メンタルタフネスラボ 吉岡朋子
メンタルタフネスでいるために強みを使う
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メンタルタフネスでいるために強みを使う

メンタルタフネスラボ 吉岡朋子

私は広島のメンタルヘルス会社で仕事をしています。主にカウンセリング、研修講師がメインです。ここ数年「メンタルのタフさ」と「強み」の関係について考えていることをお伝えします。メンタルを強くタフにしたい人は、ぜひ読んでみてください。
もちろんメンタルの強さ・弱さというものは、人によって定義が違います。状況によっても意味合いは変わってくるものだと思います。現時点で私が考える「メンタルタフネスとはどういうものか?」も書いていますので、タフなメンタルへのヒントになれば嬉しいです。

1.メンタルタフネスに強みが必要な理由

メンタルタフネスは5つの要素のからなり、そのひとつに「強み」があります。残り4つについては、また別の記事で書いていこうと思います。強みは5つの要素の中でも核となる要素だと思っています。メンタルをタフにするためには、強みの活用が必須と考えているからです。

自分の記事からの引用となりますが、

「メンタルタフネス」とは「自分の人生の舵取りができる状態」です。
自分の人生を、他の誰でもない自分自身がコントロールしている状態です。
「メンタル・タフネスラボについて」より

メンタルタフネスは、人生の舵取りができている状態のことを指します。言い方を変えると、自分で意識的に判断していないのに、誰かの言葉で不本意に心が揺れ過ぎたり、考えが簡単に変わったり、行動を制限されてしまうようなことがない。そういったイメージが近いと思っています。

しかし、人生の舵取り(メンタルタフネスな状態)をするにしても、どっちに行ったらいいのか・ダメなのか、どっちに行くほうが自分らしくいられるのか、どの海路を選ぶと嬉しさ・楽しさを感じるのか、そういった基準を持っていないと、舵取りができないですよね。

その基準となるのが、あなたの「強み」です。

風の吹くまま気の向くまま流されていて、充実感や幸福感を得られる人は少数派だと思っています。だから、まずはあなたの強みを知ることが、メンタルタフネスの第一歩になると思ってほしいです。
すごく単純に言うと、自分の好き嫌い・向き不向きを、よく知るということです。仕事に関するスキルも、価値観の好き嫌いも、どちらも知ることが大事です。
そして、自分の強みを活かしているときは「自分らしい」と感じることができて、充実感を得られる時でもあるのです。「生きてて良かった」と幸せを感じやすいとも言えます。
メンタルタフネスへの道は、能力を発揮する力が必要になります。そのためには、自分の強みを知り、強みを活かしていくことがポイントになるのです。

2.強みと弱みの関係

私たち人間は弱みにフォーカスしてしまいます。失敗や間違いなど「やらかす」ことは、痛くて辛くてダメージがあるからです。とにかく苦しいのは避けたい。だから、苦手や弱みを克服することやそれを隠すことに一生懸命になってしまいます。
もちろん苦手や弱みの修正が必要なこともあります。仕事でどうしても必要なことであれば、克服していく他ありません。

ちなみに私の弱み・苦手なことは、謙虚さや慎重さが足りないことです。言葉を慎重に選ぶべきシーンで配慮が足りなかったり、決断や結論を急いだり、無意識でいると心の中の言葉をストレートに声に出してしまうこともあります。この弱みの部分で失敗してきたことがたくさんあります。だから、その弱み・苦手な部分を克服しようと努力しました。「STOP!」と書いたメモをいつも目に入るところに置いて、言葉を選び、声にする前に一旦飲み込んで、発言して良いか悪いか考えること。決断する前に、選択肢や可能性を洗い出すこと。人に相談すること。弱みを少しでも消していきたくて、あれこれやっていました。

しかし、実のところ、苦しさを避けるために、弱みを直そうとしているのに、苦しいのです。弱みばかりを気にして、ビクビクして我慢ばかり。悪いところを矯正しているわけですから、産みの苦しみと言ってしまえばそれまでです。だけど、自分らしさがゼロに向かっていることにも気付くんですよね。自分のなかで違和感があるんです。弱みが出ないように出ないようにして、なんとなくうまくいってるけれど、全然楽しくもなければ充実感もない。誰かと対話をしていても、相手も前より喜んでない。笑顔も少ない。
以前はたしかに「やらかし」もあったけど、もうちょっと相手に喜びや安心感を与えることができてなかったか?と。これでいいのか?これを望んでたんだっけ?っと感じていました。
とはいえ、大事な決断や人と関わる場面など、謙虚さや慎重さが必要な場面は必ずあります。そんなときは、「一回調べてから決断しよう」や「こういう言われ方したら自分ならどうだろう?」と考えてから発言するなど意識しています。
対処法をあれこれ試行錯誤していくなかで、反射的に出ていた弱みのクセを
少しずつマネジメントできるようになりました。そして今は、本来の強みにフタをする必要がなくなり、自分らしい行動と、より高いパフォーマンスを発揮する道を見つけられたと感じています。

