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保育士資格をとった理由

子どもに興味がなかった私が子どもを生んで、どうして保育士になったのか。
子育ての卒業証書が欲しかったからです。
好きだった仕事を辞め、寝たい時に寝られず、よくわからないけど泣かれ、こんなのきいてない!こんなはずじゃなかった!の連続の中で「こんなに全部を諦めてこの子のためにやってるのに、いつか『うるせぇくそババア!!』って言われる」と思ったら本当にやってられなかった。
みんなそうだと思うけど、生んでみて初めてわかることがいっぱいあります。
それなのに命を預かっているプレッシャー、削られていく体力。
読めば読むほど全部が全部違うことを言ってるように思える育児書、子どもの悪口を言ってるようにすら聞こえてくるママ同士の謙遜合戦。
「なんで泣くの!なんで泣き止まないの!!」と思ったある日、ふと思いました。
「なんで泣くのか」が自分でわかってたら、この子は泣いてないだろうということ。
本人にわからないのに、私がわかるわけなくない??

イライラするのは、なんとかしてあげたいのに何もできないからで、「できることがない」「打つ手がない」からイライラするなら、できることを増やせばいい。

「あなたのせいで私はやりたいことを我慢した」って親に言われるとか、重荷以外のなにものでもない。
子どもからしたらそんなの知らないよ、って話です。
「とても大変でしたけど、あなたのおかげで手に職がつきました」と言えるならWin-winなんじゃないの?と思いついたのは我ながら名案だったと思います。

私にそう思わせた息子は早いもので14才。
思春期・反抗期といわれる年頃ですが、結局のところ「うるせぇくそババア」とは一回も言われてないし、それどころか頼めば仕事にも一緒に来てくれる優しい子です。
皆がみんな「うるせぇくそババア!」って言うわけじゃないってことも知らない、そういう状態で母になる人もいます。

まさか子育てにイラっとしすぎて取得したその資格を使って働くようになるなんて思ってもみませんでした。
今日の私があるのは、あなたのおかげです。
ありがとう。


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