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原作リスペクトと舞台ならではの演出、大勢の努力が詰まった作品【進撃の巨人-the Musical-】


進撃の巨人 -the Musical- を観劇しました!!!
この作品には並々ならぬ色んな種類の感情が込められているので…本記事は長くなりますきっと。ご了承ください。
先に一言……「素晴らしかったです」と伝えておきます。


嬉しい感情

私は漫画やアニメをたくさん見るような人間ではないですが、今まで見てきた数少ない漫画・アニメの中で「進撃の巨人」が一番好きな作品です。
なぜ一番好きなのか、一言で言い表せないけど、あの世界観と各キャラクターの個性、長いストーリーの中で変わっていくテーマ、細かい伏線…総合的に私が一番魅力的に感じた作品だから。

そんな原作が一番好きな作品が、舞台になる。生身の人間が演じそれを生で見られる。舞台好きの私にとってはそんな嬉しいことない。
以前、実写映画になったことがあったけど、設定が原案とだいぶ変わっていたり、CGで超リアル巨人になってたり、アニメよりだいぶリアルでグロかったので、個人的にはあまり好まなかったのは事実。
でも舞台は違う。実際の血は出ないし、映像やプロジェクションマッピングを使うだろうけどリアルじゃない。舞台だからできることと、舞台だからできないことがある中で、あの世界観をどうやって再現するのか、個人的に興味があった。

そして制作会社はネルケ。私はネルケには大体の信頼を寄せているので、演出やキャスティング含め、いい作品ができるんだろうなと思っていた。

これが私の「嬉しい感情」。


悲しい感情/悔しい感情

実はこの「進撃の巨人」舞台化の話は初めてではない。
2017年に「ライブ・インパクト『進撃の巨人』」が舞浜アンフィシアターで上演される予定だった。キャストも日程も全部決まっていた。
そして、しかも、その座長が私の推しである三浦宏規くんだった。
キービジュアルも出ていたし、PR動画も出ていた。宏規くんが大好きな原作の主人公エレンを演じる。そんな夢の夢の、また夢のような話があるなんて、信じられなかった。
でも、舞台設置中にスタッフさんの不慮の事故により公演は中止。その後もこの作品の話は一切日の目を浴びないまま時が過ぎていた。

原作を知っていれば分かる通り、巨人と戦うときに空中アクションがある。
舞台ではワイヤーアクションとして演出をする予定だったらしいが、もちろん危険を伴うことだし、当時の事故は本当に悲しいことだった。
悲しみは癒えずに、5年が経過していた。


今回の2023年上演のミュージカルが解禁されたのは2022年9月頃でした。
私はこれまで散々、「宏規くんのエレンを見るまでは死ねない」と言ったり呟いたりしていたので、情報解禁後の私のメンタルはズタボロでした。

「悔しい」

それがキャスト情報を見た直後の私の気持ち。
せっかく自分の推しが決まっていたキャスティングに、別の人が載っている。いつかないつかなって、いつか必ず悲しみが癒えたら上演してくれるって、希望を抱いていたのに、キャストをはじめ、演出や音楽担当も何もかも、カンパニーまるごと全て変わっていた。
なんでだ、なんでそうしたんだろうって、色々考えたけど、5年も経てば今の技術やニーズに合った方で進めるんだろうなと、単なる想像だけど理解はできた。

でもやっぱり、当時のカンパニーのまま、作ってほしかったなあ。

児玉さんの演出で見たかったし、和田さんの音楽で見たかった。
何より、宏規くんのエレンが見たかった。
そりゃ、自分が一番応援している役者さんだもん。座長として私が一番大好きな漫画の、この素敵な作品に携わっている姿を、見たかった。

そしてその、新しいエレンを来夢くんが演じると知って、更に悔しかったんだ。本音は。
宏規くんと来夢くんは個人的には役者として同じ属性だと思っているから、だから悔しかった。
来夢くんなら、エレン間違いないじゃん。って思ってしまったから。
これで納得のいかないキャスティングなら…とか思ってしまっていたけど、今作のキャスティング、神がかってるんですよね。良く集めたなって。さすがネルケ。絶対いいじゃんっていうキャスティングだからまた、悔しさが増してしまったんです。

