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コロナ時代:ベルギーの文化の署名活動?

ソフトなロックダウン中のベルギーで、
どなたからか分かりませんが、送られてきました。
「文化の封じ込めに反対する署名運動」かな?
Plus de 500 organisations signent contre le confinement ciblé de la culture

よく理解できていないかもしれないけど、
ベルギー政府のこれまでのコロナ対策が間違っていたと非難して、
文化部門への丁寧な手間のかかる、
そのうえ、個人的な解釈では、
かなりコロナ感染危険度の高い対応を求めているようです。

ほんの数ヶ月前からの、
この世の誰もが経験したことのない状況への対策について、
「もっとコロナを封じ込めることが出来るはずだった。」
なんて、後からなら誰でも言えること。

あのとき、あなた方に主導権があったら、出来たのですか?
もし主導権を握ることが大切だったらなら、
なぜ、以前からその立場や仕事に就いていないのですか?
あなたの主張する方法だったら、状況は、間違いなく良くなったのですか?と、質問したいことは山ほどあります。


この署名運動とは関係なく、
ベルギーの学校関係者からも同じような意見を聞いています。

同じような意見とは、
一番大切な文化部門の人が直接集う活動を封鎖するな」
と言うことではなく、
とにかく、ベルギー政府の対応を非難して、
一番大切であるはずの教育部門には、
ダイレクトな活動が不可欠だから、学校を封鎖するな」
ということです。

つまり、どの部門の人も、
自分の部門が一番大切であると主張しています。
そして、その活動が阻害されていると思い込んでいます。
実際は、どの部門もそれぞれ大事だし、
活動は阻害なんてされておらず、
新たな方法を考えれば、
出来ることは山ほどあるでしょうに。

でも、たぶん本当に一番大事なのは、
生命。
教育でも、文化でもありません。
生命がなければ、教育も文化も必要ありませんから。


個人的には、ベルギー政府の対応に満足しています。
定期的に、それもこまめに、正直に状況をアナウンスをしてくれて、
分かりやすい説明も加えて下さる。
制限のルールの意味もよく理解できます。
好きな食料や飲料、生活必要品が問題なく手に入り、
散歩にも出かけられる、十分な自由があると感じています。
この程度のことで、何人かの命が失われずにすむものなら、
数年続いても問題ありません。

基本的に、どこのコロナ対策にも、正解も間違いもないと思います。
だれも知らない未知の状況、
どの国もそれぞれの方法で試行錯誤、模索しながら進めています。
あと数年経ってから、反省はできるかもしれないけれど、
今は、経験あるのみ。


話がそれましたが、
この状況を楽しめるようなこと、
この状況だからこそできるようなこと、
この状況だから生み出せること、
あるのではないでしょうか?

それが、文化部門なら、なおのこと。
教育部門でも出来そうなこと。

人々が集まって、文句を言って、デモに時間を使うことも
ひとつのベルギー文化の特徴だと思いますが、
署名を集めている暇があるなら、
この時間を楽しめるように、
どんどん新しいアイデアを出して、
実行していただきたいです。

たぶん、コロナ時代が終わっても、
役に立つものが沢山できてくるはずだから。

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