日本の政治経済を、留学先スウェーデンから眺める
まず政治面について。
まず、スウェーデン・日本の政権や政党について。
日本では自民党が長く政権を握ってるけど、それをスウェーデンの社会民主党と比較してみた。
スウェーデン=社民党のイメージがとっても強いけど、日本の自民党一強はそれよりも強く、覆すのは難しい現状にあるのかなって。
それがいいか悪いかは置いておいて、民主主義がうまく働いていないと言われるのは、単純に投票率の低さとか以外にこういうところにもあるんだろうなと思った。
あとは、スウェーデンが全体的に左寄りの政党が多いのに対して、日本は右寄り。
歴史的に労働者が連帯して政権を握ってきたのがスウェーデンだとしたら、日本はいわゆる既得権益層の力が強いと言える。
こんな風に、スウェーデンと日本って、政治的に全然違うといえば違うのだけど、何かと相対的に比べないと、日本という一つの国の特徴は見えてこない。
当たり前のように享受していた政治のあり方も、他の立場から見たら特徴に見えることもあるんだってことに改めて気づけた。
その意味で、スウェーデンから日本の政治について見つめたことで収穫があった。
続いて経済面について。
これはスウェーデンのそれとの比較、というより、日本から離れて、日本という国を客観的に見つめたことで見えてきたこと。
日本って、昔に比べて確実に衰退しているなあ。と思った。
その昔、戦後にめざましい復興を遂げて「ジャパン・アズ・ナンバーワン」なんて言われた頃もあったそうだけど、今や経済力では第3位。その順位を覆す未来は見えないどころか、景気は良いといえない。
今はまだ、経済成長の意味とか経済の動向が人々にもたらす影響とか、自分の意見として全然持っていないけど(これを知りたい、だからこそ最近経済に興味が出てきた)、日本が国際的に認知され、ある程度存在感をを認められているのは、かつて経済成長を遂げたおかげでもあるんじゃないかな。
私は、日本人として海外に出て、国際交流をするのが好き。
でもそれは、日本という国について知らない人はまずいない、という前提があって初めて成り立っていたことなんだなあ、と気づいた。
もちろん、人々の日本に対する印象が良いことが多いのは、日本文化が持つ魅力とか国民性とか、いろんな理由があってのことだと思う。
でも、もしこのまま経済が落ち込んでいったとしたら、50年後、100年後も、日本人が今のように「日本人」として胸を張って海外の人とお話しできる状態はあるのかな。
ちょっと話は逸れるけど、日本に帰ってきて、スウェーデンのことを考えた時、ふと思った。
あれ、日本じゃ、スウェーデンに関する情報って、全然入ってこないな、と。
ニュースで報道される外国の情報は、アメリカや「欧州全体」のことばかり。
それがいいとか悪いとかではなくて、スウェーデンにいると、スウェーデンは「小国」であるのだ、ということを忘れかけてた。
こんな風に、ある国にいると、どうしてもその国を客観的に見ることができなくなってしまうことって、自然に起こりうると思った。