大好きだったバンド① DEEP'S編

いつか音楽の話をしたい…といっても誰に聞かれる(見られる)訳でもなく、

いや、片隅でたまたま見つけた誰かにだけ分かってもらえれば…という事でもない

そもそも承認欲求も自己顕示欲もないです
(寧ろ普段から自己否定しかないので。)

少し(かなり)捻くれてはいますが、ことコレに関しては偽りようのない気持ちである。

知られる必要がない
(あっても所詮一人、二人の話)

自分自身が納得いく説明と、それによって客観的に自分の“好き”を理解し、より好きになる

そう、間違いなく自分の為、再認識・再評価の過程なのです

そもそも自分の好きな事や好きな物を他人にアピールしたいのなら自分の拙い文章など余計であろう

寧ろ達者な方や記事を見つけて、ただリツイートなどする方がよっぽど効果的、マシなのである

勿論究極のところ好きだから好きなんだよ!
理由はいらねぇー!
分かってもらう必要もねぇってのも確かに…なのだが。

だから何から(誰から)書き進めようか?
(好きだけに)とても迷うところではある

気分屋で優柔不断であるから、普遍的な順位付け、ましてや自分の中の一番を挙げる事すらも難しい

便宜上と自分で宣言してもなお…であるから厄介だ
(流石、難儀な性格。)

結局①を複数書く…という訳の分からない形に落ち着いた(という予定である)
※現在複数の①を書き進めており、そのどれも①ではあるが、たまたまアップの順が違う…という体である
(…で、自分を納得させている)

長い…どうでもよい、とてつもなく長い前置きではあったが、ようやくここからが本題である。

ところで皆さま(読まれる事を想定してませんが体裁として)DEEP'Sをご存知ですか?

SPEEDの反対方向、渋谷で目立ってた女の子達じゃありません

元EX-ANSの鈴木晃二さんのバンドでもありません

MAGIER SEXUALISのVo.の藍澤刹那さんの…といっても、わたくしもテープを持ってただけで

しかも友達にあげてしまった
(ひどく後悔している)

彼(ら)が出てきた頃は
V系…というには少しだけ早いし、しかも色が違いすぎるし、

バンドブームは未だにタテノリ主流、ビートロック(パンク)的な音が大多数?
(そういうわたくしもその頃の中高生なのですが)

ジャパメタ創成期は過ぎ、インディーズブームから時間は経ち、BOØWYも解散したけれど

次に来たのはイカ天・ホコ天ブーム(だったと思います)な時代で

…いや、勿論それも、どれも好きでしたけど

バンドブーム…ではあるけど色々、まさかこんなバンドもデビューするの?と当時ですら“青田買い”と言われつつも

次々といつの間にかメジャーデビューし、それらを買い漁る自分にも疑問を抱きつつ
(情報ないままにジャケ買い)

それでもまだまだ勢いがあって…

だから?内心では否定したくて?イライラしていただろう音楽ライター、編集者や果ては出版社

そんなのロックじゃねぇー!と言いたそうな洋楽オンリー(だけじゃありませんが、確かにそういう方は当時一定数いました)な人
※今のようにネットで簡単に世界中の音楽を…なんて世の中ではなく、議論のほとんども洋楽・邦楽ぐらいの狭いくくりしかなかった

またメジャーの力(金)…的なものに疑問を抱くようなどちらかというと反骨心が先んじる方々

そういったすべての状況がこのバンドには上手く作用しなかったのであろうか?

哀れそれらの絶好の矛先となってしまったのか?

今ですらビーイング系なのに売れない…とか音もよく知らない奴らにイジられてみたり

無料で音源を貰い、聴いてやってる、書いてやるな体(その上にそんな記事で金を得てるくせに)自身にはクリエイティビティの欠片すらない上、分かったつもりな、
知ってか知らずか、結果権威を振りかざすロックから一番遠いクソな音楽ライター

時代が悪かった
(とも思う…贔屓目でなくても)

本当にバンド(初期はプロジェクト)が悪かったのか?正しい検証などされもしない非常に可哀想な扱いなのである。

わたくしは特にそんなメディアへの反発心もあってか?DEEP'Sの1stは!好きになったが、当時の田舎は今のように情報がある訳でもなく

情報通な知り合いもなく、
(全く自慢にもならないが、寧ろわたくしが〇〇って知ってる?とか持ってる?と聞かれる方だった)

レンタル屋なども売れ線・一般的に聴かれる物しかないし、雑誌だってマニアックな物などそもそも入らない(存在すら知らなかった)

ライブハウスなどの情報交換出来るような場所もなかったし

頑張っても音楽雑誌の片隅などの文通コーナーで同じ趣味の方を探す…ぐらいなのである
(わたくしにはそこまでの積極性もなかった)

