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サッカーレポ 久保建英という選手

僕はstand.fmというラジオをやっていて、そちらの方でも語らせてもらった、久保建英選手(以下敬称略)についてのお話をさせてもらいます。

日本代表での久保選手

代表活動を通して、サッカーファンの間で久保批判があるのはご存知でしょうか?
セルジオ越後さんなども厳しい言葉を示されていましたが、攻撃能力の面で久保を批判する人が多く見られます。
僕個人の意見として、代表での久保には得点を求めなくても良いのではないかなと考えています。
攻撃的な位置の選手なのだから、得点は必要だと言う意見も理解できます。
ですが、得点を求めなくても良いと考えている理由はしっかりあります。
それを分かりやすく説明するため、他の選手を例に出したいと思います。
プレースタイルが違うので単純比較にはならないというとをご了承ください。
現アーセナル所属で、久保選手と同じレアル・マドリーの所属経験もあるノルウェー代表のウーデゴール選手。
彼も久保と同じように攻撃的な位置のMFの選手です。
彼は今季、Arsenalでリーグ戦36試合に出場し、7ゴール4アシストを記録しました。
彼は得点を記録するというよりも、攻撃面では周りの選手にアイデアを与え、守備面でも貢献できる選手です。
世界トップクラスのチームで攻撃的な位置のスタメンに座っていながら、得点数が少ないと不満に思うでしょうか?
そんなことはありません。
ウーデゴールはArsenalにとって欠かせないとても重要な選手です。
さて、久保の話に戻しましょう。
彼の持ち味は、その広い視野と相手の意表を突くドリブルだと思います。
昨年9月のレアル・マドリー対マジョルカの試合で、久保は負傷して長期離脱することになりました。
驚くべきなのが、久保がボールを持つと、世界最強の銀河系軍団であるレアル・マドリーの選手が人数をかけて守備をしにくることてす。
レアルのスリートップの頂点を務めるエースのベンゼマも久保のマークに付く程です。
そこまでして警戒されるということは、久保のドリブルセンスと視野の広さが、世界トップレベルに通用しているということです。
つまり、日本代表でもそういう使い方をしてみてはどうか、ということです。

僕が考える活用法

今回は、先日のブラジル戦で組まれたスタメンを軸に、久保の活用法について僕なりの解説をしていこうと思います。
先日のブラジル戦でスタメン出場したスリートップは、左右のウイングに南野、伊東、CFに古橋を置いた、スピードと裏抜けに長けた、とても攻撃的なスリートップだったと思います。
それぞれの特徴を簡単に説明していくと、南野選手は裏抜けとチャンスメイクを得意とする万能ストライカー、伊東選手はそのスピードで相手を置き去りにして、ゴールを脅かす典型的ウインガー、古橋選手はゴールへの嗅覚がとにかく鋭い、所謂9番タイプの選手です。
そんなスリートップを最高に活かすことのできるのが、久保選手だと僕は思っています。
久保がインサイドハーフに入る場合は右だと思われますが、右サイドにいるのは伊東です。
伊東が縦のランニングをする、それをドリブルでサポートするも良し、パスで伊東のランニングをそのまま活かすのも良し。
伊東を活かすと、それと同時に南野と古橋も活きてくる。
そこにさらに重要な要素として関わってくるのが、サイドバックです。
伊東がサイドを駆け上がって行くので、サイドバックのサポートは必須と言って良いです。
先日のブラジル戦では長友さんが右を担っていました。
長友さんは久保が活きるのに適した選手なのではないかなと思います。
久保が前線に裏の意識を持たせる。
そうするとサイドの守備は脆くなってきます。
長友選手は上下動が激しい超攻撃的サイドバックなので、伊東が縦にランニングして行ったとしても、サイドの高い位置で久保のサポート役と守備役になれますし、仮にボールを奪われても、高い位置からのプレスで有効的にボールを奪取することができます。
また、中盤に一人視野の広い選手がいるだけで、ピッチ全体のバランスが良くなったり、攻撃と守備の精度が格段に上がります。

メンバーを考える。

久保を使う場合の僕が考える11人の組み方をご紹介します。
メンバーは今回招集されていない選手も含めています。
そして、控えもまだまだ書き足りていない選手が何人かいるため不十分です。
久保を使ってしまっているので、守田のところを田中碧と悩みましたが、今回は守田をチョイスしました。
遠藤の控えの場所に田中、守田の控えの場所には、今回は招集されていませんが、イングランドリーグウォルバーハンプトン所属の川辺も良いかもしれません。
また、谷晃生を第2GKにしていますが、小久保玲央ブライアンは体格に優れているので、育成が上手く行って、いつか代表に招集されて欲しいですね。
楽しみです。
また、先程谷を第2GKとしましたが、現代表のシュミットダニエルは、僕は第1.5GKだと思っています。
権田の次の正守護神は、経験の面から考えて谷晃生や大迫敬介ではなくダニエルでしょう。

最後に

久保はとても上手いですし、期待をするのも理解できます。
ですが、得点ばかりに目を向けず、彼の視野の広さと仲間の活かし方に目を向けてみると、代表選が今までよりももっと面白くなると思います。

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