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※ネタバレ注意【ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス】「マルチバースへこんにちは」

・MCUシリーズ最新作『ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス』を鑑賞。これに向けてDisneyチャンネル限定シリーズも全て完走済。

・世間の反応はまだ観ていないが、結論から言うと恐らく賛否両論になるんだろなぁと思ってます。私自身はサム・ライミ監督のファンで死霊のはらわたシリーズやXYZマーダーズにダークマンにスパイダーマンと好きな映画作品が沢山あります。その上で言うのですが本作は監督色がかなり出過ぎていたんです。良い意味でも悪い意味でも。

・想像していた以上にかなりホラー映画テイストな作風になっており、あらゆる演出にサム・ライミの過去作を匂わせるセルフオマージュが感じられました。(恒例のブルース・キャンベルのカメオ出演もあるよ)

・今までのMCUシリーズでは到底観たことの無い演出の数々にサム・ライミ監督のファン以外はちょっと期待を裏切られた感情になるのではと懸念するほどだ。しかも脚本内容がかなり濃密なのに尺がそれに対して短く、閑話休題が一切無い怒涛の展開オンパレードで鑑賞に結構疲れる。

・そして噂されていた新キャラクター達の登場。そしてその予想を裏切る展開。キャプテン・カーター、X-MENのプロフェッサー、インヒューマンズのブラック・ボルト、黒人版キャプテン・マーベル、宇宙忍者ゴームズ(ミスターファンタスティック)。といった予告で登場が分かっていたり、今後シリーズ展開が噂されていたキャラクター達しか登場せず。ノーウェイ・ホームを超えるサプライズ感は非常に薄かったと言える。ポストクレジットで登場したクレアも登場が大いに予想されていたキャラクターであります。これに関しては今後を期待させる良い展開でしたが…。いっその事デッドプールを出すぐらいの暴挙をやればもっと湧いたかもしれない。

・ただ映画としては面白かった。正直期待していた作品とは全く違う内容ではありましたが、アメリカ・チャベスの能力演出のカッコ良さやワンダという悲惨な運命を背負わされたキャラクターの生き様は中々に見応えのある内容であった。序盤は展開もバタバタしているし、鑑賞しながらこの映画ヤバいのでは…と考えさせられましたが、後半になるにつれ(特にマルチバース旅行が始まってから)ギアをどんどんと加速させて、終盤のサム・ライミやりたい放題ホラーワールドに変身したのは最高でした。

・超能力ホラーの極限とも言えるワンダの残逆な暴れっぷり、死霊のはらわたを彷彿させる悪霊達の群勢とゾンビストレンジ先生、ワンダというキャラクターが最初から最後まで報われなかったのは残念でしたが、あそこまで狂ってしまえば残当なのも否定出来無い。

・ただマルチバースの良さがもっと出る内容になるのかなぁと期待していたのですが、マルチバースならキャラクターを殺しまくってOK!ぐらいの強みで終わったのは残念。脚本のテーマとしての「マルチバースに手を出してまで、自分自身の幸せを本当に得れるのか?」という部分は除いてですが。

・そもそもの話をするとこの映画自体が元々、ドラマシリーズの『ロキ』より前に公開する予定でしたので当初の予定と狂った上で脚本が書き換えられたのは間違いありません。マルチバースのお話をこの作品で広げて、『ロキ』『ホワット・イフ』『ノーウェイ・ホーム』等のマルチバースを取り扱ったシリーズを作る予定でしたからね。

・今後のMCUシリーズではカーンがサノスに変わるメインヴィランとして登場するのが確定しているので、それに対抗する面々のバライティー豊かさを取り敢えずは期待していこうと思います。

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