初心にかえる

就活の自己PRを書くために、留学に行く前の申請書にはどんなこと書いてたかな〜と参考にしようとして、見てみました。


そしたら、そのころやる気に満ち溢れてキラキラしていた自分が出てきて、うわああああって気持ちになりました。

やっぱりあの留学に行ったことは必然だったんだな、と感じられました。
今の自分はどう変化していて、この流れの中で自分は何を選択すべきなんだろう。


このころの気持ちを忘れてはいけないと思いました。

今まで色々積み上げてきたいろんな経験を、何に生かすのか。
今まで感じてきた様々な課題意識のうち、どれに、どの立場で、どうアプローチできる人になるのか。
しっかり向き合って考えていきたいなと思いました。


自戒を込めて、下にその時書いたPR文を貼っておくことにします。

私が留学していたのを知っている人は、私にとってあの留学がどういう意味を持っていたのか、もしかしたら少し読み取っていただけるかもしれないです。


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 幼い頃からアメリカに憧れる典型的な海外好きだった。しかし、スーパーグローバルハイスクールに認定されている高校で東南アジアに派遣されたことをきっかけに、新しい文化やものを自分の目で見て、世界を広げることの面白さを知った。これは、大学入学後日ロ交流の会の活動でロシア本土へ派遣され、あらゆるものが自分の中に強く根付いていたアメリカとはある意味対照的であることを知ったことで、決定的になった。メディアを通して価値観を形成するのではなく、実際に自分で動き感じることをもとに、次のステップへとつなげて人生を歩んでいきたいと思うようになった。このような背景があり、途上国への興味から一人で北インドでボランティアをしたり、カンボジアで教育問題について学んだりもした。圧倒的な行動力を有し、様々な環境へ楽しみながら適応できることが私の強みだ。
 しかし海外に出るたび、大好きな日本やアジアを知り尽くしたいとの思いが強まった。どこへ行っても自分が日本人であることは不変で、多様なものに触れながらも揺らがないものは「日本」で育ったという事実と、そこから吸収した価値観だと感じたからだ。そのため、自分のアイデンティティに向き合うという目的のもと、まず弁護士の先生のゼミで労働問題や震災問題など、日本の社会問題を学んだ。日本人としてとりわけ学ぶべきだと感じた東日本大震災については、実際に東北に赴いてその被害を目の当たりにしたり、それだけでは物足りず二度目として福島県南相馬市で教育支援に参加したり、さらに今春三度目に約1ヶ月間、宮城県気仙沼市の企業でインターンシップを行う予定だ。またそれまで「平和主義を掲げる日本に生きる日本人として、夢は世界平和」と繰り返し言っていたが、2年生の夏には8.6のヒロシマを訪れ、平和記念式典に参加した。その際、日本人として核兵器廃絶や恒久平和を世界に訴えることが、個人的な夢ではなく、原爆の被害を実際に受けた方々の切なる願いであることを感じた。この時、この大きなテーマである「平和」を、自分の人生の一番のミッションとしようと心に決めた。このため大学では"平和のために東大生ができること"というゼミを取り、戦争の記憶を人々に語り継ぐための戦争博物館に関する調査をしたり、永世中立国として積極的に平和に貢献しようとするトルクメニスタンに訪れ外交方針を学んだりした。このトルクメニスタン研修をきっかけに、日本とは全く価値観が違う国での学びを通して、平和を考える上でも多くの切り口から学びたいと思うようになった。
  このように日本人というところに強くこだわる自分が形成されつつあったが、ヨーロッパで滞在した経験は、より国際的な目で見れば「アジア人であること」も自分の大きなアイデンティティの1つになりうると気づかせてくれた。そのためアジア人としての自分について考える目的のもと、シンガポールで5大学合同の東アジア学生会議に参加したり、主専攻の国際関係論に加えてサブメジャーとして教養学科のアジア・日本コースで学んだりしている。日本と関係が深く、多くのルーツを感じる中国文化や中国語についても、今春から留学期間まで、深く学んでいく予定だ。
 職業としての関わり方という文脈では、まず国際研修を通しスイス・イタリア国連機関について学んだ。従来国連などマクロな立場で平和に関わること目指していたが、国連が草の根・民間団体との連携を重視していることに興味を持った。マクロな視点から見た理論や知識を大学で学んでいる分、草の根で働く経験が自分に足りていないと感じ、まずは学生団体で6人のメンバーをまとめるリーダーとして、クロアチアの首都ザグレブで難民支援を行うインターンシップを企画した。それに自ら渡航し、6週間にわたり現地の赤十字の方々と働いたり、複数のNGO・国連機関の方々にヒアリングしたりすることを通して、机上の空論ではない草の根の現場のリアルを体験した。インターン後には、日本で難民問題に取り組むNPO法人WELgeeと共催し、私自身の学びなどを日本に発信するイベントを開催した。自分の体験を言語化した上で、相手に合わせて適切な情報や気づきを「伝える」ことがいかに難しく、しかし楽しくもあることを日々感じている。

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