見出し画像

言葉はやがて腐敗するらしい

しし座流星群は午前2時。寒くないベランダ。明るい月。星は流れない。夜が長くて爪を塗る。ゴッホの絵みたい。ごきげん。好きなラジオ。布団に戻る。しずか。端から焦げるような不安。焦燥?焦げると焦るは同じ漢字。もうすぐ朝かも。いやな夢で起きる昼。

金木犀の香りのヘアオイル。空の青さ。通り過ぎて行った秋、アポ無しで来る冬。かっぱのぬいぐるみ。屋上。やわい陽射し。ごろごろ言う猫。思いついたことすぐ消えていく夕方。

痛くて起きる朝。それぞれの好きな音楽をかけておしゃべりをするおだやかな夜。愛を得る。がんばれる気がする。気がするだけな気もする。それでもいいかも。文章を書きたい気分。ことばはやがて腐敗するらしい。

朝。夢の中で握っていたハムスターのぬくもり。布団にもぐってくる猫。ごはんを食べ損ねた。目にとまる目を逸らしたかったこと。猜疑と独善。もうやめますか。いいえまだ。覚悟と決意。ほんとにあるの?

痛い。立てないままもう日が落ちてしまった。痛みと一緒に沈む夜。目、ピントが合わない。ずっと夢の中みたい。ひかりが眩しい。痛い。眠りが遠い。

8時。不思議な音で飛び起きる。猫と目が合う。何の音ですか?の顔。やわらかい花の地面を走る夢。痛い痛いは飛んでいかない。ピザ全部同じ味。ぱわわと虹。ふとんに転がって18時。痛みは減りませんか。伸びた爪のぶんだけ虚無を過ごしている。

窓を揺らす風の音。3時前。最悪の夢。背骨をふるえさす着信。積んだ本がこちらを見ている。さまざまなことの意味をかんがえる。よく晴れた昼。

だいすきな友人から両手に余るほどたくさんの愛が届いた。これから先も何度でも助けてもらうと思うしその数百倍助けたいな。


高校3年生の三者面談のとき、母は隣でガムを噛んでいて、わたしはそれが情けなくて、けれど先生はまっすぐにこちらを見て「あなたのやさしさやあなたの世界を守って生きてほしい」と言ってくれたこと、この一年ほんとうによく思い出した。


無人駅 長いコート あたたかいお茶 来ない電車


生活はパーティのはず


世界は豊かで美しいとひたむきに信じ続けることの難しさよ


よる、よる、あさ、よる、あさ。毛布にこもる温度のにおい。不安も一緒に温まる。ふわふわになれますか。はい、いずれは。何度でもやってくる明日。うまくいきますか。はい、きっと。

厚い雲が落とす影の青。陽に透かす硝子玉、まるくてとけそう。向こう側まで赤い。目が覚めた。昼。冬のにおい。おさんぽ。甘そうな空。落ち葉踏み。干したふとんのにおい、いつでも同じ。絵を描きたい。ゆるやかに夜が更ける。

あさ。背中に変な顔して寝てる猫。ぼーっとゲームする。雪の降る島。オレンジジュースぬるくなった。怖くないホラー映画。切った髪見つめてしまう。ドライヤーの風が運んで来る眠気。大きなピアスを探したい。暖炉みたいなよる。またあした。

疲れてバラバラになった身体がどこまでも漂いやがて宇宙の塵となり幾星霜を経てどこかの惑星のとある地点から肉眼で確認できるかがやきとなる

音楽と睡魔の隙間。イヤホン絡まった。意識も絡まって気付いたら朝。弟と過ごす時間あとすこし。幽霊東京。涙が滲むのは乾いたコンタクトのせいですか。浮いた街に浮かべない。さみしさを塗り潰す爪の青。

夢を覚えていない朝。ピアス揺れてごきげん。久しぶりに会う友人と昨日の続きをはじめる。ティラミスとおじさん。分け入っても分け入っても人間。デンモク壊れてる。フライング門松。妹の手あたたかい。深夜の通話と次の約束。

明日も良い日になるでしょう。安心して眠りましょう。


ふとんの重さで起きる朝。晴れ納め。マブがふわふわ。冬毛ですか。かがみもちそんなにいる?去年の今頃りんごを煮ていた。おひるね。なつかしい友人から連絡が来る。愛もらった。愛渡した。カレンダーこんなにいる?霞のような一年だった。


青色を見て泣きたくなる気持ち


弟を成人式に送り出す朝。晴れていてよかった。きちんと開催されてよかった。素直でかわいいまま、かっこよくなったね。


あのひとを大好きだったときが生きていていちばんドキドキして苦しくて楽しかった。だからちゃんと恋だったんだと思う。それでいいと思うことにした。そういう気持ちが自分の中にもあったってことを大事にしようと思った。

どこかで元気で幸せでいてくれたらそれでいいな、ってそんなふうに大人ぶってやりすごす しばらくは


久しい音とお月様のライト。丁寧な作業をするだけの動画。眠ってしまった友人たち。夜はまだ続きますか。ひんやりする記事とゲーム。朝と雨のにおい。自分で窓開けて風にあたる猫。


あなたは悪くないんだよと抱きしめさせてくれ


あなたと一緒に見たいものがたくさんあるんだ!と楽しそうにしている友人、とてもかわいい、すきだ


プールの底から見上げる水面のきらめきやカルキのにおいの残る気怠い午後の授業が好きだった、と、スクール水着なんて着なくなってから思う


高校の屋上に置き去りにしてきてしまった何かがあるな

人生はゆるやかな自殺と延命のくりかえし








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?