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不安障害で命拾い?敏感すぎる脳の特性のメリット。

発達障害(ADHD)に関しては「脳の個性」という考え方で、自分の特性を理解できるようになってきた。長所・短所を見定めて、ライフハックを駆使し、個性を活かすなら、凸凹があっても楽しく生きることができる。

しかし、うつ病や不安障害に関してはどうだろうか。

「脳の個性を才能に変える」のトーマス・アームストロング博士は、そうした疾患にもマイナスの面だけではなく、プラスにとらえられる面があると説明している。この数年、不安障害っぽい症状に悩まされてきた身としては、なかなか、その特性の良い面は思いつかないのだが、以下の書籍に基づき、いくらか考えてみたい。

不安障害は苦しい

メンタルの弱さを改善したくて、様々なセルフヘルプ心理学を勉強してきたが、不安障害は難敵だ。自分では、おかしいと分かっていてもどうしようもない。OCD(強迫性障害)もそうだけれど、自分ではしたくないことに取りつかれてしまうのだ。私の場合は、病気不安が甚だしい。コンディションが悪い時は失神しそうになることもあった。

参考:ADHDあるある:発達障害の二次障害「不安障害」との戦い。
参考:不安障害は簡単には治らない。何度もぶり返し、繰り返す戦い。

実験によると、不安障害の人は、普通の人より扁桃体が興奮しやすく、かなり低い閾値で不安を感じ始めるそうだ。遺伝的なものも関係しているとのことだ。そうであれば、不安障害も「脳の個性」としてとらえられるのだろうか。この不快な症状にどんなメリットがあるのだろうか。

「脳の個性~」の中でも、不安障害に関しては、少し口はぼったい感じだった(著者も不安障害に悩んでいるとのこと)。強引にメリットをあげるとすれば、次のようなことだろう。

不安障害のメリット?

不安を抱きやすい人の大きなメリットは、命を守ることができることだ。実際に、世界には危険があふれている。何も不安を感じないという人がいたら、相当危ない。不安は危険を避けさせる力になる。ある研究結果では、「心配性の人は青年期に事故で死ぬことが少ない」(P162)という。不安の感情に影響されやすいので、危険なことをしないからだ。

これは、ADHDにとって、大きなメリットになる。というのも、ADHDは、その衝動性や不注意から、信じられないほど、交通事故に遭いやすいからだ。参考:ADHDあるある:運転が苦手・事故の多さが尋常ではない。

私もADHD傾向を持っているのだが、どちらかというと不安が勝っているタイプだ。運転に関しては、驚くほど慎重で、とにかく右折を避けて、全部左折をしたり、雨が降ると車を運転しなかったり、慎重さは病的だった。おかげさまで、20年以上無事故無違反だ。一時期だけれども宅配ドライバーのような、車を運転することがメインの生活をしていたことを考えると奇跡みたいなものだ。

不安障害のメリットは、危険を避ける力だ。

不安障害のデメリット

しかし、その一方で年齢が上がってくると、メリットはデメリットになるという。

「この保身効果は、高齢になった時に、心配性でない人より心配性の人の方が医療関連の問題で死ぬ可能性が高いことによって相殺されているようだ。」(P163)

すでに、40歳を過ぎた私にとっては、不安を抱き続けるのは逆効果になりそうだ。不安障害は「若気の至り」を抑えるが、年齢が増すにつれて、ネガティブ思考により病気にかかりやすくなるってのは辛いね。著者は「遺伝子は若さを優先するので、年齢が行ったら生き続けさせる意義がないので合理的」みたいなことを言っているが、ちょっと悲しいw

これを考えると、私の場合は、すでに不安障害はあるべき役割を果たしたはずなので、あとは徐々にご退散いただけると、すんごく助かる。その方法も少しずつ考えていこう。

#不安障害 #脳の個性 #ADHD   #セルフヘルプ心理学

大人のADHDグレーゾーンの片隅でひっそりと生活しています。メンタルを強くするために、睡眠至上主義・糖質制限プロテイン生活で生きています。プチkindle作家です(出品一覧:https://amzn.to/3oOl8tq