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25歳晩夏。終わる夏と昼寝

お昼ごはんを食べて、おやつを食べながら本を読み、うとうとして寝る。私のお休みの過ごし方としてはゴールデンルートなのだが、本当に久しぶりにこんな時間を過ごした気がする。

いわゆる個人事業主と呼ばれるようなものになり、おおよそ休み返上(というか休みという概念がない)で働いてきて、休みがあっても誰かとの交流に費やしたり、買い物に出たりとバタバタしていたので、なかなか落ち着いて部屋から一歩も出ないで過ごすことがなかった。
自分で選択したゆえの結果だから、不満があるとかではなく、シンプルに選んでこなかったなあと思った。

けれど、ふと、ウトウトする中で、我が家の休日の過ごし方として、何かをしながら寝落ちする、というのは鉄板であったことを思い出した。一人暮らしをはじめてからの習慣だと思っていたが、思い返せば実家に家族が揃っていた頃、午後になるとみんな思い思いの場所で寝落ちしていた。うとうとしながら、その景色が瞼の裏に浮かんだのだ。
思わぬところで自分のルーツを感じた。我が家で我が家だった頃の思い出を大切にしているのは、私だけだから、またひとつ思い出すことができて何だか嬉しい気持ちになった。

最近はやたらに実家に帰りたい。それはきっと私が何者でもなくても許される場所が今はそこにしかないからだ。ひたすら母に甘やかされて、友人たちとだべりたい。

誰かの力になりたくて、但馬に来た。ゼロではないけど、基本後悔はないし、これから前に進んでいくんだなと思う。その分、ちゃんと力になる存在であることとか、気軽に付き合える存在であることとかを意識しすぎている実感がある。
いつかきっと(というかもうきっと)ボロが出ていくけど、長く付き合う関係性だと思えば思うほど、なんのルーツもない自分が交わっていくことは無意識のうちに勇気を出しているし、慎重になっている。幸い、とても良いメンバーに恵まれているから、すごく幸せなことばかりだけど、やっぱりほんのちょっと緊張しちゃってるんだと思う。

もう少し上手に誰かを頼れるようになりたい。私は案外と甘えきるまでのハードルがとても高い。でも甘えられていた人はもうどんどん変化していくわけだし、自分も変化しなくてはならない。

夏が終わっていく。一生懸命生きていたら終わってしまった。
でも友人たちとたくさん過ごせた良い夏だった。
また来年もいい夏になりますように。

ほんとにほんとにありがとうございます…!