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付箋にまつわるエトセトラ

私はいろんな職場を渡り歩いている方だと思う。
新卒で入社してずっと今まで転職をしたことがない51歳、という人とは真逆の位置にいる。

やれブラックだ、やれ安月給だ、やれ社長のやり方気に入らない、など転職の理由はあげればきりがない(笑)


じっとしてりゃ順番に役職もあがっていただろうに、切りのいいところで退職してしまうから、そんな階段方式の出世街道とは無縁の人生だ。



30代の頃に勤めていた会社の先輩が、その会社を退職して自分で事務所を始めるのを手伝ったことがあった。
手伝うと言っても、私ができることなんて大したことは無く、先輩が大のIT音痴だったため、パソコンの設定やエクセルやワードでちょっとした書類を作る程度だったけれど。

その先輩はなんだかんだ言っても、社長となっているわけで、収支や経費など全部のこと把握しなければならない。当たり前だが。

会社の看板や車、デスク、棚、ボールペンやコピー用紙、付箋に至るまで、業務に必要な全ての物が数字としてのしかかってきてて、会社勤めの頃のおおらかな性格だった先輩もだんだんとシビアになっていくのがわかった。


「事務所で使う備品一つ、付箋ひとつとっても大事にせなあかんって思うわ。会社勤めの頃は付箋なんてゴロゴロその辺に転がっていて、適当に使っていたわ。あれ全部、会社が用意してくれたものなのにな、ありがたいとも思わず当たり前と思ってたな。」




今現在勤めている会社も、今まで働いてきた会社も、文房具は自由に使わせてもらえた。
だいたいの会社がそうだと思うが、ボールペンや付箋、糊や定規など、仕事に最低限度必要なものは揃えてくれている。
もし、その職場に置いてある文房具などが気に入らなければ、自分で用意するまでだ。


ちなみに私は、ボールペンにはこだわりがあって、ジェットストリームじゃないと機嫌が悪くなる(笑)

今までの会社はどこもこのボールペンを置いてなかったので、自分で買っている。
このジェットストリームの書き心地は最高だ。
そして字がうまくなった錯覚に陥る(笑)
コスパもいいので、三菱鉛筆さんにはずっと生産をおねがいしたいところだ。




最近は、まるちゃんとのもやっとすることが噴出気味なので、その都度書いていくことにする。

まるちゃんが書類に付箋を貼りたいらしく

「あ~、付箋が無いわ~、きんにくちゃん付箋ある?」
と聞いて来た。


「あるよ~。はい。」
文房具棚から取ってきたばかりの、新品の付箋をまるちゃんに渡した。









・・・・。











どれくらい日数が経ったかな(笑)




私は、付箋を使うことになり、机の中を探すが見当たらない。

ああ、切らしてたままやんったんやなぁ。文房具棚から取ってこなきゃ。

そう思った瞬間思い出してん!!!!

滅多に付箋を使うことはないので忘れていたけども。







まるちゃんから、付箋返してもらってねぇえええええ!






いや、まて、返してもらうも何も、私の付箋ではないんだな。
会社が用意してくれている備品から取ってきた付箋だから、私のじゃない。


だから、返してって言うのもなんか違うのか?


いや?でも、あげるって言っていないぞ?
そもそも、会社の文房具は自分のじゃないからあげるって表現も出ないか。

思考が行ったり来たりする。




なんでこんなことでこんなに悩まなあかんねん、私が。






ほぼ新品の付箋、きっとまるちゃんのデスクの引き出しに眠ってるんだろうな。


黙ってまた文房具棚から付箋取ってくればいいだけのこと、なのだがね。
なんだか腑に落ちない。

モヤモヤする。




私の物じゃないけどさ、借りたものは貸してもらった人に返せよ(ꐦ°᷄д°᷅)





って考えていて、30代の頃の会社を興した先輩の付箋ひとつも大事にせなあかん、という話を思い出してん。

まるちゃんにはそんな感情、微塵もなさそうだけどね。



その後、黙って付箋、取ってきた。
ふたつ。(一つはまた盗られてもいいように)
というか、もう何も貸したくないのだけどねw


ほんま、菓子は盗るわ付箋は盗るわで、本人に自覚無いあたりが手ごわいわ。