見出し画像

早春の楽しみ|生わかめのしゃぶしゃぶ

早春の楽しみというと、何を思いつくだろうか。

2月初旬の立春、梅の蕾が膨らんで花ひらく頃。白梅・紅梅・蝋梅の芳しい香りと凛とした冬山の景色などなど。

色々出てくるかもしれないが、私の楽しみは、「生わかめ」である。

この時期になると、滑りとした光沢のある黒茶色の塊が、一皿100円から300円程度で鮮魚コーナーに売られ始める。とはいえ、それなりに海が近い場所限定なのかもしれないが、少し品揃えのいい名古屋市内のスーパーでもたまに見かけることがある。

先日、ドライブを兼ねて愛知県南知多町を訪ねた。この時期になると菜の花畑が見られる「観光農園花広場」に菜の花つみをしに行き、さらに道の駅に寄って少し早い生わかめを買うのが恒例になっている。

2月1日にしてすでにほぼ満開でした。お花10本と、手前の畑の食用菜の花を袋にいっぱい詰めます。大人800円。いちご狩り施設もあるよ!


今回も、無事生わかめを発見し、これや好機と一盛り購入してきた。

わかめというと、普通は乾燥してカットされた千代紙よりもさらに小さいサイズの小さなものをイメージするが、そうではない。しっかりとした太い茎と、そこから広がる薄い葉(と呼んでいいのだろうか)。スーパーのプラスチックパックから一枚取り出してみると、長さはときに大人ひとりの両腕で足りないぐらいまである。

長い。そして大きい。
もちろんそのままでは食べるのは大変だから、ザルにあげて流水でよく洗う。昆布のようにとろみは出ていないから洗いやすいが、小さな虫のようなものがくっついていることもあるので、よく洗う。

わざわざ一本ずつに分けるのは徒労に終わるので、洗ってぎゅっと水を絞ったらあとはざく切りにしてしまう。

そうしたら下処理は終わりだ。
あとは好きな食べ方で食べるだけ。

私のお気に入りは、わかめのしゃぶしゃぶ鍋だ。
昆布を入れて沸騰させた鍋に、わかめと豚肉をしゃぶしゃぶにしていくというシンプルな鍋である。もちろん、好みで豆腐や白菜など入れたければそれも良し。

ふつふつとしたお湯の中に、黒茶のわかめをいれると、それが一瞬で色が変わる。私たちが知っているわかめの黒みがかった緑色ともいうべきあの色である。

この、色が変わる一瞬が楽しい。
さらに、新鮮な生わかめ、特に茎のめかぶの部分はしっかりとしたかみごたえもあって、少し塩っぽい味がする。
これをシンプルにポン酢をつけて食べるのだ。

これが美味しい。

しかも、それなりの量をたべてもまだスルスル入っていく。1人一掴み分以上は食べただろうか。

さらに、一盛りは安いのにそれなりの量が入っているから、1日目は夜に鍋、朝の味噌汁、さらにわかめうどんと2日目の味噌汁になった。

するとどうだろう。
翌日の朝、びっくりするほどお通じが出た。
なんなら少しお腹が痛いぐらいに下腹に溜まっている感じまである。

海藻は水溶性の食物繊維が豊富らしい。
おかげで、いつになくしっかりとしたお便りが2日続けて到来中である。

何事も適量を守って食べるのがいちばんというべきか、おかげで出すものだせて良かったというべきか。

喜び勇んで食べたので、写真などは当然ない。
南知多の料理屋さんなどでは、鍋の汁を味噌味にしてわかめ鍋を提供している店があるそうなので、気になる方は探してみると良いかもしれない。

*わたし個人は透き通った醤油ベースの味で食べる方が好き。

この記事が参加している募集

#ご当地グルメ

15,939件

#今日のおうちごはん

18,687件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?