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摩擦力

 高校の物理で摩擦力は摩擦係数×垂直抗力(F=μN)と習います。つまり接触面積には関係ないということですね。
 私は10年位いすゞ自動車で燃費向上のための低摩擦化を研究していたのですが、接触面積の小さいほうが摩擦力は減ります。ピストンのスカートを小さくしたり、すべり軸受の幅を狭めたり、接触面積を減らすほど摩擦力が減り、燃費が良くなりました。
 高校の物理では、垂直抗力による変形を考えていないのが主因と思われます。実際の物体は垂直抗力により変形します。場合によっては傾いたりもします。面積の小さいほうが、変形による状況変化が少ないんですね。

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