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コーチング起業の落とし穴

コーチングを生業にして
もう13~4年になる。

なかなかうまくいかない時期もあったが
今はそれなりにできているので
ここは自分をほめてやりたいと思う。

いくらダブルワークをしているからといっても
14年続けるのは結構な話だ。
それくらい天職なんだなというか、
この働き方があっているんだと思う。


そんな私も元々は
コーチング専業でいきたかった。
だから最初はそういう行動もした。


でも結果を出すことはできなかった。
マーケティングとかも自分なりに
学んだではみたけれどダメだった。

当然仕事にはならない。
つまりお金が入ってこない。

こうなると人間どうするかというと
何が何でも売ろうとするようになる。

値下げをしたり、
本来自分が相手したい人じゃなくても
買ってくれるならウェルカムになる。

これは本当によくない。
自分の中の大切な何かを
切り売りしているような感覚になる。

でも背に腹は代えられない。
お金がないとどうにもならないからだ。

当時私は、コーチングと
ネットワークビジネスの
2本立てで動いていた。

最初はネットワークの方が
そこそこうまく行っていたので
コーチングがダメでも気にならなかった。

ところがネットワークの方が
急激に傾き始める。

こうなるともうパニックだ。
どこからもお金が入ってこないわけだ。
当然いろんな支払いが滞る。

その結果、コーチングの方にプレッシャーがかかる。
ますます自分を切り売りするようになる。
そしてうまく行かないを繰りかえす。

悪循環だ。
でも当の本人は「なんとかしなきゃ」で
頭がいっぱいなので、必死に行動する。

起業しようとおもったときには
こんなことは想定できなかった。
そう。思いがけない落とし穴だった。

こうしてどんどん悪い状況になったときに
ふと気づいたことがあった。

「そもそもなんでこんなに苦しいんだ?」

ということだ。
この答えは

「コーチングで食べていこうとしたから」

だった。
そうネットワークビジネスを始めたのも
コーチングだけではうまくいかないと
前もって思っていたからである。

ここをスタートに改めて考えてみた。

コーチングで食っていくのはアリかナシか。

答はアリだった。
というのも他のことをやったけど
全然うまくいかなかったので
これにすがるしかなかったから。

次の質問がこうだ。
「コーチングを選ぶと食えないけどどうする?」

ここで人生最高の答えを引き出すことに成功した。
私が出した答えは、

「コーチングと食べることを一旦切り分けよう」

これだった。

つまり食べるために仕事は確保する。
その上でコーチングもやる。

そう。コーチングが続けられる環境を
作ることが大事だと思ったのだ。

そうやって見つけたのが
児童相談所の電話相談員。

これにした理由は

「どうせやるなら人の相談に乗れる仕事」

という意味だ。
つまり食べるためにやる仕事で
コーチングの練習をしようということだ。

仕事はハローワークで見つけた。
求人票にはいろんな条件が書かれている。
給与もしかりだが、勤務時間や休日などもある。
選考方法も書いてあるわけだが、
そこに「必要な条件や資格」というのもある。

その求人票には必要な資格として

「教師、保健師、看護師、社会福祉士、保育士、
 精神保健福祉士、臨床心理士 等」

そう書かれていた。
どの資格にも該当しない。
ただ「等」という文字を見逃さなかった。

「等ということはこれ以外の資格や経験でも
 OKかも知れないということだよな・・・」

そう解釈した私は、メールで確認してみた。
OKとのことだった。
このとき自分のHPやブログを見てもらったのだが
それで経験者だと理解してもらった。
たとえ仕事が無くても、用意しとくものである。

書類選考~面接の結果、採用となった。

給料は手取り10万くらいだったが、
物凄く助かった。
しかも社保完備だ。

とりあえず首の皮一枚つながった。
でもこれが大きかった。
なぜならコーチングの方で
自分を切り売りしなくてもよくなったからだ。
自分が本当にサポートしたい人だけに
コーチングができるようになった。

こうしてこのときの行動が今につながっている。
あのとき、自分にあの質問をしなかったら
実際どうなっていたのかわからない。

昨今、闇バイトの事件や話題をよくい目にするが
あのときの自分は、そういう誘いがあったら
乗っかっていたかもしれないと思う。

だからあのときの自分には
奇跡が起きたと思っているし、
そこに気付けた自分を
本当にほめてやりたいと思う。

そしてこれは、私たちのような
相談業務で起業をする際に
起こりがちな落とし穴でもあるので
これから起業する人は
このことを忘れないでほしい。

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