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大学生、大地に立つ #3

LGBTQである自分

僕は自分がXジェンダーだと友人にカミングアウトしています。
カミングアウトする時は、結構勇気がいりました。
引かれるのが怖かったし、性的マイノリティって、やっぱりまだまだ世間的には聞こえの悪いものというイメージもあります。
いざ友達にカミングアウトしてみたら、驚かれることなく、むしろ納得されてしまいました。
ある女の子曰く、「せなと話していると、たまに女の子と話している感覚になる」らしいです。

カミングアウトして得たもの

カミングアウトする必要は別にありませんでした。
僕の場合7割は男なので、日常で困ることもほとんどないし、中性的なファッションをする人は世の中に多いですから、なんだかんだ言われることもありません。
じゃあ何故カミングアウトしたんだと思われるでしょう。
それはとても簡単な話で、自分が友人たちに隠し事をしている感覚があったからです。
自分の中にそういった思いがあるのに、それを秘めたままというのは、なんだか後ろめたい気がしていました。
なので、カミングアウトするという決断をしました。
それで何を得たのかと聞かれると、とても難しいのですが、一番大きいのは、友人とすごす時間がこれまで以上に楽しくなったことです。
今までは男と女という明らかな区別がありましたが、カミングアウトしてからは、男女の隔て関係なく遊びに行ったり、ファッションや美容の話をしたり、恋バナをしたり時には悩み相談もしたり。
そうやって、今までよりも友人と濃くて深い時間を過ごせるようになりました。
その時間はとても幸せでかけがえのないものです。
カミングアウトする以前よりも確実に僕は人間になったと思います。
これは別に、同じセクシャリティの人にカミングアウトを強要するつもりはなくて、あくまでカミングアウトをした人間の一例として、幸せになったという話です。
そしてそれ以外の人には、こんな人間もいるのだなぁと、知るきっかけになって欲しいなと思っています。

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