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「オカンの話」

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数ヶ月ごとにオカン(実母)を病院に連れて行く。彼女は3月が生まれ月で、今年、80歳になるそうだ。私はオカンの誕生日を祝わないし、年齢さえ覚えていない。 オカンはとてもユニークな…
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記事一覧

「オカン」

僕には二人のオカンがいて 僕のオカンは自由人で 妻のオカンは苦労人で 僕のオカンはワガマ…

「宇宙一ええ加減な男」

大学生の時、僕は「宇宙一ええ加減な男」と呼ばれていた。 一回生の時、体育会の試合道具一式…

「オカンの足」

オカンは、かかりつけの脳神経内科の医師に心拍数が100回/分以上あることを告げ、心電図検査を…

「オカンの病院通い」

オカンは、てんかんの治療のため数ヶ月に1度通院する。高血圧の薬は、かかりつけ医で処方され…

「エホバの証人である弟」

アヤの「残された三人の娘たち」の引き受け手の第一候補だったオカンに見事にすっ転ばされた私…

「残された三人の娘達の行方」

アヤが死んでただただショックで、でも、その時、考えるべきは、残された三人の子ども達のこと…

「オカンと私」

妹が死んで、残された三人の娘たちの話は、この次にしましょう。まずは気楽に「オカンと私」日常の会話はこんな感じ。 ---------- 私の携帯が鳴る。いきなりこんな感じ。 オカン「うーん。死にそうや。」 わたし「ふーん。調子悪いんか?」 オカン「メロン届いた。取りに来て。」 わたし「わかった、今から行くわ。」 ----------オカンの家で オカン「九州から送ってきた。おいしいで。」 わたし「おいしいから送ってきてくれたんやろ。」 オカン「スーパーで見

「残された娘たち」

オカンの娘、私の妹であるアヤに関しては、これで一冊の本がかけるぐらいのドラマ性があります…

「オカンは娘を亡くした」

オカンの娘、つまり私の妹の死について書きます。名前はアヤです。長男の私から7歳離れていま…

「オカンの話11」-辛い話の前に-

私にとって妹の死を語るのは、それなりに辛い。ですから、その前に閑話休題。 先日、オカンを…

「オカンの話10」-泥水と真水-

白馬の王子に♪連れて逃げてよ~(「矢切の渡し」作詞:石本美由起,作曲:船村徹)と歌いながら…

「オカンの話9」-白馬の王子現る2-

当時、オカンは59歳です。 突然現れた70歳超の白馬の王子に私は問いました。 「お付き合いに…

「オカンの話8」-白馬の王子現る-

オヤジの死後、寂しさと不安からパチンコ依存症になったオカンを3LDKのマンションに引き取り、…

「オカンの話7」

オヤジが亡くなった後もオカンは稼業の縫製を続けた。オヤジが生きていた時もオカンは優秀な働き手であったことは間違いない。 オヤジは昼飯を食ったら昼寝をするし、17時になったらさっさと銭湯に行き、その後は酒を飲んでいた。 オカンは、朝早くからミシンを踏み、朝昼晩と食事を作り、後片付けしたら、またミシンを踏んでいた。 オカンはお金の管理はテンでダメだが、踏み子としては一流だったと思う。それでも、自営業で大将が亡くなると、多くの事業所が傾くのは、世の常なのだと思う。 おそらく