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あんのこと

救いのない映画だった。 だが、現実は、こうなのだ。 彼女のもとに、淡々と悲劇が訪れる。 悲劇の沼の中にいる彼女を見ていると、 彼女が優しくされる度、彼女が希望を持つ度、 言いようのない寂寥が私の胸に溢れる。 どうか、どうか壊れないでと、ずっと祈らずにはいられない作品だった。 でもどこかで、どうせ壊れるんだろうと思っている自分もいて、 きっとあんもそんな気持ちだったんだろうと思った。 彼女にひとつでも何か残れば、と。 多々羅でもいい、仕事でもいい、学校でもいい、隼人でもいい

    • 必要最低限の闇

      この世は、自分の中の黒い感情について非常に不寛容である。 要は、みんなあまりにも軽率に『いい人』でいたがるということだ。 だが、物事には当たり前に裏と表がある。 1日の中にも朝と昼と夜があるのだ。 人間にだって明るいところと同じように暗いところがあり、それが当たり前なのだ。 プラス思考、マイナス思考というネーミングも嫌いだ。 陽キャ、陰キャという言葉も。 いや、詳しく言えば、その言葉自体が持つイメージに嫌悪感を抱いている。 当たり前だが陽キャ>陰キャでは決して無い。 そこ

      • 駄文

        実の母親と、夫に嘘をつき、私は、仕事を休んで風呂に入り、ひとりでレモン酎ハイを飲んでいる。 そして、久方ぶりに(もう本当に久しぶりに)文章を紡いでいる。 紡いでいる、なんてしょうもない表現はやめよう。 吐き出している。 それこそ久方ぶりに、頭の中に『自分の言葉』が降りてきたからだ。 夕方になり、夫や母、そして息子が玄関を開けた瞬間、 いや、インターフォンが押された瞬間、 いや、今から帰ります、というラインの着信を目にした瞬間から、 私の脳内は『言わなければならない言葉』や『

        • 年末を振り返る

          午前中に年末の買い物を済ませ、いつもより少し豪華な昼ごはんを食べた後、 こたつの中でダラダラしながら携帯の写真ファイルを眺めていた。 今年は40の大台に乗った年であったにも関わらず、 特に何事もない年であった。 まぁ、何事もないことが1番なのだが。 絵を描いたり、刺繍をしたり、読書をしたり、 植物を育てたり、写真も時々は撮って、 美味しいものを食べ、美味しいお酒を飲み、 映画を見て、ゲームをして、 ディズニーに行ったり、冨樫義博展に行ったり、ギターを始めたり、 初めてフェ

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        記事

          M-1グランプリ 最終決戦

          敗者復活戦はこちら💁‍♂️ 決勝戦はこちら💁‍♂️ 令和ロマン もう2回目見ても思わず『いやぁ〜面白い!』と声が出たね…笑 まず決勝戦でもそうだったけど、まーくるまさんの観客の掴み方が上手い上手い。 『お久しぶりですね』からの、ヒゲの土手の復習。 もう逆に嫌味なくらい観客を味方につけてる。笑 ずっとM-1を見てきて、こうして感想を毎年書いていると まじでM-1でのウケって、いかにお客さんをリラックスさせてお客さんを取り込むか、 にかかってる気がする。 特に最近のM-1は

          M-1グランプリ 最終決戦

          M-1グランプリ 決勝戦③

          おはようございます。 今日はお休みなのでとりあえずM-1感想を完成させようと思います。 松っちゃんについて色々思うところもありますが… それについてもまたこれが終わったら書きたい。 決勝戦②はこちら💁‍♀️ ダンビラムーチョ いや、この記事のために2回目見た時は、それほど長く感じなかった! 初見の時は『いや〜長すぎた!!』と思ったので、 果たしてどこで切るのが1番良かったんだろう?と思ってみたけど、 さすがにダンビラさんが切ってるところがベストだった。 めちゃくちゃ考え

          M-1グランプリ 決勝戦③

          M-1グランプリ 決勝戦②

          続きです。 決勝戦①はこちら💁‍♀️ マユリカ おもろかったぁ〜! 普通にコント漫才なんやけど、そこに絶妙にキモさが加わっててすごい❗️ 下手したらキモキャラって邪魔にしかならんのですけど、 ちょうど良い塩梅というか。 ズッキンズッキンプッチン不倫ポンピーン👆からのスピード感!笑 ノーシンピュアちょうだいよぉ〜!までの長さも完璧。 キレーーな尻上がり漫才でしたね‼️ 松っちゃんも言ってたけどめちゃくちゃ観てても気持ちよかった。 なのでやってた2人は相当手応えあったのでは。

          M-1グランプリ 決勝戦②

          Mー1グランプリ 決勝戦①

          さて。 さてさてさて。 今年もこの季節がやってきました。 もうね、このために一年生きてると言っても過言ではないよ。 あまりにも真剣に観る母に怯えて小2の息子がふすま全閉めで父と遊び始めたくらいですから。 それくらいまじで真剣に今年も拝見いたしました。 もうありがとう。 全お笑い芸人にありがとうだよマジで。 戯言はこの辺にして、始めようじゃないか。 ちなみに敗者復活戦についてはこちら💁‍♂️ 令和ロマン 今年の3連単、私は 真空ジェシカ、令和ロマン、さや香だったんだよ

