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【反省してます】読書する際は「反証」しないと読書効果が激減するというこわ〜い話〜読書は格闘技〜

天才、瀧本哲史が語る読書術にかなり納得

本を読むこと

”「読書は格闘技」という考え方に立つと、「良書」の定義も変わってくる。
普通、良書というと、書いてあることが正しいものであり、正しい考え方であると思われる。
しかしながら、書いてあることに賛成できなくても、それが批判するに値するほど、一つの立場として主張、根拠が伴っていれば、それは良書と言える。
私は筋金入りの資本主義者であるが、そうした立場からしてもマルクスは読むに値する「良書」と言えるのだ”

ー『読書は格闘技』本書から抜粋

久しぶりに日本人著者の本も読もうと思いまして、そこで目についたのが『僕は君たちに武器を配りたい』で有名な瀧本哲史氏の著書『読書は格闘技』という本

たま〜に自分の読書が正しいもんかどうか、答えはないのかもしれませんが不安になるので読んでみたくなるんですよね。

そして瀧本氏が語る「格闘技としての読書」とは、

著者の語っていることに対して、「本当にそうなのか?」と疑い、反証するなかで、自分の考えを作っていく

というもの。瀧本氏曰く

”元々、世の中には最初から何らかの真実があるわけではない。
それは、様々な考え方を持っている人達が、議論を戦わせることを通じて、相対的に今の時点でとりあえず正しそうなものが採用されているに過ぎない。
今日正しいとされる考え方も、明日には新しい考え方に取って代わられるかもしれない。
だからこそ、読書をする時も、自分の今の考え方と、著者の考え方を戦わせて、自分の考え方を進化させるために読むというぐらいの気持ちで望むのが良いのだ”

薄っぺらい自己啓発本は論外ですが、自分が嫌いなものであってもしっかり仮説論証を経た上で、筋が通っている本ならそれは「読むに値する」ということですね。

本書でも語られてますが、この考え方は読書法の古典『読書について』に通ずるものがありますね。

読書を通じて、見えてくるのは自分の価値観

読書効果

瀧本氏の「格闘技としての読書法」は、

読書による危険性を回避して実りあるものにしてくれる

ものでしょう。

読書による危険性とは、

著者の考え方こそ正しくて、自分では考えようともしないこと

になります。自分の主張が空っぽってことですね。

そして逆に実りあるものとは

著者の考えと対比した結果、自分の考えが浮き彫りになる

というもの。そう考えると読書感想文っていいものだと思います。

私は1日1冊は必ず新しい本に触れるようにしているのですが、その中で得たものは間違いなく

自分の価値観に気づけたこと

です。例えば多くの人が

・経済的自由(お金持ち)
・時間的自由(時間持ち)
・環境的自由(人脈持ち)

を望んでおり、私も大学生のときなんかはそんな考え方でした。

が、よく考えてみたら

・お金をたくさん持つ

減らすことが怖いと思う人なので、たくさん持てば持つほど多分ガチガチになる。だから、ほどほどの方が安心する。

・時間をたくさん持つ

これは今でも賛成派。というのも学びに時間をすごく費やしたいから。読書量も正直足りないなと思っている。正直働く時間を午前中だけにしたい。。。

・環境をたくさん持つ

確かに1つの環境だと少ないので、複数拠点は欲しいがまずは「自然豊かで静かなところ」が望ましい。

といってもそれは都会に住んでると自然豊かな田舎が恋しくなるってだけ。

ちょっと疲れたな〜と思ったら田舎に行ってゆっくりして都会が恋しくなったら戻るみたいな暮らしに憧れる自分がいる。豊かな自然の中で本読みたい笑。

みたいな結論に今は落ち着いており、もしこれ以上を望むなら

時間を作る→拠点を作る→お金を程よく稼ぐ

の順でどうにかするつもり。まぁ今のサラリーマンの収入ぐらいで全然いいんですけど笑。

だから「嫌いな本」も時には書評すべきだと気づけた

勉強する

という風に、上記のぼんやりとした3つ(お金・時間・環境)の自由について自分なりの意見を、本を読むことによって間違いなくはっきりさせることができます。

と言っても先ほど申し上げたように、

著者の意見を鵜呑みにせず、議論させて自分の思考法をアップデートさせるように読む

ことですね。

そうなると、アップデートに使える本には「嫌いな本(特に古典の中で)」の方が案外書評すると力つくかも。

好きな考え方を単に紹介するよりも、嫌いな考え方を否定してその上で自分の主張を通した方が

・自分の価値観に気づける
・自分の考え方に矛盾点が見つかるかもしれない
・自分の主張には科学的な裏付けがあるのかリサーチもできる

みたいな展開につなげやすいし、書きやすいし、味が出るかも(これ大事)。

前に『読書について』の書評を書いたのに、それをここ最近まるで実践できていなかったのでかなり反省しております。

今後は、

著者の語っていることに対して、「本当にそうなのか?」と疑い、反証するなかで、自分の考えを作っていく

ために、嫌いな本も紹介していく所存です。

140ページでサクッと読めてかつ、自分の知的レベルを高める読書法として文句なしにオススメです。

さすが天才、瀧本哲史氏の読書法ですね!


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