易に歪んだ信念(B)は戻ってきてしまう。なんとか、新しい考え(E)を持てたのに、ふとしたところからBが優勢になるということはよくあることだ。ここで、新しい健全な信念を強化する方法を紹介したい。

参考:ネガティブな考え方を変える方法。エリスのABCDE理論(論理療法REBT)を実践してみよう。

「攻撃-反撃テクニック」

これはある程度時間がかかるので、いつでも行えないかもしれないけど、根強いイラショナルビリーフ(非合理的な考え)に取り組む時にはぜひ試したい方法だ。いわば、攻撃ー反撃のテクニックだ。

論理療法(REBT)の世界では有名なドライデン博士はこういう。「『健全な信念』を強化する一つの強力なテクニックは、自ら「健全な信念」を攻撃し、その攻撃に対して、またも自ら効果的に反撃することです。」

「攻撃-反撃テクニック」の具体的な手順

1 自分が強化したいと思う「健全な信念」(E)を紙に書き出す
2 今の確信の度合いをパーセンテージで評価する
3 本気で「健全な信念」を攻撃する(D)
4 今度は攻撃に反論をしていく(D)
5 この過程を繰り返し、今の確信の度合いをパーセンテージで評価する

せっかく獲得した新しい考え(E)に舞い戻ってしまうのは、非合理的な考え(B)が新しい考えを攻撃するからだ。長年培ってきた非合理的な考え(B)による論駁(D)は強力だ。

「~~そうはいっても」(疑念)「~~本当はこう思っている」(本音)の反論が来たら、新しい信念(E)はひとたまりもなく、覆ってしまう。そこで、事前に予想される攻撃をすべて書き出して、これに反論(D)を加えておくというわけだ。練習すればするほど、自分自身の非合理的な考えと闘うことができるようになる。

これは新しい健全な信念(E)を「確信」のレベルに押し上げる効果的な方法だ。まるで「弁護士」みたいだね。一人法廷闘争の準備だ。

#論理療法 #REBT #セルフヘルプ心理学

大人のADHDグレーゾーンの片隅でひっそりと生活しています。メンタルを強くするために、睡眠至上主義・糖質制限プロテイン生活で生きています。プチkindle作家です(出品一覧:https://amzn.to/3oOl8tq