病みとお遍路②そうだお遍路に行こう
今日も4年前の思い出話。
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有給休暇一ヶ月。
なんちゃってブラック会社に籍はあるとはいえ、もう退職したようなもんだ。
気持ちは軽くなっていた。
退職日からは、途端にご飯の味もわかるし、花が咲いたらキレイだなと思う気持ちが湧いてくる自分にびっくりした。
それまでは、食事をしてもお酒を飲んでも味なんかしなかったし、気晴らしに遠出しても、映画を見ても花を見ても全てグレーがかったものにしか見えず、何も感じることは無かったから。
そんな自分の快方していく変化を感じながら、長い長い大人のちょっと早い夏休みが始まった。
初めの10日間は、こじらせていた風邪を治すためひたすら眠って養生したり、東京へライブ見に行ったりとそれなりに充実していたのだが、ひと通りの用事が終われば
あと3週間弱、なにすんねん。( ゚д゚)
と、放心状態になる。
今までずっと働きづめだったんだから、ゆっくりすればいいのだよと自分をなだめようとするが、貧乏性なのも相まってなんかしなきゃって思ってしまうのだった(笑)
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そんな時、四国八十八か所お遍路さんをした人のブログを見つける。
「メンタル お遍路」で色々出てくる。
当時、食い入るように見たサイトがこちら。
鬱だった人が、お遍路で救われた話に興味津々。
へぇ~、なんかよさげだなぁ。
このお遍路って母が死ぬまでに行っておきたいって言ってたなぁ。
母を誘って四国を回ることにした。
「運転は私がするし、高速代とガソリン代を持つから、おかんは食事と宿泊費よろしくね。」
ということで交渉は即成立した。
お遍路って歩いて行くと言うイメージが強かったのだけど、最近はバスツアーとかマイカーお遍路とか、自転車でってのもある。
私たちは歩き遍路ならぬ、マイカーお遍路だったけれど、高齢者を連れてのお遍路なので弘法大師も許してくれるでしょうと勝手に解釈した。
2017年の6月は梅雨時期だったはずなのだが、さほど雨に降られることもなく順調に進んだ。
逆に日焼けが気になるのだ。
四国八十八か所のお寺、車で行くのは難所だと言われるところが何か所かある。
ガイドブックを買わずとも、インターネットで詳しく情報掲載されているし、お勧めルートもある。有難い時代だ。
ネットで調べて難所と言われる場所は、ふもとから出ているバスに乗り換えたり(横峰寺)、ロープウェイを使ったり(太龍寺と雲辺寺)、お遍路タクシー(焼山寺)を使ったりした。
要するにお金に任せてズルをしたのだw
そんなずっこい私だが、それでも難所を頑張って自力で運転して行ったところがある。
今でも、よく行けたなと思うのだ。
1つ目は鶴林寺。
序盤だったし、四国の山をなめていた頃だ(笑)
まだこの頃は、自分の運転技術を過信していたのだ。
”10分程度の山道でしょ~平気平気~”なんて思ったら
あかん!
山道の10分と、街中の道路10分は全く違うんだ!ということを思い知った。
いや、行楽地への山道じゃないこれ、普通の山とちゃうw
22:22あたりから山道が始まる。
4年前もこの方の動画を参考にしていたわw
予め動画を見てイメージトレーニングしておいたとはいえ、動画で見るのと実際自分で運転するのとでは、恐怖は全く違うのだけど、それでもイメトレは必要だと思う…。
やっぱりガードレールのない山道は怖い。
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ええと、また長くなったので続く(笑)
いつ終わるんだろw