「弱みなんて無視しろ!」ということではありません。ただ、未来を切り開いていくためには、できるだけ強みの開発に時間を使うことが大事だということを伝えたいです。時間は有限ですし、他人の強みは、あなたの強みではありません。誰かになろうとするのではなく、あなたの中の「ベスト」「ベター」を目指しましょう。
自分の能力を育てていくことにフォーカスし、そこに時間を投資する。そのうち自分の強みが育っていくと、「けっこういいぞ私」と感じられて、あなたらしい人生を送ることができますよ。


3.あなたの強みが「弱み」になってしまうとき

苦手な部分という弱みの他に、もう一つ弱みとして、私たちを悩ますものがあるのです。その正体は、実は「強み」です。本来は強みであるはずのものが、逆に「弱み」になることがあります。

どんなときに弱みになるかというと、強みが過剰に出すぎて、コントロールがきかなくなった時です。この事例は山ほどあります。
人を育てる強みが過剰になり「圧力」になってしまっていたり、物事を追求していく強みが過剰になり物事が「未完了のまま」になったり、恩義を真摯に感じる強みが過剰になり周囲に「恩返しの要求」をしてしまったり。

紙一重のところもあるので、強みのマネジメントは本当に重要と感じます。「強みが出すぎて弱みになる」と認識できていれば、対処できたり、周囲の人から指摘してもらうことができます。実際に、お互いがしっかりと相互理解できている組織で、上司の強みが弱みに変わると、部下から「強みが弱みになっていますよ!」と声をかけている組織もあります。

強みが弱みになることを認識できていないと、せっかくの強みを上手に活かすことができないままです。大切なのは、強みと同時に弱みも理解していることです。強みと弱みは表裏一体なのです。
時に、強みは弱みの影にかくれてしまいます。強みを十分に発揮できていないと感じるときには、自分の行動を振り返ってみてください。
もし、あなたの強みが弱みとして出ているとわかれば、弱みをマネジメントする必要があります。強みを活用する妨げにならないようにすることです。

強みと弱みについてお伝えしましたが、実力をフルに発揮するためには強みにフォーカスする必要があります。苦手や弱みの克服はダメージや失敗を最小限にとどめることはできますが、強みを活用しているときのように潜在能力を引き上げていくことはできません。
そして、これは自分以外にも他者にもいえることです。実力をフルに発揮できるように、他者に対しても弱みにフォーカスはしない。強みにフォーカスする。相手のいいところ・強みを見つけようとする視点で人と関わること。
その視点を持つコミュニケーションのなかで、認め合う・高め合う・補い合う関係が構築されていきます。


まとめ

メンタルタフネスは「自分の人生の舵取りができる状態」です。舵取りの方向性を知るために、あなたの「強み」を理解し活用しましょう。そして、強みと表裏一体である弱みも認識しておきましょう。
船をコントロールするのはあなた自身ですが、何があるかわからない航海で、助け合える仲間がいると心強いものです。特にチームや組織で仕事をしているときは、一人ひとりが自立しつつも、必要なときには寄り添い力を合わせる。そうすることで新たな道が拓けてくることがありますよね。(もちろん家庭内でも!)

自分に対しても他者に対しても、強みのアプローチをすることがタフなメンタルづくりに役立ちます。つまり、充実感と幸せを感じやすい「あなたらしい人生づくり」です。

最後まで読んでくれてありがとうございます。ぜひ、あなたの強み・弱みについて捉え直し、タフなメンタルづくりにトライしてみてくださいね。

それでは、今日もタフにいきましょう!


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メンタルタフネスラボ 吉岡朋子
公認心理師、産業カウンセラー、SMT認定講師強みエキスパート。幼少期から心の動きに興味があり心理学を学ぶ。 メンタルをタフにするためのラフな実験してみたり、メンタルタフネス、強み、メンタルヘルス、マインドフルネス、マインドセット、ウェルビーイングについて書いていきます。