でも、原作者の諫山先生もコメントで以下のように言ってくださっていたから、私も前を向こうと思えました。

この度の舞台化の話を聞いた時は、以前大変悲しい事故がありましたので心配になる気持ちがありました。しかし舞台関係者の方々は重々承知の上で、より細心の注意を払い舞台へ臨まれるものだと思います。そういったものを踏まえた上で今回の舞台化を祝福し楽しみにしたいと思います。何より連載が終わった『進撃の巨人』で、観る方も作る方も楽しんでいただけますと嬉しいです。
ありがとうございます。

(ついでにで申し訳ないですが、週刊少年マガジン編集部様のコメントも引用しておきます)

『進撃の巨人』がミュージカルになります。
ご存知の方も多いと思いますが2017年に一度発表させていただいた舞台を不慮の事故により中止させていただいた経緯があります。今回は別のカンパニーによる取り組みとなりますが、編集部としては当時のスタッフ・出演者・関係者・お客様のことをよく顧みて、今回の舞台に真摯に取り組みたいと思っています。
何よりも安全第一で、そして関わってくださったすべての人が必ず楽しめるものにしていきますので何卒よろしくお願いいたします。


これはもう、私が死ぬまでの夢だった宏規くんのエレンを見ることはほぼ100%ないんだなと、悲しくなってしまったのも事実。
それでも、いっちばん最初の舞台版エレンは、私の推しだったんだぞ!とマウントとれるのも事実。悔しいけど。

これが私の「悲しい感情/悔しい感情」。


各キャスティングについて

悔しい感情を持ちつつも、今回のキャスティングに絶大な信頼を置いていた私ですが、生で観劇して「やっぱりキャスティングに間違いない!」と言い切れるくらい皆さん素敵なお芝居をされていました。
主要キャストだけでも一人一人の感想を残していきたい。


エレン・イェーガー : 岡宮来夢

圧倒的主人公感で、危なっかしくてすぐ感情的になる初期のエレンそのものでした。ちゃんとギラギラしたエレンを演じてくれてました。来夢くんありがとう。
ミュージカルなので歌ありきだけど、来夢くんはミュージカル歌唱も問題ない。やっぱりあの圧倒的主人公オーラが良すぎた、それに尽きる。
個人的にはエレンが巨人化するときに自分の右手を噛む仕草が好き(どんな癖(ヘキ))なんだけど、あれ生身の人間で見れてゾクゾクした。最高によかったです。
ちなみに、お母さんのカルラを助けようとするシーンの、来夢くんのお芝居が良すぎて本当に私も泣いてしまった。
本当に泣いてるんだもん。あんな泣き方されたらこっちまで泣いてしまう。あれ毎公演あのお芝居してるの体力もたなそうなのにすごいです。
あとやっぱり名台詞「駆逐してやる…!この世から、一匹残らず…!」の時の来夢くんエレンのギラギラした瞳が忘れられません。


ミカサ・アッカーマン : 高月彩良

彩良ちゃんのキービジュアルを見たときに「ミカサじゃん…!!」と声を漏らしたくらい見た目がリアルミカサだったので期待しかなかったし、彩良ちゃんは他にも色んな実写舞台に出ていて拝見していたので好きな役者さんだったけど、良い。良かった。良すぎた。最高すぎた。
彩良ちゃん以外にミカサできる人いないってくらい良すぎた。
兵団衣装来てる彩良ちゃんのミカサ、背高くてスタイル良くてかっこよすぎました。
リーブス会長とのシーンは、一つ一つのセリフにミカサの感情が乗って感じられて、胸が熱くなりました。一人一人の命が尊くて、誰1人命を粗末にしていい人なんていないと、ひしひしと伝わってきた。


アルミン・アルレルト : 小西詠斗

アルミンは個人的にアニメの印象で声が高めで植え付けられているので、マンガ読んでてもアルミンって高い声で脳内再生されることがある。
詠斗くんは可愛らしいお顔だけど声が高いわけじゃないので、うーん、大丈夫かなあ、なんて思っていたけど、詠斗くん、アルミンのときずーーーっと手足がガクガク小刻みに震えていて、アルミンそのものでした。すごい。あれお芝居でやるの大変だと思うんだけど、本気で震えてない…?って心配になるくらい自然なお芝居ですごかった。
舞台で演じるキャストが声をアニメに寄せることはよくあることで、それはそれで「そのままだ!」って思うので凄い事だけど、100%じゃなくてもいいのが舞台。舞台版の良さがある。詠斗くんのアルミンを見て改めてそう思いました。
でも声枯れないか心配になっちゃった。アルミンだけ生き残った宣言(ネーミングセンスなさすぎる)も、巨人化後のエレンを守ろうとするときのシーンも、枯れるほど叫んでるから声が心配になってる。あれ一日二公演ほぼ毎日やってるってやばい。
龍角散とか喉にいい飲み物とか接種してご自愛くださいね…

※1/21のマチネにも進撃ミュを観劇しましたが、その日はなんと詠斗くん23歳のお誕生日!!
カテコでは来夢くんに止められて2人でお辞儀。誕生日という素晴らしい日に舞台に立ててる詠斗くんはかっこいいです。おめでとうございました!


