聴く力14・4つの関わり技法
今回で聴く力は最終回の予定です。
個人的には出し尽くしたつもりでいるので、今回は復習も兼ねて『関わり技法』についてお伝えします。
積極的傾聴
「積極的傾聴」とは、簡単に言うと「積極的に聴く」ということです。この姿勢は、共感に役立つ姿勢です。注意したいのは積極的にたくさん質問するという事ではありません。
積極的傾聴のポイントをお伝えします。
積極的傾聴の3つのポイント
①自分自身の気持ちや思いを理解して、それをいったん取り出す(自分の気持ちは相手には伝えずに切り離しておく)
②相手の枠組みに身を置く(自分にはしっくりこなくても、相手の立場に身を置いて聴く)
③相手の世界観をありのままに感じ理解する(相手の枠組みに身を置き、相手が感じているように感じ、相手を理解する)
自分中心でなく、相手中心の考え方ですね。
これが結構難しい。
では具体的にどんなスキルを身につければ、積極的傾聴を示す事ができるのか?
心理学者のアイビーは積極的傾聴の為に、「共感的理解のための6つのテクニック」と「4つの関わり技法」を提唱しました。
「共感的理解のための6つのテクニック」については過去記事を参照して下さい。
4つの関わり技法
今回は『4つの関わり技法』について深掘りします。話し相手との関わり方についてのテクニックになってます。
1️⃣相手と視線を合わせる
じっと見つめるよりも、上半身全体を見守る感じの姿勢で、相手の状態に合わせつつ、関心を持つ。圧迫感を与えにくくなります。
2️⃣声の調子に気をつける
声は気持ちの濃淡や心のあり様を表します。
3️⃣身体言語に着目する
ジェスチャーや表情、雰囲気などを見逃さないように。言語だけでなく、しぐさからも相手の心を読み解く。
4️⃣言語的追求
相手が話しやすい質問をする。
①②③は非言語に関する関わり方ですね。
この4つの関わり技法を用いることにより、相手が自分から話しやすい環境を作ることができます。
心理カウンセリングでは、相談者は「こんなことを話しても良いのか?」と、自分の内面をカウンセラーに伝えることに抵抗を感じています。その抵抗を和らげ、相談者の本心を開示しやすくする効果があるのです。
メンズエステでは
1️⃣の視線は施術前後のカウンセリングで利用できます。
2️⃣の声の調子はうつ伏せ施術の時に特に重要になります。顔の表情が見えないので声の調子に敏感になる必要があります。
3️⃣の身体言語は暑い、寒い、痛い、気持ちいい、不快など、の感情が読み取れる場合があります。日本人は特に言葉で要求しない人が多いので、うつ伏せの時は顔の表情が見えないこともありますし、身体言語(身体の反応)には敏感になれるといいでしょう。
4️⃣は質問力や過去の聴く力を参照して下さい。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
関わり技法は、相手が話しやすくやすなるための相手との関わり方のテクニックです。
聴く力③話しかけたくなる人
聴く力④聴く姿勢
と似ている部分も多いので復習してみて下さい。
次回は
【聴く力】目次&総まとめ
の予定です。
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