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「オカンの病院通い」

オカンは、てんかんの治療のため数ヶ月に1度通院する。高血圧の薬は、かかりつけ医で処方されるのだが、てんかんの方は、まだ治療方針が落ち着かない。なにせ…制限されているのにパチンコに行っては、発作を起こし、救急搬送されるからだ。

おそらく今でも思っているだろう。「私の家の筋にはてんかん持ちはいない…」いや。あんたがパチンコにのめり込まなければ、引き金は引かれなかったんだよ。この辺りがまったく理解できていない。未だに。

私は、オカンを車に乗せて病院への送迎をする。つまり、アッシーだ。

診察を終え、支払いの待ち時間に、私の同級生の父親に偶然出会った。私の母と同じ歳の彼は、元銀行マンでシュッとしている。私は、彼を密かにジェントルマンと呼んでいる。

彼は尋ねる。「お母さん、どこが悪いん?」
私は答える。「頭が悪いんです」

彼は失笑するしかなかった。オカンも苦笑いしながら支払いに行った。オカンを取り巻く私の会話は概ねこんな感じになって、良識ある医師と看護師は苦笑し、人生に精通している一部の人は爆笑している。

I have a dream. 私の「夢」は、日本に活動家を養成する学校をつくることです。 私の「モットー」は、Life is Art. Life is Play. -生活をアートできるようになれば既に幸せ-