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「ワードプレス」を開発した会社のリモートワーク法が素晴らしい!〜マイクロソフトを辞めて、オフィスのない会社で働いてみた〜

コロナ前からとっくにリモートワークがデフォルトだった会社

ワードプレス

本日は効率的なリモートワークを学びたいなぁと感じ、著書『マイクロソフトを辞めて、オフィスのない会社で働いてみた』を読みました。

絶版になったのか、見た感じお高い値段ですが
中古なら配送料込みで1,000円で購入できます。

本書のいう「オフィスのない会社」とは
全世界で使われているブログ・サービス
「ワードプレス」を開発した

オートマティック社

のという会社。オートマティック社は2005年に創業以来ずっと

リモートオフィス

を取り入れており、現時点でも目覚ましい業績を上げております。

パソコン一台あればそこがオフィスになる夢のような働き方ですが、一方で監視の目がないぶんサボっちゃったりしそうなものです。

事実、東京にいる何人かの営業職の友人にリモートワークの実態を聞くとやはり会社にいる時よりも気が緩んでいる様子。

そこで、10年以上前からリモートで業務を行い、業績を上げてきた会社から、

リモートワークの仕組み化

についてのヒントを知っていきましょう!

やらざるを得ないし、出来なかったら解雇される監視体制

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本書によるとオートマティック社は

リモートオフィスの仕事の質と社員のやる気を維持するために

・新人のトライアル期間
・サポート業務への従事
・チーム体制の構築

という3つの要素でやる気を持続させている模様です。

まず、新人の採用の際、オートマティック社は正式な面接はなく代わりに数ヶ月実際に働かせる「トライアル期間」をもうけ、ふるいにかけます

そして、見事採用されたら本来の仕事を始める前に
かならず「チーム・ハピネス」と呼ばれる
サポート専用のチームで働きます

サポートチームで働くことによって、
全員が顧客のことを真剣に考えるようなり、

同時に、プロダクトに関する知識を深め、
同僚と仲良くなることが狙いです。

確かに、『GIVE&TAKE』でおなじみのアダム・グラント教授の実験に

エンドユーザーと関わりを持つことで仕事のモチベーションが66%向上する

という有名なものがあります。

これは、自分の業務がしっかり誰かに貢献できること
を実感することが如何に奮い立たされるかを証明したものです。

話を戻しますが、サポートチームの問題解決業務には
各担当者の1日、1月、1年あたりの処理件数やかかった時間の統計
を本社が取っております。

当然のことながらこの処理件数の成績が会社からの評価に繋がっており、リモートで働いている方々は、見えない相手と毎日のように競争させられています

他の社員の成績をみて、自分の成績がどれくらいか確かめることができ、このシステムが社員のやる気と仕事の質を維持することに一役買っております。

これまた理にかなったやり方でして、物事が長続きする感情は

・感謝
・思いやり
・プライド

の3つだということを過去記事で語りました。

やる気のある社員を全世界から募集をかけ、
サポートチームという体制をとり
問題解決業務に取り組ませる。

これはチームの中で「思いやり」と「感謝」の機会を増幅させ
問題解決業務の成績で競争させることで「プライド」を燃やさせる

ということができるんですねぇ。

手がける仕事が自分次第なぶん、律する工夫が必要

システム図

社員のやる気と仕事の質は維持できても、それでも自由度が高いぶん

簡単な仕事しかこなさない

傾向もあったみたいです。

これには耳の痛い話でして、自分も簡単で大量にこなせる仕事を先にやりがちです(笑)。

個人としてもあまり「根性」はあてにしたくないもので、それでも困難に立ち向かうにはどうしたらいいでしょうか?

ここからは本書には書かれていませんが、問題解決法の本を読み漁った結果

・「余裕」を作る
→他の仕事をさっさと終わらせてその業務以外やることをなくす。
・チームに頼る
→役割分担してブレークダウンさせる

という2つが体験としても有効だということが分かりました。

大きくて面倒なら、分解してベビーステップでこなしていく。

その分時間がかかるから余裕を持って取り組む

ということが非常に大事かと思われます。

業種にもよるのでしょうが、リモートワークはこの先主流になっていき会社に行くことが少なくなることは確かかと。

オンラインがオフラインを凌駕する時代は目と鼻の先かもしれませんねぇ・・。


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