ジャン・キルシュタイン : 福澤 侑

声がジャンでしたね!!!!!あの鼻にかかるような、人を小馬鹿にした、人をイラっとさせるような声と話し方でイライラしました!!!(褒めてる)
福澤くんはダンスの振り付けとかもやってるそうなのでダンスが上手でした。あのジャンがあんなダンス踊るとか不覚にもかっこよく見えてなんか嫌だった。(褒めてる)
ジャンは初期からストーリーが進んでいってどんどん愛情が湧いてくるようなキャラクターだと思ってる。
それこそ調査兵団入ってちょっとずつ変わっていった後のジャンは好きだけど、初期の「俺はエリートだから内地で暮らすのさっ」のジャンはあんまり…って感じ。でもそのジャンを見事に演じていました。福澤くん。
エレンが戦死したとアルミンから告げられた時のジャンは、割と誰よりも悔しがってた印象でした。あんなに敵対意識持ってたのにやっぱり人が、それも同志が死ぬのは耐えられない、そんなイメージでした。お芝居の表現がよかった。

※この2人のツーショットやばくない?泣いちゃう。


マルコ・ボット : 泰江和明

泰江くんのマルコ最高でした!!!!!かわいいかっこいい癒し!!!!!
現地では2回観劇したけど、2回ともマルコばっかり目で追ってて、2回目はもうほぼマルコ定点だった気がする。
マルコは原作でも初期のころの癒し対象の1人で、私も大好きなキャラクターだけど、泰江くんよかったなあ。なんかずっと目で追ってた。
しかもダンスバリうまじゃないですか。泰江くんがダンス上手なの知ってたけど、マルコの恰好であんな踊ったりアクロバットされると惚れてしまう。
しかも女子の食べ終わった食器とかお盆ごと自分のと一緒にサラッと片付けてくれる優しさもあって、あんな()ジャンと一緒にいてくれるし、コニーとサシャを可愛がり、常にだれかを気にかけてあげてて、なんかもう、いい子過ぎるじゃん。

マルコはウォールマリア奪還作戦で死んでしまう、ということを知っていてお話をしますが、今作はそのウォールマリア奪還作戦の直前で幕を閉じます。
カーテンコールでは訓練兵も正式に兵団になった後のあの自由の翼マントを着用して出てくるのに、マルコだけマント着てないで出てくるの…さすがに胸が痛すぎました。
マルコは訓練兵のまま、死んでいったんだと連想させる演出が…豪さん(演出家)ずるい…ずるすぎる…
カテコのお辞儀は確か、
サシャ マルコ ジャン コニー
の4人の並びだったんだけど、マルコだけマント着てないの…これ原作知らない人は「なんでマルコだけ着てないの?」ってなるよね絶対…だって本当不自然なんだもん…
でも、マルコは調査兵団になれずに戦死することを知ってる身としては、この粋すぎる演出がめちゃくちゃ好きです。

※泰江くんが使うマルコの顔文字(∴•̀ •́∴)かわいい!


コニー・スプリンガー : 中西智也

コニーかわいかったな!智也くん、コニーのために自分の頭坊主にして演じてくれてます!すごいよ!あれはウィッグじゃないのよ。プロ意識すごいです。
1回目観劇時に隣の方々が「コニーって地毛…?」って話をしてましたが、声を大にして言いたい。智也くん、自分の髪の毛坊主にしてます!!!!!