          Mー1グランプリ 決勝戦①

          Mー1グランプリ 敗者復活戦 Cブロック

          Bブロックはこちら💁‍♀️ ドーナツピーナツ 何言うてるか分からんネタ、今回多かった気がする… なんだろ、ネタの一部としてほりこむならいいんだけど、 それ一本でやると結局何言うてるか分からんかった、という感想の方が おもろかったより強く残ってしまった。 要所要所で訳分からんこと言うて、ネタの終盤で満を持してバチーンとツッコむ、みたいなのが定型である中、 終始それでいく、というあえての狙いやったんかもしれんけど、、、 きしたかの オチが〜!笑 オチが弱かった気がする。

          Mー1グランプリ 敗者復活戦 Cブロック

          Mー1グランプリ 敗者復活戦 Bブロック

          Aブロックはこちら💁‍♀️ 豪快キャプテン うーん!面白くなかった!ごめんなさい! 冬眠一本押しにしては展開が無さすぎる! 途中の『冬眠したことあるもん』は、いらんかったやろ〜… ボケでもなく、ただのウソなんかい、という… ツッコミの人にどうしても冬眠して欲しい感もそんなに伝わってこないし、 なんだろう、あまりにも2人の温度差が凄すぎたからかなぁ… ボケの人ももうちょっと変質的なくらいに冬眠を勧める感じだったらよかったのかなぁ…。。 ネタの前半でもうちょっと『相方のことを

          Mー1グランプリ 敗者復活戦 Bブロック

          M-1グランプリ 敗者復活戦 Aブロック

          さぁ、今年もこの季節がやってきました。 これをやると『年末だなぁ』感が一気に押し寄せますね。 お笑い好きの女による完全視聴者目線の感想文です。 華山 お祭りのあるあるネタ テンションが高くて跳ねてる感は出ていたが、あるあるネタからの脱出までは出来ていなかった感。 もっと凡人がびっくりするくらいの視点のあるあるネタ(あるあるなのかギリギリくらいのやつ)が最後に入っていればよかった。 ぎょうぶ いやー、ハナクソネタがちょっと最初から無理でした。 あの見た目(ほんと申し訳な

          M-1グランプリ 敗者復活戦 Aブロック

          私たちは何も知らなさすぎる。

          仕事の合間をぬって、取り憑かれたように中東の書籍を読んだり映像を見たりしている。 何かに突き動かされるように。 しかし、知れば知るほどに、その距離は遠くなるようだ。 少し前からアジアンドキュメンタリーズに登録していたので、 その中にあるシリアのとある家族に密着したドキュメンタリーを観た。 父はシリアの過激派組織『ヌスラ戦線』の一員であり、アルカイダに傾倒している。 彼の息子であるオサマとアイマンは兄弟だ。 オサマはオサマビンラディン、アイマンはアイマンザワヒリからとら

          私たちは何も知らなさすぎる。

          子どもとゲームの話

          子どもにゲームをやらせること には、はっきり賛成派と反対派がいる。 そしておそらくそれは、『自分が子どもの頃ゲームをやったかやらないか』によるところが大きいと思う。 自分が子育てする中で、自分が育てられた環境の影響は避けられないのが、 こういったところにも顕著に現れる。 同僚との何気ない会話の中で以下のようなやりとりがあった。 私『息子くんもう英会話とかしてないのー?』 同『うーん、なんかもう今無気力やからなぁ…』 私『そうなん?!どしたん?』 同『ゲームゲームで、

          子どもとゲームの話

          コロナによって仕事のストレスが可視化された話

          初めてコロナに罹患した。 そして私は会社を丸々一週間休んだ。 体はとてつもなく辛く、今でも後遺症が残っているくらいだが、 この一週間は私にとって、今の私にとって必要なものであった。 年に一度、リフレッシュ休暇という名目で一週間休みを取ることができるのだが、 なにせ年一回の長期休みだ(GWや正月休みというものがないため)、 これでもかと予定を詰めに詰めてしまう。 なので、『ただただ休む』という目的で取る一週間の休みは、 私に数々の気づきをもたらした。 まず一番大きかっ

          コロナによって仕事のストレスが可視化された話

          不完全を認めること

          人は不完全だ。 最近、尊敬している人の嫌な部分を見たり、仲良くしていた同僚に冷たく当たられたりし、 精神的に結構きてしまっていた。 私が、他人の不完全さを認められないのは、なぜなのだろう? そう考えた時、思い至ったのは 『わたしは完璧でいようと努めているのに』 だった。 イラっとしても顔に出さない。もちろん態度にも出さない(ように努めてる) 嫌なことを押し付けられても引き受ける。 嫌なことを言われてもへらへらして乗り切る。 本当はしんどいのにしんどいと言わない。

          不完全を認めること

          メタモルフォーゼの縁側

          観ました。 マンガも大好きで、実写化と聞いた時は『マジかぁ〜〜』と嘆いたが、 愛菜ちゃんと宮本信子さんが演じると分かって俄然観る気になったこの作品。 いやー。良かった。 2人の演技が本当に素晴らしい。最高。 1ミリもマンガを壊していない。 ユキさんが、コメダ先生に 『この作品のおかげで私たちお友達になれたんです』 という例のシーンは泣けた。 ほんと、人と人が友達になるのに、 年齢も性別もなんも関係ないよなぁと。 同じものが好きで、同じことに憤ったり、 お互いに学ぶもの

          メタモルフォーゼの縁側