推しを紹介したい。
大変お待たせ致しました。
大、大、大尊敬しているクリエイター、あおさん。
今回は、推しであるあおさんについてひたすら語りたい。
まずはお詫びから。
実は、「紹介させてください」とお願いをした日からめちゃくちゃ時間が経ってしまっていて、半ば紹介させてください詐欺みたいになってました。(本当にすみません)
というのも、推しを生半可な覚悟では紹介したくない!という気持ちが強すぎて、なかなかサラッと書くことができなかった。
では、覚悟を決めて。
私、この小説のファンなんです。(率直&唐突)
この小説には「あおい」と「いつき」の2人が登場する。
エンジニアであるあおいのアパートに一緒に住んでいる天才小説家のいつき。
名前のない関係で、2人の日常は流れていく。
まず、あおさんの文章に惹かれた。
この方の文章は、さらっと、すとんと落ちてきて、気付けば「よしよし」って頭を撫でられてるような感覚になる。(伝わってくれ)
実は最初、このお話を「小説」だとは1ミリも思っていなかった。
うわぁ、綺麗なエッセイだ、と素直に思った。
(ちなみにこれが小説だと知ったのはほんの最近だ)
だって、あまりに日常の切り取り方とか感情の運びがナチュラルだったから。「あおさんって凄く素敵な文章を書く人なんだなぁ」なんて思ってた。
だって、もともと『「じゃ」へ。』を読む前からフォローしてたから、エッセイかなぁって思うやん。まさかこれが小説とは思わんやん。
だって、この小説の中で、あおいは「あお」と呼ばれる。同居している人から。だからまさかこれが小説とは((以下略))
だって、あおさんのプロフィール欄に「2人暮らし」って書いてるから、まさかこれが小説とは((以下略))
アイスの自販機でチョコミントを見ると“いつきさん”のことを思い出すし、夜に雨が降っていると真っ暗な風呂場を想像する。どこかのアパートで2人は今頃どうしてるんだろう、なんて本気で思っていた。“いつきさん”、辛くないといいな。“あおいさん”、あきれ顔でアイスを2個買ってるのかな。みたいに。
それくらい2人が日常に溶けてて、凄く綺麗な小説なのだ。
2人の間に成り立っているのが恋愛感情じゃない、というところにもものすごく惹かれて。
読んでて、なんかこう、心の奥がぎゅっとなるというか。例えようもない不思議な感覚になる。
もしこれが恋愛を全面に押し出してくる話だったなら、あぁ、あおさん、お幸せに…的な感じで読むのを敬遠していたかもしれない。(実際これをずっとエッセイだと思って読んできたから、そこに多少の嫉妬心もあると思う)
というのも、自分にも親しくしている異性の友達がいて。恋愛に発展しない方がおかしい、という周囲の意見があまり好きではなく。
厚かましいけれど、あおさんの小説は、そんな自分たちの今の関係性を肯定してくれたようにも思えた。
恋愛感情を向けられるのが嫌なあおいと、そもそも恋愛という概念が存在しないいつき。
お互いに存在する「好き」という感情は、世間一般の「恋愛」とはイコールではなく。
ちゃんと2人だけで成り立っている関係性に勝手にシンパシーを感じてしまった。
あと、あおいやいつきの性格がその友達だったり自分だったりに重なる部分もあったりするから、より読んでてくすぐったかったり泣きそうになったりする。
助けを求められるまで自分からは手を出さないところも、でもサラッと気遣ってくれるところも、才能に嫉妬して近づきたくても近づけないところも、精神を崩してしまうところも、チョコミントではないけれどチロルチョコをなんだかんだ奢ってくれるところも。
読んでいてこの2人は本当に生きているのではないか、と思う正体は、きっと「日常」が必要以上に意識されていないからだと思う。
創り出す、ではなく、もともとあったものをサラッと切り取る。
自分が惹かれているあおさんの魅力は、そのナチュラルな文章だ。
素直で、でも淡々としてなくて、なんだかなーって思っていることもサラッと受け入れてくれるような、そんな言葉たちで溢れている。
あと、本当にあおいもいつきも魅力的すぎる。
いつきはもう、可愛すぎて惚れてしまっている(現在完了進行形)
あおいが惹かれる理由も分かるわ。才能があって、気が強くて、無邪気で、ときどき無防備で。めっちゃ好み。中国地方にルーツを持つ友達もたまに「じゃけぇ」とか使ってくるけど、広島弁ほんと可愛い。
あおいもキャラ的にすごく好きで。からかったり言い合いしたりするのも、いざという時はSOSを受け取ってくれるところも。
2人の日常を通してここまで個人を魅力的に描かれるあおさんは本当にすごい。小説は書いたことないけど、尊敬です。
ここまでずっと色々『「じゃ」へ。』についていっぱい話してきたけど、本当にあおさんの文章が素敵すぎる。自分は言語が好きなので、ワードセンスとか文章とか日本語以外の言語の発音の滑らかさとかにめちゃくちゃ惹かれてしまう。
文章だけで人を惹きつけることができる、そんなところがあおさんの魅力。
どタイプな文章を紡いで『「じゃ」へ。』を創り出してくれてありがとうございます。
これからもあおいといつきの人生が続いていきますように。
ご清覧ありがとうございました。
自販機のコンポタでした🌽
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