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スポーツの舞台で、選手たちが自らの意識を超えて、驚異的な記録を打ち立てる瞬間があります。

「我を忘れるほどの集中力」を、一般的に「ゾーンに入る」と言います。この状態になると、人間の無意識の力が最大限に引き出され、これまでの限界を超える可能性が広がると言われています。

かつて、私は自分の行動はすべて自分の意識によって決定されていると信じていました。しかし、実際には、身体の動きは意識する前に始まっていることが多いのです。例えば、サッカーのピッチ上で、どのように相手をかわすかを考える前に、足が自動的に動き出していることがあります。

ベンジャミン・リベットの『マインド・タイム 脳と意識の時間』は、この考え方をさらに深めるきっかけとなりました。

リベットの実験では、人間の身体の動きが始まる前に、脳がその動きの準備を始めていることが示されました。具体的には、「右手を曲げる」という動作をする前に、脳がその動作の準備をしていることが確認されました。

また、人間は身体の変化を後から意識的に認識することが多いです。例として、割り箸を口にくわえることで、読む漫画の面白さが増すという実験があります。これは、割り箸をくわえることで口角が上がり、脳がそれを笑顔として認識するためです。

このような実験から、私たちは感情が行動を決定するのではなく、行動が感情を引き起こすことが理解できます。

また、1974年に発表された「吊り橋効果」も、この考え方を裏付けるものです。この実験では、揺れる吊り橋の上で出会った男女が、橋を渡る際の興奮を相手への恋愛感情と誤解することが示されました。

これらの研究から、私たちの意識は、実際の反応の後に形成されることが明らかになりました。

ルーティン化は、集中力を向上させるための有効な手段として知られています。ラグビー日本代表の五郎丸歩選手のように、特定のルーティンを持つことで、集中力を高めることができます。

笠原彰心理学的分析:
人間の行動や感情は、意識的な思考よりも先に、無意識の領域で形成されることが多いです。この無意識の力を理解し、活用することで、私たちは自分の可能性を最大限に引き出すことができます。ルーティン化や集中力の向上は、この無意識の力を最大限に活用するための方法の一つと言えるでしょう。

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