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感染予防は「湿度」がカギ『サイエンスZERO「新型コロナ“第3波”まっただ中!全論文解読から見えた戦略SP」』

新型コロナウイルスの変異種が巷の話題になっている。未曽有の事態に対応しようと奮闘する人類をあざ笑うかのようなウイルスたち。それでも負けてはいられない。NHKでは、次から次へと発表される新型コロナ関連の論文をAIで読み解き、今、この時期に必要な情報をまとめて発信している。今後の新型コロナとの戦い方を学べる戦略SPだ。

感染予防は「湿度」がカギ

冬場になり暖房を使用するようになると、湿度が下がる。換気ができないことに加え、湿度が下がるとウイルスにとっては繁殖しやすい環境が整うことになるようだ。のどには、外界からの異物を外に押し出すバリアー機能としての「繊毛」がある。繊毛は粘液の力で異物を押し出していくので、乾燥してしまうと、動きが極端に悪くなるのだという。

マウスを使った実験などで確かめられている感染予防に適した湿度は40%~60%だ。湿度が高すぎても良くないので注意。湿度計などを購入して、注意深く、部屋の中の湿度を計測する必要がある。とくに家庭内感染が問題になっているから、湿度管理は冬の時期の感染予防の肝になるだろう。

見えない「後遺症」に注意

新型コロナの恐怖は「後遺症」にあることが徐々にわかってきた。世界的には、無症状や軽症で済んだはずの若者たちでも後遺症に苦しむ人が増えている。大リーガーのロドリゲス投手が、新型コロナに感染した後に「心筋炎」になったというニュースは世界中で注目された。平均年齢19歳の新型コロナ陽性患者のアスリート26人を調査したところ、そのうち4人が心筋炎になっていることが分かった。全員、無症状・もしくは軽症の患者だった。

心筋炎は治るまで3か月くらいかかる。疾病に気づかず、激しい運動などをする場合、血圧低下や突然死のリスクもある。新型コロナから回復すると、早く体力を取り戻そうと、急に運動したりする人もいるかもしれない。特に若い人は要注意だ。

後遺症は徐々に明らかになってきているもので、まだ全貌が見えていない。見えないところで、新型コロナが体を蝕んでいるかもしれないのだ。

ワクチンへの期待と現実

新型コロナの爆発的な流行により、ワクチン研究は飛躍的に進歩したという。世界中の研究者たちに、これまでになかったような莫大な予算が割り振られている。今回、初めて人に承認されたワクチンでmRNAワクチンが成功するかどうかは、今後の感染症との戦いを左右するものになるだろう。

ファイザー・ビオンテック・モデルナなどのワクチンはmRNAワクチンだ。これは、ウイルスの設計図(RNA)をコピーして細胞に入れるもので、複製が容易で、ウイルスを培養する手間が省ける。1月に新型コロナウイルスのRNAが明らかになって、2月にはすでにこの種のワクチンができていたようだ。現在までのところ、90%の有効性が確認されており、副作用の報告はそれほど多くない(もともと、アナフィラキシーショックを持つ人は注意が必要)。

しかし、ワクチンを打てば、すぐに日常生活に戻れるかというとそうではない。ワクチンが新型コロナウイルスの発症を予防することは分かっているが、他の人に感染させるリスクを下げるのかどうかは分からないからだ。これから、そうしたデータも集まってくることだろう。世界中の研究者たちが、人類の英知を集合させてワクチン研究に取り組んでいる。

私たちとしては、コツコツ日常生活で行える感染予防に取り組み、医療崩壊をできるだけ引き伸ばし、完成されたワクチンを待つしかないようだ。

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大人のADHDグレーゾーンの片隅でひっそりと生活しています。メンタルを強くするために、睡眠至上主義・糖質制限プロテイン生活で生きています。プチkindle作家です(出品一覧:https://amzn.to/3oOl8tq