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大学生、大地に立つ 11

1年前はもう大昔

 最近、高校の同級生と話していて気づいたのですが、一年前のことを既に覚えていないんですよ。高三の時にあったこととか、もう既にうろ覚えだったんですよね。まるで中高年の人のように「あれだよあれ!」みたいな感じの会話になりました。思い返してみると、高校3年生の1年間は忙しいことが多すぎて、思い出と言える思い出がなかったんですよ。だからそもそも思い出せることも少ないってのもあるんですけど。とにかく、全然覚えてなくて、一年前なのにすごく昔のことのように感じたんです。毎日を必死に生きてる我々人類にとって、一年前は大昔の部類に入るんじゃないかなぁと思ったんですよ。これって実は、僕たちが若いからなんですよね。
 久しぶりに会った親戚に「あんなに小さかったのに!早いねぇ~」って言われることがあるじゃないですか。年齢を追うごとに、一年っていう時間の単位がどんどん小さいものになっていくと思うんですよ。誕生日の度に「ついこないだ腹を痛めて産んだ気がするんだけど」と母親に言われます。まぁ、ものの例えというのもありますが、それだけ時間の流れを早く感じているってのも確かですよね。実際、20代の人と40代の人が感じている時間の流れは違うという調査の結果が出ているらしいです。難しい言葉を使うと、ジャネーの法則というらしいです。それを聞くと、なんだか歳はとりたくないなぁという感じがします。

働きたくない

 さすがに学生でだらけているのも良くないので、バイトをしているわけです。たかがバイトの身なので、労働環境には何ら不満はないんですけどやっぱり土日出勤は憂鬱なわけです。せっかくの休日にフルタイム勤務、憂鬱に決まっています。僕はキッチンに入っているので座る時間は休憩の1時間くらいで、それ以外はほぼ動きっぱなしです。朝の10時に働き始めて、夜の23時に終わる。家に着く頃には12時をすぎてしまいます。ただ、そういう時の息抜きもしっかりあって、家に帰ってきてキンキンに冷やしたレッドブルを飲む瞬間は至高です。冷えて炭酸の強さが増していて、のどごしも最高なんです。ただ、カフェインを摂取して眠れなくて次の日は後悔します。
 毎日フルタイムで勤務してる社会人の人って本当にすごいなって思います。バイトの僕でさえ息抜きがないとやっていられないのだから、社会人は相当ストレスが溜まるのでしょう。あまりストレスをかかえない僕ですが、現代日本がストレス社会と言われる要因がわかったような気がします。

安らぎ

 今年の年始に宇多田ヒカルさんの「BADモード」がリリースされたじゃないですか。僕は中学生の頃から宇多田ヒカルさんが好きでよく聴くんですよ。このBADモードが本当に名盤なんですよね。僕はあまり「名盤」という言葉を易々と使わないようにしてるのですが、これは間違いなく名盤なんですよ。中でも僕の思い入れが強い曲が「Face My Fears」という曲です。スクウェア・エニックスとディズニーピクサーの共同制作ゲームシリーズのキングダムハーツの挿入歌になった曲です。作中のちょうど感動するところでこの曲が流れるんです。僕はキングダムハーツを1作目からプレーしていて、シリーズの節目となる作品でこの曲が流れて、感動で涙しました。曲を聴いただけで、今でも目頭が熱くなります。
 宇多田ヒカルさんに限らず、僕は好きなアーティストさんの名盤と呼ばれるアルバムを聴くことが多いです。私生活で疲れた時や精神的に辛い時に聴くと、本当に心が安らぎます。音楽の力って本当に凄いですよね。これまた名盤と言われている椎名林檎さんの「勝訴ストリップ」は高校時代に何度も聴きました。椎名林檎さんのアルバムは生活に溶け込んできてくれる感じで、とても好きです。
 音楽に限らず、日常生活でなにか心の安らぎになるものは必要だと思うんです。人は安らぎがないと潰れてしまうと思うんです。僕の姉はお酒が好きで、仕事の日は休肝日にして、休みの日に飲むお酒が本当に至福らしいです。僕の友人は邦ロックが大好きで、ライブに行っている時は人生謳歌している気分になって、日々の悩みが吹っ飛ぶとのこと。それぞれ心が安らぐ方法を見つけていくことが大事なのかなと思います。

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