ドメイン(URL・メールアドレス)、IPアドレス、電話番号など、例示まとめ

お客様への提案資料やマニュアル等を作成していると、URL、メールアドレス、電話番号、IPアドレス等々、色々と例示しなければならない場面がある。
先日、とあるサイトリニューアル案件で、お客様から提示された他社さん作成のサイト更新マニュアルに、例示ドメインとして「abc.com」と書いてあった。「abc.com」は実在するドメインなので、例示としては適切ではない。
適当に自分で考えた例示のURLが悪質なサイトだった、ということだってありうるので、例示用に定められたドメインを使用したほうが良い。
ということで、以下、例示用のあれこれをまとめておく。

1.ドメイン

  • example.com

  • URLの例:https://example.com

  • サブドメインの例:https://abc.example.com

  • メールアドレスの例:info@example.ccom

※「sample」じゃないので注意

<汎用JPドメイン>

  • example.jp

  • example.co.jp

  • example.ne.jp

※exampleの後に1~9の数字を付けることもできる。

<トップドメイン>

  • .example

2.電話番号(日本国内)

電話番号は、総務省の「電気通信番号指定状況」で使用されているかどうか、確認できる。(下記は2022年1月4日時点。最新版を確認してね)

<固定電話>

  • 03-3000-1234

  • +81-3-3000-1234
    (国際電話用:国内通話を示す国内プレフィックス「0」を、日本の国番号「81」に置き換える)

※「電気通信番号指定状況」の「固定電話の電話番号」の下部、
「3から始まる市外局番」のPDF・Excelを確認。
番号「033000」の使用状況は「使用不可」になっているのが確認できる。
(「番号」は「国内プレフィックス+市外局番+市内局番」を表す。)
※地元の名古屋052を例示に使用したくなるが、「5から始まる市外局番」を確認すると、使用状況が「未使用」はあるが「使用不可」はない。
「未使用」の番号でも、その時点でも一時的な例示であれば使用してもよいが、いつの間にか「使用中」になるかもしれないので、汎用的な資料には使用しないほうが無難だ。

<携帯電話>

  • 070-0123-4567

  • 090-0123-4567

※「電気通信番号指定状況」一覧「4. 音声伝送携帯電話番号」のPDF・Excelを確認。「番号」の列に「0900」はないことが確認できます。

<ジェネレーター>

ダミー電話番号生成器
※いつのデータを基にして生成されているかが明示されているのが良い。

3.ダミーテキスト

どうのこうの」さんが提供しているテキストジェネレーターを利用している。文字数を指定して、色々なダミーテキストが生成できるので便利。
英語の有名なダミーテキスト「Lorem ipsum」も生成できる。

ダミーテキストジェネレータ

※個人的には、宮沢賢治の「ポラーノの広場」の「あのイーハトーヴォの・・・」が入っているとうれしいな。単に、デザイン制作時にフォントのサンプルで見慣れているというのと、宮沢賢治が好きだという超個人的な理由なんだけど・・・。

4.IPアドレス

<IPv4>

  • 192.0.2.0/24
    (192.0.2.0 – 192.0.2.255)

  • 198.51.100.0/24
    (198.51.100.0 – 198.51.100.255)

  • 203.0.113.0/24
    (203.0.113.0 – 203.0.113.255)

<IPv6>

  • 2001:db8::/32
    (2001:db8::0 – 2001:db8:ffff:ffff:ffff:ffff:ffff:ffff)

5.メタ構文変数
(プログラムコードで使われる仮の名前)

プログラムコードのサンプルなどで、特に意味のない変数などにつける名称。

  • foobar

  • foo

  • bar

  • baz

※日本では「hoge」もよく使われる。
※Pythonでは「spam」「ham」「eggs」を使うらしい。

おまけメモ:テスト用の個人情報

「株式会社ユーザーローカル」という会社さんが、開発者向けのジェネレーターを公開している。

個人情報テストデータジェネレーター

※あくまでシステム開発時のテストを行なう時に使用する個人情報のテストデータを生成するツールなので、例示用には使わない。


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