デザインプロセスの考え方(共感)
Adobe XDを使ったプロトタイプ作成を通してデザインプロセスの考え方を学ぶセミナー(Couseraが提供するGoogle UX Certification)を受けています。以下は、学んだことの備忘録となります。
共感(Empathy)
共感="ある状況における他人の感情や思考を理解する能力"。UXデザイナーは、ユーザーの問題を発見して、解決する仕事です。ここでいう問題は、ユーザーが体験したイライラの状況や必要なコトなのに無い状態のことです。これを共感しながら探していく。では、どうやって探すのか。
Interview
一つは、インタビューして情報を整理しながら共感ポイントを探していく。インタビューのコツは、いきなりインタビューするのではなく、ユーザーに話を聞く前に、自分で調査し、ユーザーが経験しているだろう問題を理解すること。
ユーザーとそのコミュニティーについて何を知る必要があるのか
解決した問題の周りで人々が経験しているプロセス/慣習/感情はどのようなものか
時間はどのように変化しているのか
ユーザーの生活の中でその製品はどのような役割を果たすか
自分でユーザーについて理解したうえで、今度はインタビューする人の情報を事前調査する。そしてスクリプト作って、練習する流れ。
そもそものインタビューの目的は、ユーザーから何か学びたいから実施する。ユーザの経験したプロセスや感情を理解したい。タスクに関する共通の経験や課題を特定したい。製品のニーズやフラストレーションを理解したいなど。インタビューする相手は、その目的に沿った人を選定する。
実際に、インタビューするときはメモをとる。興味深いと思った発言'ユーザーがどう考えどう感じたのか'は、必ず、メモをする。また、発言だけでなく、気分や表情などもしっかり観察し、情報を整理する。
Empathy Map
ユーザーの話をこの4象限(Say/Think/Does/Feel)でまとめると、ユーザーの問題を特定しやすくなる。
Say・・・ユーザーが話していたことを引用
Think・・・ユーザーが前傾姿勢で笑顔で話していたことから、強い関心持っているのような、ユーザーの思考をかく
Does・・・ユーザーが体験の中でしていたことを書く
Feel・・・ユーザーがその体験でしていたとき、どう感じたのかをかく
ユーザの問題を考えるときに、推測で考えてはいけない。でも、本当に問題に思っているのか、ユーザーが直接思っていれば答えてくれるけど、実際は、ユーザー自身もわかっていない。ではどうやって本当に問題なのか探るか。Emapthy Mapはそのときに有効で、ユーザーがイライラしている箇所はどこか、必要なものがあるに得られていない状況はどこかを整理できる。
課題のポイントとして主に4つ挙げられる
Financial
Product
Process
Support
課題がわかると、解決するには、誰のために解決するのか、明確にしていく。そのために、代表ユーザーをまとめていく。
Persona
Emapthy Mapでまとめたものを整理して、ペルソナにしていく。ペルソナとは、目標や特徴を持ったニーズを代弁してくれるユーザーを表したもの。ペルソナを作るときは、現実の調査結果に基づく必要がある。想像で書いてはいけない。
定量調査や定性調査から見つけ出した、共通のペインポイントを特定し、そこから擬人化していくイメージ。3人から8人あれば良い。書く時のポイントとしては、製品やサービスを効果的に利用するユーザーの目標に焦点が当たっているかどうか。
User Story
ステークホルダやチームにユーザのニーズを手軽に伝えるためにユーザーストーリを作る。ユーザーストーリはユーザーのニーズを汲み取った一文。各ときは、'誰として何をしたい。それによって利益を得られる"のようなフォーマットでかく。
User Journey Map
ユーザーが目標を達成するために必要な道のりを明確にする(ペインポイントの解決する方法)。このとき、特定のペルソナがどう考え感じているのかも記載する。STEPは以下の通り
ゴールに到達するためのaction
アクションの説明。どのタスクを完了するのか
各フェーズでユーザーがどのように考えているのか
どうやったらそれを改善できるのか
仕事で感じるのは、言葉を知っていても、いざ本番になると全然できない。ペルソナに必要な要素がわかっていても、データからどうやって分かりやすくペルソナに落とし込むのか。そもそも、ペルソナに必要なデータはどうやって集めるのか。本当にそのデータで足りているのか。正直、甘く見ていた感じはありました。多分、実践あるのみだとは思います。お金はいらないので、UXリサーチの経験を積みたい今日この頃。
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