前後で別の意味を持つ

私は音楽が好きだ。
音楽は、これまでの人生において
様々な場面で私を救ってきてくれた。


救いになったり
疑似体験になったりするという意味では
小説(文学)も似ているところがあると思う。

けれど私にとって
音楽の瞬間的なエネルギーは
小説や文学に勝るものがある。


そして音楽は
人にストーリーを与えると共に
音楽自体にもストーリーがある。


「映像の世紀 バタフライエフェクト」が好きで
録画してじっくりと見る時間を大事にしている。

なるべく放送週のうちに見るようにしているが
先々週は忙しかったのか
昨日やっと見る時間が取れた。


ここで冒頭に流れたのが
坂本九の「上を向いて歩こう」だが

恥ずかしながら
私はその背景を知らなかった。


上を向いて歩こう
涙が
こぼれないように



おそらく
番組内でも語られていたように
大ヒットしてしまったことで
「励ましの歌」として捉えられていることがほとんどだと思う。


でも、作詞した永六輔本人が
これは励ましの歌ではない
そう思うなら、みんな勘違いしている

と語っていた。

これは1960年の安保闘争において
デモ参加しても、いつも敗北に至ってしまう
その敗北感、無念さを歌っている、ということだった。
(失恋の歌でもあるという話もありますが)


この話を聞く前と後とでは
曲の印象がガラリと変わる。


もう、以前のようには聴けなくなる。

これが「音楽の持つストーリー」の
大きな効果だと思う。

だから私はルーツを辿ったり
過去(や情報)を数珠のように繋いでいくことは好きだ。


さて、
これを自分の立場に置き換えてみる。

私は自分が身体障害者となるまで
障害者のことは気にしたことがなかった。

親戚に障害者は多かったが
年に数回、お盆や年末年始に会うだけで
生活の中にはいなかったので
障害者がどんな思いを持っているのか
というところまで知ることはなかったのだ。


それが、自分が障害当事者になってみると
前と後ではまるで違う。
感じ方も考え方も、変わっていく。


そのことをもっと
音楽の持つストーリー(背景)を伝えるように
表に出していけたら

そのストーリーを知る前と後とでは
捉え方がまるで変わってしまった

というくらいのことができるのではないだろうか。


そんな思いを抱きながら
コツコツと発信していく所存です。

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