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幼児期の言語学習


Hallo Leute! みなさんお元気ですか?

突然ですが、みなさんは「子供が幼い時に複数の言語を学ばせる」ことについて、どのような意見を持っていますか?もしかしたらパートナーが外国人の方だったり、日本以外で子育てをされていて、まさにこのテーマについて考えていらっしゃる方、あるいは日本人同士の夫婦で日本で生活しているけれども、英語教育は早い方がいいのかなと考えていらっしゃる方もいるかもしれません。

今日は、私の愛用書、"Aspekte neu"に載っている意見を参考に、子供が幼い時に複数の言語を学ばせるべき根拠と、学ばせるべきではない根拠をまとめてみたいと思います。

それでは、lose geht's!


子供が幼い時に複数の言語を学ばせるべき根拠


Viele Eltern sehen darin bessere Startchancen für ihre Kinder.

多くの両親は、(幼い頃から複数の言語を学ばせることによって)子供により良いスタートのチャンスを与えられる。


Unser Gehirn ist dafür angelegt, mehrere Sprachen zu lernen. Wir unterfordern Kinder, wenn wir ihnen diese Chance nicht bieten.

私たちの脳はたくさんの言語を学ぶためにある。私たちが、複数の言語を学ばせる機会を与えなければ、子供たちに過小な要求をしていることになる。

🍉 unterfordern 「過小な要求をする」⇄  überfordern 「過大な要求をする」


Sind die Kinder noch klein, also nicht älter als drei oder vier Jahre, scheinen sie eine fremde Sprache ohne große Mühe aufzunehmen und darin zu kommunizieren.

子供たちが3、4歳くらいの小さい時は、外国語で苦労なく会話ができる。


Neben der Fähigkeit, mehrere Sprachen gut zu beherrschen, gibt es noch weitere Kompetenzen. Der Psychologe stelle fest, dass zweisprachige Kinder mehr Eindrücke aufnehmen und wichtige Dinge besser von unwichtigen unterscheiden können. Schon vorher konnte er nachweisen, dass Person, die bilingual auf gewachsen waren, in einem lauten Großraumbüro bessere Konzentrationsleistungen zeigten als monolinguale Menschen.

複数の言語をマスターするとさらに他の能力も備わる。心理学者によると、バイリンガルの子供たちはより多くの印象を汲み取り、大事なことと大事でないことをより区別できる。またすでに証明されているように、バイリンガルで育った人は、1つの言語しか話せない人よりも、大きなオフィスでより集中力を発揮することができる。


これは、私は全く知りませんでしたが、確かに複数の言語で話す環境に幼い頃からいると、話す相手によって言語を使い分けたり、臨機応変に対応しなければならない場面が多くなる為、上記のような能力がつくのかもしれません。

初めの頃は、2つの言葉がごちゃ混ぜになってしまったり、なかなか思うように習得ができなかったりと、バイリンガルを育てるには、親も子供も忍耐が必要で、それはかなりの年月を要するようですが、その忍耐を考えても、複数の言語で話せるというのはかなりのメリットがありますよね。受験や就職に有利だったり、世界の友達を増やす機会が増える、他の文化を知る機会が増えるなど。まだまだメリットはあげられそうです。


子供が幼い時に複数の言語を学ばせるべきではない根拠


では、反対の意見を見てみましょう。

Wenn Kinder mehrere Sprachen von den Eltern lernen, dann ist das ganz normal und alltäglich. Das passiert ganz nebenbei. Englisch im Kindergarten ist aber keine natürliche Situation und kann für manche Kinder schon Stress sein.

子供が親からたくさんの言語を学べば、ごく自然に日常的に学べる。でも、幼稚園で英語を話すことは自然なシチュエーションではないので、子供によってはストレスに感じるかもしれない。


Da lernen sie viel Sprachen nur ein bisschen und keine davon richtig.

たくさんの言語を少しだけ、しかも間違って覚えることになってしまう。


Alles schön und gut mit dem kindlichen Lernen von Fremdsprachen. Man kann aber eine Fremdsprache erst richtig, wenn man sie auch lesen und schreiben kann. Und das lernt man vor der Schule eben noch nicht.

外国語を子供の時に学ぶことはいいことだと思う。でも、まずは1つの外国語を正しく読み書きできるようになってからにするべきで、学校に行く前は早すぎる。


おわりに

いかがでしたでしょうか?みなさんは共感する意見、ありましたか?日本人の両親の元で日本で育った私からしたら、バイリンガルっていいなぁと何度も思いましたが、やはりそれは親にとっても子供にとってもそんなに簡単なことではないのだなと思います。

また、バイリンガルになれる環境で育った人が、アイデンティティがわからず、悩んでいるところも見ているので、本当にケースバイケースだなと思います。


最後に、もしB2のPrüfungを受けようと考えていらっしゃる方がいたら、このテーマはよくsprechenで取り扱われるテーマでもあるので、是非一度自分の意見をドイツ語で言えるように整理してみる良いのではないでしょうか?


それでは今日はここまで。最後まで読んで頂き、有難うございました!

Tschüs! 🍻🍻




*記事の中で使用した例文は全て、Ernst Klett Sprachen GmbH, Stuttgartの "Aspekte neu Mittelstufe Deutsch" より引用しています。

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