だからDEEP'Sは雑誌の片隅の批判的なレビューは見た事があるものの

予約した訳でなく、また求めて、探して手に入れたとかでもなく

発売して少し後、偶然(田舎でない)CD屋で前に雑誌で見たアレを実際に見つけた!的な驚き、加えてジャケ買いであったと思う

(それに余計な情報がないだけに隅々までひたすら味わい尽くしたものなのだ)

前置き以上に個人的な思いが出過ぎたのだが、情報なんてものは少ないながら今はネットで探せるのだ
(批判的な当時の記事に行き着くのだが)

正直わたくしがつまらない文書で、また変な角度でこのバンドについて書き連ねるだけ余計だと思う

興味があるならば…興味を持っていただけるならば、探して、手に取って聴いていただきたい
(出来るなら無料とかでなくCDを…)

結局一番何が言いたいのか(自身で納得したいのか)というと

音楽好きであるからこそ、音楽ライターを嫌いになったのはここからって話なのです
(寧ろDEEP'S不在)

別に好きなバンドを否定されたから単純に腹立たしいとかじゃなく、(マジで!)

ごく初期段階で個人的な感情(文章)程度で否定されてしまったが故に、評価以前にハジかれてしまったのではないか!?

そんなバンドは多々あったと思う
(評価以前のバンドもあっただろうが)

当時正当な評価(たとえそれが低評価だったとしても)をされていたなら、彼らにはまだ違う未来があったのでは?
(売れるかどうかは別にして)

とにかく(一応書き手として)プロのくせに個人的嗜好だけで音楽性やその生き方(歌詞を含む)の否定をするのは我慢ならない
※Wikiを見てください(音楽誌のクソなレビューは本当は書きたくも触れたくもない、コピペにも値しないので)

少なくとも当時のわたくしは格好良さの概念を含むアーティストとしては大好きはあったものの

だから盲目的に全肯定をしてた訳でも、(2nd含む)全曲がいきなり全て大好きって訳でもなかった
(特に冒頭の部分がラップ調のROMANCE RIDERは今は好きだが当時は正直苦手だった)

…けれど自分の貴重なお金を使い
(お小遣い含むだから大きな事も言えないが、それでも買ったのよ)

だからジャケットを何度もしっかり眺め、歌詞を読み込み、隅々まで見返して聴き込んだ

特に心身…骨身を削り出すような言葉、青臭いけれど、本当の自分の事をありのままに語っているのではないか?
(でも2ndは熱すぎてコテコテな感じでこれも最初は苦手だった)

全身を押し潰され拗られて最後の血の一滴まで絞り出された、出し尽くしたかのような藍澤刹那(さん)の歌詞(ことば)

まるで当時のお子様(わたくしを含む一般人)には異世界、なのに不思議とリアリティを感じる

追って迫れば自分をエグるような痛さを感じ…本当だとしたら聴くのが辛い言葉(歌詞)もある

「100円の値打ちがあるか?オレに…」
※DEEP'S 1st「Deep's IS DEAD」“COINLOCKER BABY”より引用

破滅型…寧ろ売る為の嘘であってくれ、今でも、経験を積みそれなりに大人になった今でさえもそう思う

ギリギリまで追い詰められて、いろんなモノに不平等、不満を覚えたり

そんなままで身体は、年齢は重ねてしまって(心がついて行かない)

ジリジリしたひっ迫感や日々のやるせない気持ちに、どうしようもない状況

いつでも暴発しそうなアツさがありながらもどこかでサメているような感覚

段階、レベルは違うにしても少しだけ誰でもが分かる気持ち

少し気恥ずかしくなるくらいの青臭さとそれを自身で外から見つめるようなその感じ

分かる!分かるよ!
(ホントにわたくしだけなのか?)

だから一方で…

たとえ文字数の制限の故に分かりやすさを単純に求められるレビューとしても

簡単にB'zがパンクをやったらこんな感じ…とか

(勝手に歌詞を引用して)テクノとサイコビリーの融合を目指してるらしいが…とか、

そういう世界が好きならいいんじゃないの?的な批評にも値しない投げやりな言葉の数々には

最低限プロ・職業人としての仕事ぐらい果たせよ!クズが!と思うのだ
(言い過ぎですか?勿論そうでない、まともな方々もいるでしょうけど)

他にはタイトルだけで「1stなのにいきなり死んでるのかよ」みたいなイジりに文字数つかうレビュー
※1stのタイトルがDeep's IS DEADだから

当時、無神経な専門誌のレビューに本人やその周りの方々、作り手側の人達の思いは如何ほどだっただろう?

