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論理療法(REBT):論理療法的イメージ法(RET)でメンタルリハーサルを行う

不安や苛立ちなどネガティブな感情を引き起こす何らかの事態を乗り越えるために有効なのはイメージトレーニングだ。メンタルリハーサルと呼ぶこともできる。論理療法(REBT)の中にも、この技法があって、それは「論理療法的イメージ法(RET)」と呼ばれる。

論理療法的イメージ法(RET)

エリス自身の説明を見てみよう。できる限り具体的に不快な状況をイメージし、それを乗り越えるまでリハを行うことだ。

「不快な出来事が起こる前にも、論理療法的イメージ法(RET)を用いて不快な苦悩誘発的出来事をありありとイメージすることである。不快な出来事を思い出すにつれて、不適切な感情(不安、落ち込み、怒り、自己嫌悪など)が出てきたら、その感情に自分をまかせることである。そして、最悪の事態をイメージしながら、その不適切な感情を適切な感情(気がかり、無念さ、困惑、心残りなど)に変えるように自分の感情に働きかけていくのである。自分の感情を実際に変えるまであきらめてはならない。」

(どんなことがあっても自分をみじめにしないためには―論理療法のすすめ アルバート エリス P216)

論理療法(REBT)ならではといえるのは、単に良い結果になるイメージトレーニングをするのではないことだ。ポジティブに考えれば良いことは、わかっているけれども、簡単には考え方は変えられない。だからこそ、現実的に考える。つらい感情すべて、まずは受け止める。

そのうえで「耐えられない」「受け入れられない」という非合理的な考え方をコツコツ正せるようにしていく。

メンタルリハーサルの大切さ

私はリハーサルの大切さを知っている。リハーサルでうまく行かなかったのに、本番でうまく行くなんてことはあり得ない。論理療法(REBT)でしっかり処理しなければ、実際にその場面が訪れたときには、圧倒されてしまうはずだ。しかし、事前に準備ができていることには、人は力強く対処することができるのだ。

RETのメリットは、実際にその場に臨む前に何度もリハーサルが行えるということ。イメージトレーニングなどが苦手な人でも、これから恐れている場面などは頭の中で何度も考えてしまう。そして不快感を味わうだろう。つまり、ネガティブなイメージトレーニングは難しくないのだ。これをリハーサルに変えること。

マインド・スカルプチャー

とはいえ、不快な感情を味わうのは誰にとっても好ましくない(だから「不快」なんだから)。そこで、イメージトレーニングの時間をできるだけ短くしていくというのは良い方法だ。まずは30秒から始めること。1回の時間をできるだけ短くすることで、トレーニングに入る億劫さを克服できる。

この技法を「マインド・スカルプチャー」と呼ぶ。論理療法とは無関係だが、様々なテクニックを混ぜ合わせつつ、ネガティブ思考をコツコツ克服していきたいと思っている。

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大人のADHDグレーゾーンの片隅でひっそりと生活しています。メンタルを強くするために、睡眠至上主義・糖質制限プロテイン生活で生きています。プチkindle作家です(出品一覧:https://amzn.to/3oOl8tq