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好きな音楽についてただただ語る

愛する音楽

 僕が10年くらい前にイエモンを好きになったきっかけは、車の中で聴いた夜明けのスキャットでした。たまたまその時期に本家の夜明けのスキャットをテレビで見て耳に覚えがあったというのもあり、ロックアレンジされた夜明けのスキャットが自然と飛び込んできました。本家の夜明けのスキャットからは感じられなかったなんとも言えない高揚感を覚えて、そこからイエモンの他の曲も聴くようになって行きました。あの瞬間の新鮮さと衝撃を忘れることができず、今でもイエモンで一番好きな曲が夜明けのスキャットになっています。
 小さい頃はただ良い感じの曲だなと思っていただけですが、大人になって音楽がわかるようになってきて、なぜ好きなのか考えてみました。主にDマイナー調のリードをセカンドがリズムで支え、ベースの伴奏が曲に深みを出していると勝手に分析しているわけなのですが、ではその曲調の何が良いのか。
 小さい頃は本当にただ音が好きなだけでしたが、今はあの旋律からエロさや大人の夜の妖しさを読み取ることができます。本家夜明けのスキャットには無い女性のセクシーさみたいなものを、吉井和哉という人は完璧に表現してしまうのです。

イエモンを好きになってから

 たくさん曲を聴くようになって、今では全部の曲が好きになっていますが、その中でも代表曲のSPARKは中々に良い曲です。これも大人になって分かる事なんですが、SPARKってかっこいいんですけど、すごく性的な曲でもあって、それを上手く隠して詩を書いている器用さがあります。以前雑誌の企画で松任谷由実さんと吉井和哉さんの対談が組まれたことがありました。その対談の際に松任谷由実さんの「『SPARK』はセックスを違う表現でって最初から意図して作ったの?」という問いかけに対し、「正直言ってね、実はそうなんですよ。」と答え、それを聞いた松任谷さんが「やっぱりね」というやり取りがありました。その対談では、松任谷さんでもイエモンのような手法で性のことについて書くのはできないと語っています。性を書くに当たって人を不快な気持ちにさせない、だけど聴き手にちゃんとエロスを感じさせる、そういう塩梅が天才的に上手いんだなと感じました。


世の中にメスを入れる

 再結成後に出場した紅白歌合戦にて歌われた楽曲「JAM」は代表曲のひとつであり、BURNに次いでイエモンのシングル売上2位を誇る曲です。JAMが発表された当時は、1995年に阪神・淡路大震災や地下鉄サリン事件、1996年にペルー日本大使公邸の選挙など、世の中を揺るがすような災害や事件が立て続けに起こった時代でした。それを憂いて作られたのがJAMという曲です。歌詞には強いメッセージ性が込められており、「僕は震えている、なにか始めようと」「ニュースキャスターは嬉しそうに 乗客に日本人はいませんでした」など、聴衆に対して、毎日を生きていくためのヒントのようなもを与えてくれているような気がします。僕はこの曲が大好きで、カラオケに行ったら絶対歌っています。落ち込んだ時とかに聴くと心の中に眠った勇気や活力を呼び覚ましてくれるのでおすすめです。

最後に

 今回は見出し画像にいわいともひさ様のイラストを使わせて頂きましたので、誠に勝手かつおこがましいですが、拡散のためURLを貼らせていただきます。モノトーン調のデザインがとてもオシャレです。

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