本当に分かったような書き手の勝手な想像が少しは…100万歩譲って仮に少しだけ正しかったとしても
(本当は譲りたくもないが)

それなりに費やして、一方では金をかけて作り込まれたモノ(プロジェクト)をその程度のヤツらのつまらない言葉一つで汚された気持ちを思うと本当にいたたまれない

当時…という書き方をしたが、実はその後に購入した2nd「ロマンティストは殺される」(1stがミニアルバムなので実質的1stアルバム)は嫌い…というかサイコビリー色が強く?苦手な音でもあった

好きなバンド(しつこいですが1stにおいてはプロジェクト)、オリジナリティーを感じる好きな音であっただけにその変貌にもついていけなかった
(その片鱗は実は1stにも随所にみえるのだが)

好きになるまで(くどいですが)…お金を出して買ってるだけに、何度も挑戦したが結局好きになれず、

約15年経ってから自分の音楽的趣味、幅が広がってからそういえば…で引っ張り出し聴いてみて、ようやく大好きになったという経緯もある

誇って全面的に肯定で!全てが大好きで!オレはDEEP'Sの根っからのファンだと言える立場でもない

ケチだから(笑)お金もそうですが、その時の勘?見つけた(出会えた)、買った時のワクワク感

そういったモノをも否定したくないだけに、何度も何度も確かめるように聴き込み、見て自分の気持ちとともに確かめるのだ

時にはジャケットの匂いを嗅いでみたり
(ある意味パッケージ全てを存分に味わう?)

…いや、フェチではなく

好きな人が内外にいるからデビューできるのだ!
分かってる人達が作っているのだから、分かってないのは自分の方だと思いつつ
(最初ハズレを掴んだか?と思ってしまった時などは特に)

好きな音楽(モノ)を理解する為に歌詞も読み込み音楽的知識や理論も無いだけに時間を余分に使って考えるしかないのだ!

それを…

何度もリピートしますが、自分で0から何かを生み出し作ってる訳でもないくせに、
クズ雑誌が!クソ音楽ライターが!!
ちゃんと…せめて金になる仕事しろよ!!!

もしも、もう少しだけ遅くデビューして、何処かのV系ライターさんに見つけられていたとしたら…

DIE-ZW3Eだって畑違いでもV系雑誌に取り上げられたり、(地域が違っても)名古屋系の枠に入ってたり…なのに
V系で取り扱われていれば、事務所がV系で押していれば…

90年代のモダンヘヴィーには遠くても、バンドスタイルではなく、
1stのスタイルでプロジェクトとしてロック、テクノにラップスタイルを突き詰めたりしていたら?

サイコビリーではあっても2ndがもしも(確か)富山を中心とするロカビリーブーム?の流れに乗れていたら?

事務所がレコード会社がもっと推してくれていたら?
(確かに膨大な数のバンドが次々にデビューしているが)

色々な要素は考えられるが、どれも今更ではある

やはり一番可能性があったのは(というか悪い流れにしたのは)惜しむらくはあのクソレビュー

どうしても、どう控えめに見てもその罪は重い
(情報の少ない時代には致命的だと思う)

(くどいが)別に褒めろというつもりはない、音楽的にどうだったのか、バンドとしてはサウンドはどうなのか?

誰も何も、未だに語られていない
(わたくしでない、本当に分かってる誰かが正しく語ってください)

残念を通り越して情けない

一億総評論家時代ではなかったのか!?

まぁそれぞれが思う不幸(と決めつけるのもアレですが)のカタチは異なるし

もっと評価されて然りなモノは様々である

でも少なくともメジャーで売って(流通・販売)たんでしょ!?って思う

確かに売れセンではなかったかもしれないがレコード会社も所属事務所も、ホントもっと何か出来なかったのか?

周りも…嫌いでも好きでも何でもいいからもっと声があってもよさそうなモンじゃないですか?
(あまりにも検索などにひっかからな過ぎる)

一瞬、注目を浴びそうな?再評価の可能性を感じさせた出来事がありましたが

知ってる人は知ってます(当たり前か?)

BODYのベーシストがDEEP'Sの(2nd時の)岡田基樹(さん)になった時

それはまさにほんの一瞬でしたが…

今も相変わらず中古市場も安値で見つかるし…
(中古で買ってもアーティスト側にメリットはないかもしれないが)

だ・か・ら!(壊れたようにループしますが)
音楽とは別のところで!
奴らのせいでそもそも売れなかったんじゃねぇの?
売れる事が正しい訳でもないけど、それでも…

そう思わずにはいられない

最後の曲“TOKYO SWINDLE”のように当たり前に?外に向かっていた攻撃性が最後の最後には、まるで自分の内に突き刺さるように
(マシンガンをぶっ放した音の後、最後は一発の銃声が…)

自爆してしまいそうな感覚が何時でも味わえます(褒め言葉ですが)
何を感じて破滅に向かうのか?
ここは既に地獄だったのか?

ヒリヒリとした痛い言葉が次々に突き刺さります

本当に天邪鬼なわたくしが全曲通して聴ける本当に好きな数少ないバンド、それがDEEP'Sなのです。

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