「頭丸めました!!」が可愛すぎる。
坊主にする前もこんなにイケメンなのに坊主も似合うって何??凄いです。

普通坊主にしないと思うよ、さすがに。舞台だったら尚更、本物と変わらないくらいのウィッグがあるから、なかなか地毛を剃ろうなんてしないと思うけど、そういうところに原作やキャラクターへのリスペクトが表れていて最高でした。ありがとう。
智也くんのコニーは、原作よりも筋肉質なコニーって感じでした。でもサシャと終始双子でかわいかった。
コニーが自分も調査兵団に入るってばらされて「ジャンと同じ兵団に入りたくないだけだ!!」って慌ててたとこがとってもコニーらしくて良かった。


サシャ・ブラウス : 星波

声がサシャのまま!!!もしかして声優さんそのまま舞台来ましたか!?ってくらいそのままでした。星波ちゃん凄い!!
蒸かした芋を食べてるサシャ、お肉盗んでくるサシャ、みんなのご飯も食べちゃおうとするサシャ…どれも「こんなサシャが見たい!」というサシャを見事に演じてくれてありがとうございます星波ちゃん。
暗いお話の中で唯一の癒しキャラの1人でもあるサシャ。私はサシャが大好きです。いてくれてありがとうという気持ちです。

「蒸かした芋です!」「それは、人は何故芋を食べるのかということでしょうか…?」しまいには芋を半分にし舌打ちをした後に「半分…どうぞ…」ってキースに渡すとこ、観客席の笑い掻っ攫っていって最高でした。
ウォールマリア奪還作戦前、エレンがエルヴィン団長に紹介された時の下にいるサシャとコニーが、「エレン!?本物…!?」って二人で目こすって見てたシーンがさすがに双子すぎて可愛すぎた。
あの二人なんであんな双子なの…可愛すぎるのよ…


ハンネス : 村田 充

吞兵衛ハンネスさん、背が高くて原作よりもイケメンになったハンネスさんて感じでした。笑
あと知らなかったんだけど充さんって歌お上手で歌声もかっこよくてびっくり…!知らなくてごめんなさい!
エレンたちを子供の頃から見守ってきたハンネスさんが、兵団にいてくれてやっぱり嬉しいなあという気持ちになった。
飲んだくれのままだったらずっと平和な生活だったのになあ。


キース・シャーディス : 林野健志

シャーディス教官、でかくて威圧感あって怖い!笑
リアルでした。本当に身長大きいし、声も威圧的な低音だし、何より顔が怖い。見事なキャスティングだなあと思いました。

ねえ…でかすぎやしませんか???笑


ディモ・リーブス : 冨田昌則

富田さんまじでリーブス会長以外は住民のバイトしてました。ダンスも踊ってた。
まじでリーブス会長だけのキャスティングなの、個人的にはとってももったいない出演だったけど、圧倒的オーラがありました。さすが。


カルラ・イェーガー : 舞羽美海

舞羽さん、生で拝見するのは二度目だけどお顔が小さくて美しい~~~~~。惚れ惚れした。綺麗なカルラだった。
序盤ですぐ死んじゃうけど、あのシーンはエレンにとってとても大事なシーンなので。食べられる前の最後の「行か…ないで…」っていうセリフほんと胸が痛くなります。
さっきまであんなに「早く逃げなさい!」って言ってたのに、最後の最後が「行かないで」なんて悲しすぎます。そして巨人化した前妻に食べられるなんてそんな残酷なことあってほしくないなあ。と思っちゃった。


グリシャ・イェーガー : 唐橋 充

大好きな唐橋さんのグリシャ、グリシャのまんまでした!素敵!唐橋さん最高!
もっと先の話になるけど、巨人に取りつかれた狂ったグリシャも唐橋さんで見てみたい。その時まで唐橋さん続投でお願いしますね。
ちなみに普段のツイッターの感じの唐橋さんと、お芝居しているときの唐橋さん、当然だけど全然雰囲気が違ってやっぱり役者さんってかっこいいなあと、思うなどした。
あともう一個のちなみには、リーブス会長シーンの住民バイトをしていた唐橋さんが、なんだかただの普通の唐橋さんで愛おしくなりました。

※唐橋さん語録。そしてサラッと来夢くんのあざとやばいエピソード教えてくれる。


ハンジ・ゾエ : 立道梨緒奈

ハンジ分隊長そのものでした!背が高くてスラっとしててかっこいいのも、巨人のことになるとマニアすぎて変人になるのも、ハンジっぽい表現をしていました。
見た目もどんどん、見れば見るほど顔がハンジ分隊長に寄って来るような、そんな感じがした。多分。


※確かにサシャって写真撮るの下手そうだもんね。


リヴァイ : 松田 凌

私の大本命!!!!!!!!!!進撃の巨人のキャラクターで一番好きなリヴァイ兵長です。
キャスティング、松田くんでマジでよかった。松田くんはどのキャラクターでもリスペクトをもって演じてくれて、絶大な信頼を置いていたけどやっぱり松田くんでよかった。
リヴァイ兵長は最初の方はそこまで目立った(というか注目される)感じではないから、これからどんどん明らかになっていく段階で、そのまま松田くんが演じてくれたら嬉しいなと思います。
ちなみに初日公演を配信でも見たけど、生の方が松田くんリヴァイはかっこいいので覚えておいてください。
立体機動装置で飛んでるときの松田くんリヴァイが一番かっこいい。そしてエルヴィン団長と並んだ時の身長差が原作再現率高くてかわいい。


