朝のまどろみの中で仕事の断片を思い出した
私が担当している仕事のひとつに、会社が出してるスマホ用アプリのユーザー向けサポートがある。
開発費ケチっていた結果か、開発段階でのエンジニアの怠慢か、その両方か知らんけど、なんせこのアプリ
ポンコツが過ぎる。
毎日のようにお客から申告されるエラーに、てんやわんやしているわけだ。
スマホの操作やITの仕組みについて長けている人ならば、少しばかしのIT用語を使い説明をすれば、「ああそうか。」と割とすんなり理解してくれる。
そして、自己解決してくれる。
しかし、そんな人は稀だ。
ほとんどの人が???(特にお年寄り)となり、こちらとしても長く説明するとお互いが疲弊するのが目に見えているので、最小限の噛み砕いた表現で説明をし、お客にはデータ削除の了承をしてもらう。
システム側でエラーの元となるデータを削除しない限り直らないから、削除ありきでの説明なのだが。
嫌だと言っても削除するしかないねんな。
昨日は営業店から、アプリのエラーをなんとかしたいと相談があった。
お客から言われて困っているらしい。
本来は営業店が聞いたものに関しては、店側で担当部門へ向けてデータ削除依頼をして欲しいのだが、担当者にこのポンコツアプリの不具合と解決方法を説明するくらいなら、私が引き受けた方がええかと思ってしまった。
それくらい、説明に骨が折れるのだ。
また営業店を甘やかしてしまったなぁ。
と、上から目線で思う。
偉いのは、なんだかんだ言うても、売上で貢献する営業店なのだが。
ぶつぶつ思いながらも、10MBもあるエラーリストの中から必要なデータを抽出して担当部門に依頼メールを送信する。
これが面倒くさいのだ。
(仕事でひどく疲れた日、もしくはへべれけに酔った夜、すぐさま寝たい、そんな日に限ってバッチリメイクをしていてそれを落とすぐらい面倒くさい。)
╮( •́ω•̀ )╭ヤレヤレ、終わった。
ここまでが昨日の話。
今朝、6時に目が覚めた。
ぼやーっと布団の中で微睡むのが好きなのだが、急に
あーーーーーーーーー!やっべーーーーー!!!
叫ぶ。
仕事のことを思い出したのだ。
昨日のメールに、足りないものがあったのを何時間も経ってから気付く。
昨日の時点では、これで完璧!と自信満々だった自分を振り返って、めちゃくちゃ恥ずかしくなる。
朝のぼんやりした頭が、一気に覚醒する。
こんなことで、パキッと目覚めるなんて不本意だ、仕事人間じゃあるまいし。
仕事人間ではないにしても、せっかく思い出した事をまた忘れちゃかなわない、と思いながらスマホのリマインダーに「メール」と登録した。
このリマインダーは9時半に起動するように設定した。
間違いや漏れに気付くの遅いわー、と思うけれど気付くだけマシかと思うことにする。
会社のデスクで朝イチ、追加のメールを送るためにパソコンを起動する。
データをもう1度見直し、メールを作成する。
私、リマインダーに登録したけど、メール送ること忘れずにこうやって作業やってるわ。
ちゃんと覚えていたわ、偉い偉い!
そう思ったら、社畜……という漢字2文字が脳内を駆け巡った。
この仕事、暇つぶし程度のスタンスでやってるんだ。
プライベートの時間に仕事のことを思い出し、それを朝イチでこなした自分を褒めてるなんて、バカバカしい。
プライベートに仕事のことを思い出すようになる自分を、逆に恥じねば(´•ω•̥`)
いいや、社畜ではない。
断じて違う。
9時過ぎにメールは送信できた。
9時半に起動する予定のリマインダーはそっと削除した。
忘れっぽいお年頃だからかしらね、更年期。
こればかりはメノエイドコンビパッチでは改善しないのよねえ(´・ω・`)
私の脳、衰えつつある。