【クワイエット・プレイス　破られた沈黙】沈黙はいずれ死を呼び込む

・これは『再生』の物語だ…

・という事で延期を経て遂に公開された「クワイエット・プレイス　破られた沈黙」を観てきました。個人的に前作がそこそこ好きだったので、それなりに今作の公開を楽しみにしておりました。さてさて続編は如何なものか…

↓以下軽いネタバレ含みの感想

　　　　　　ドン！！！！！！！

・結論、まあ良質な映画です。うん。
続編としての物語もしっかり発展してるし、映像の節々に次の展開に繋がる暗示をちゃんと表示している。本当に映画として真っ当に作られている印象を受けました。

・ただ、ただね？良質なだけで凡作とも言えるのよ。お話の展開も次がどうなる次がどうなるって予測出来るレベルの内容だし、全てを失ったおじさんの立ち直りと勇気を出して頑張る子供のコンビって鉄板だもん。

・ただ一点、この映画には最大の魅力があります。それはこの一連の始まりの日を描いたプロローグです。宇宙生命体君達がみんなの町にやって来た最初の日の映像を冒頭で流してくれるんですけど、それがもうめちゃくちゃに最高。

・ワンカット風の映像でパニックの嵐をテンポ良く流してくれるので、観ていて非常に気持ち良い。白昼堂々と暴れ狂う異形の怪物たち、逃げ惑う人々と事故りまくる車、これこそモンスターパニックの魅力でしょうよ！！！

・だからこそ、冒頭でテンション上がりすぎちゃってね…。本編の方が何だか普通で物足りなく感じちゃうのかもしれない。新しい変異型のモンスターでも出してくれたら良かったけど、流石にそれは登場人物達に酷か…。

・あのEND的に今後例の島を中心としたラジオの届く範囲は人々が奪還出来るのではないだろうか。そこから補聴器バズーカを量産出来る体制が整えば快進撃の始まりでしょうよ、でも残酷な事にそうなってくると上で言ったように変異型来ちゃうよね…制作陣はいつだって登場人物を苦悩に立たさなければない。だってそうしないとお話にならないもの、いつの時代もホラーの続編って残酷だ。