エルヴィン・スミス : 大野拓朗

大野くん、身長も高くてお歌も上手で威圧感もあり、エルヴィン団長にピッタリでびっくりしました。
大野くんは映像でちょいちょい見たことあったけど、舞台では初めてだったのであんなに大きい方だったとは知らなかった。かっこいいエルヴィン団長でした。
エルヴィン団長はもちろん自ら戦うことってあんまりないけど、これもまた先の話で獣の巨人とのシーンのエルヴィン団長、大野くんで見てみたいなと思った。続投お願いします。
ウォールマリア奪還作戦前の演説最高だった。あの時の歌唱と、外壁に出てる時の歌唱がエルヴィン団長のシーンで一番好きです。


その他、アンサンブルの皆さんも本当にすごかったです。
巨人役、街の住民役、兵団役・・・色んな役演じられててやっぱり一番衝撃だったのはOPの巨人役。
あの動きはどうやったらできるのですか??という人並外れた体の動きをしていて、それはまさに無垢の巨人そのもの。
ダンスも歌も素晴らしくて本当にすごかったです。



植木豪さんらしい演出

訓練兵の訓練シーンや座学シーンでバッキバキにダンスしてたり、どこの兵団にするんやお前ら?のダンスシーンとか、EDナンバーがあったり、所々で「豪さんっぽいかも」みたいな演出あってよかったと思いました。

やっぱ私が一番好きなのは訓練シーンのバキバキダンス。難しい振付を全員シャカリキに踊ってて全員揃ってるの、まさに集団での「訓練」って感じ。
かっこいいんだよなあ、あのシーン。

あと初めて壁が壊された後の食糧不足で人々が嘆いてる歌唱シーン、なんだかレミゼのあのシーンを彷彿とさせる感じだったなあって思った。これはほんと私の個人的な感想だけれど。

やっぱりなにより、超大型巨人のセット、でかすぎ問題。
1回目の観劇は4列目という割と前方から見たからか、とてつもない大きさに見えたんだけどキャストの皆さんあれを間近で見てお芝居してるのやばい。
手も大きくて、舞台の前の方に手が出てくるシーンがあるんだけど、客席まで届くはずないのに避けたくなっちゃって、それくらい迫力があって怖かった。子供が見たら怖がっちゃう、きっと。
そして鎧の巨人と進撃の巨人(エレン)もちゃんとパペットとして作られてて、パペティアが動かして、って感じでやってて素晴らしいなと。
そしてミカサとアルミンを銃弾から守るためだけに現れたエレンの巨人骨格もちゃんと作られてて、再現率が高かったです。
あれらを作り上げた美術さんたちに頭上がりません。

そして欠かせないのがワイヤー。立体機動装置を使って兵士が飛んでるシーンを、プロジェクションマッピングとワイヤーで見事に表現していて素晴らしかったです。
2回目の観劇は2階だったので本当に全景で見ると凄かった!
飛んでる兵士たち本当にかっこよかった。
やっぱり進撃の巨人にはワイヤーアクションは外せない!怪我なく完走できたこと本当に安心してます。何事もなくよかった。


演出を見て、この作品は全景で見るともっと演出が映えて面白いと思ったので、配信や円盤だったら全景、生だったら二階席から見ることをおすすめします。
もちろん各キャラクターの表情も見たいから、どっちも見たいんだけど。
進撃の巨人でも、舞台化全然できちゃうよ!舞台は無限の可能性があるなあと思いました。


おわりに

ウォールマリア奪還作戦前で終わったので、続きがあるよね。シリーズ化すると思うのでできればキャストは続投でお願いします。
そして、またかっこいい世界観を生で見たいです。

「いつか宏規くんのエレンがみたい」と思っていたけれど、なんとか吹っ切って作品を楽しんでる自分がいました。
だけどたまに、来夢くんエレンに宏規くんを重ねて見てしまうことを許してください。私の脳内だけで再生させてください。


やっぱり、進撃の巨人大好きだなあ……
アニメ何回も見返しているのにまた一から見たくなってしまう……

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