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友人の家に行きたく無い理由


以前、距離を置いた同級生たちの話を記事にした。
その中で唯一、結婚をしているアッコという人物の話。


アッコと旦那はとても仲がいい。
旦那も交えてみんなでアッコ宅で鍋をつついたり等をよくしていた。

アッコの旦那を交えたとしても、相変わらず話題は高校時代のどうでもいい思い出話なのだが、ある日、みんなで集まって食事をしていた時に、
「そういえば…」
と、アッコ旦那が私に話を振ってきた。
その話はアッコにしか言ってなくてほかのみんなは知らない話だ。

デリケートな話だから、
”そういうことはアッコは旦那には黙っていてくれる”
もしくは
”夫婦だから旦那に言うこともあろう。でも、旦那もアッコも本人の了承無く他言はしない”
と思い込んでいたが、そうじゃなかったようだ。
アッコにわざわざ口止めをするということはしなかったが、大人の会話の常識で言っていいことと黙ってることの違い位判っているはずと思っていたのだが。アッコのこと、かいかぶっていた私がバカだろって話だけど。

その時は空気を変えちゃいけないという、変な気を遣ってしまい笑ってその話題を続けたけど、本当はこんな話アッコ旦那を交えた上でみんなとはしたくなかったし聞かれたくもなかった。

そういうことが何度かあった。アッコにしか言わなかった事(付き合っている人とそろそろ別れようと思っているとか、病気の検査で〇〇病院行こうかなとか)をアッコ旦那が知っていた。
やっぱりその都度違和感を感じつつも、やめてよとは言わずに言葉を呑み込んだけど、こいつらデリカシーないんだなぁと思ったことがある。


そういうことがあった何度目かで、
”ああ、もう私無理だ。このべったり夫婦の中で過ごす距離感が私にはもう無理。”
と思った。
アッコの
”仲いい友達のことだから旦那にも言ってもOKでしょ”
みたいな甘え。
もう会いたくない、と思った。静かに去ろうと目論み始めた瞬間。


アッコと旦那が住まうマンションは古い。
古いだけじゃなくて、汚い。
汚いうえに物が散乱している。
キッチンとトイレは最悪。
埃だらけで不潔。入居15年以来、拭いたことがなさそうな場所がいっぱい。
古いマンション、ボロなのは仕方ないが、努力で清潔にはできると思うんだけど。
昭和時代の建物で、あちこち老朽化しているけど、内装をリノベーションして暮らすって方法もあるのにさ、障子は破れたままで、ドアのさびはそのまま等…なんだかなぁTHE底辺、って感じだ。


アッコもうちの両親同様、マキシマリストなんだ。
買ったら買っただけ物を増やしていく。捨てるということをしていない。
アッコの家に行きたくないのは、散らかっている台所とかを見たくないから。荷物が山積みの部屋とか埃まみれのトイレとか。油がギットギトのコンロやぬめってそうな水回り。何年もあの部屋で片付けもせずに暮らしてる。人のことどうでもいいけど行けば気になるし、もう行きたくない。


私は特別潔癖症と言うわけではない。100歩譲って散らかっているのはいいとしても、汚れがそのままで平気で暮らせているという感覚が、いやだ。無理なのだ。


相手のことにプツンと静かに糸が切れるような瞬間がある。

アッコに対してプツンと糸が切れたのは、デリケートな話でさえも旦那に筒抜けだったことで、その旦那もそれをみんなの前であっけらかんと話のネタにするようなデリカシーのないところ。

嫌な部分が私の限界を超えた瞬間に、糸は切れ、途端にアッコの荒しか見えなくなり、今まで平気だったアッコ夫婦の汚部屋に居ることも耐え難い苦痛となった。



でね。
もう今は行ってないし、疎遠だから汚い部屋も見なくて済むし、筒抜けの話でストレスためなくてもいいし。
人間関係の断捨離をした効果大。

時間が有効に使えているし、交際費が減った。
ストレスがたまらない、ってのが素晴らしい!

友達は大切にしようという学生時代の標語みたいなまま生きていけるわけないじゃん。たいせつなことは他にあるからさ。