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組織を超えたリーダーシップ。その6『リーダーに求められる、期待されるのは「判断」ではなく「決断」なのだ。』

私が研修を行うときによく使う話。結構ハッとされること事がある。

「企画が承認される」ということは
「承認者がリスクを負うこと受諾した」
ということ。

組織の中なら、承認者は通常は役割としてのリーダーだろう。
役職としてのマネージャーや事業部長ですね。

本日のnoteは「判断」と「決断」の話、組織を超えたリーダーシップ。には必要な要素。

外資系コンサルタントの企画力: 「考えるスイッチ」であなたの思い込みを覆す より

判断と決断を混同させるな

この「承認」ということについて注意したいのは、それが、相手に「判断」を求めるものなのか、それとも「決断」を求めるものかということなのだ。

判断というのは、何らかしらの一番よい答えのようなものがあって、いろいろな選択肢の中から、これが正解であると見抜くことだ。

それに対して決断とは、左右どちらかを見てもそれぞれに一長一短があるような場合に、そのどちらかを自分のリスクで選ぶことだ。

判断できるということは答えがあるということだから、間違えた場合は判断ミスとなる。

決断には正解がないから、決断ミスという言葉はない。

単に、決断をしたか、しなかったか、である。

リーダーに求められる、期待されるのは
「判断」ではなく「決断」なのだ。

判断と決断

よく企画を提示した際に、承認者側から「情報が足りない」とか「内容が浅い」からこれじゃ判断できない、と突っ返されるケースがある。(途中略)「誰にでも判断つくくらいまで、調べろ」と冗談のようなことになる。だが「どこにもその答えがなくて判断できない」から「決断」になるのだ。

承認者、即ち「リーダー」が「誰にでも判断つくくらいまで、調べろ」これと同等の言葉、私も言われたことはある。その人は役職上のリーダーであっても、リーダーシップはないね。

リーダーなら「決断」しよう。
リーダーなら「リスクを負うこと」を受諾しよう。

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スタッフへの視点も念の為。独りよがりなスタッフもいるという事実。

リーダーに決断して欲しいなら、スタッフ側も決断すべきものを用意しなければならない。当たり前と言いたいけど、できない人も多いんだよね。

企画書は議論のための触媒であり、その議論は、どの戦略オプションを決断すべきか、というものでなければならない。決断すべきものがない企画書はまったく意味がない。企画書ではない。

決断できないものをリーダーに
決断しろと言っても、それは無理

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外資系コンサルタントの企画力
「考えるスイッチ」であなたの思い込みを覆す

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組織を超えたリーダーシップについて考えるマガジン

不定期ですが、組織を超えたリーダーシップについて1テーマづつ書いていきます。これは自分自身も組織を超えた働き方にシフトしている状況なので、それを冷静に、客観的に見ていくため。という意図もあります。興味ある方は是非。

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2018年8月に書いた「企画を承認する人の2つの視点と企画者が求めているもの|企画の承認について01」こちらを再編集しています。

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