見出し画像

組織を超えたリーダーシップ。その16『リーダーの心得とは?』

日経COMEMOさんが日経新聞連動して「【日経新聞連動テーマ企画】リーダーの心得とは?」というテーマを募集していました。

私も不定期ですがnoteで「組織を超えたリーダーシップ」について1テーマづつ書いています。これは自分自身も組織を超えた働き方にシフトしている状況なので、それを冷静に、客観的に見ていくため。という意図もあります。

よい機会なので、本日のnoteは「リーダーの心得とは?」について、「組織を超えたリーダーシップ。その4『変化を起こすリーダーシップが欲しい、それはどのフェーズか? 』」を「リーダー」と「心得」の視点で再編集しての投稿です。


リーダーとリーダーシップ

まずこれを整理をしておきたい。

リーダーは役割、
組織に必要とされる機能あるいはポジション。

リーダーシップは役割ではない。
ポジションにも関係ない。
自ら周囲を巻き込み、引っ張る力、
他人からリーダーシップがあると言われる。

そう、リーダーは「役割」
組織に必要とされる機能あるいはポジション。

「役割」の中での「心得」とは何か?


組織の中のリーダー

従来のヒエラルキー構造は過去の遺物になるかもしれない。たくさんの理由があるけど、結論は世界の早い変化についていけなくなるからだ。

だから従来のヒエラルキー組織がベースではなく、様々な企業・人が自由自在に関係し合うプロジェクト単位での推進に変化してくる。

結果、企業も人もフラットな関係になっていく。
人はプロとしての責任が強くなり、企業もプロと仕事をする認識がないと、一流のプロとは仕事ができない。

そんなプロを束ねて推進するためにはリーダーが必要。

変化に対応するために、変化を起こす。
本物のリーダーが求めている。


組織は変化を嫌う

※古い体質の企業の話ですよ。と前置きはしておいて。。。

組織は根本的に変化を嫌う。中の人も変化を嫌う。
なぜなら組織とは、ある目的を達成するための複数の人の集合体で、一定の秩序が求められているから。

ここに矛盾

「リーダーシップを発揮して変化を起こす」を誰しも望む。
でも変化を起こすとは、組織の秩序を乱す結果にも繋がる。
まだ何もしていなくても。秩序を乱す悪い人。とか思われてしまう。
だから抵抗する人は多いよね。
人は変化に弱いからね。

だから

組織の視点から見れば、「変化を起こすリーダーシップ」は秩序を乱す要因。それは排除される対象。

望まれているが、望まれていない。
矛盾がある。

この矛盾にどうリーダーは対応するのか。
リーダーの心得とは何か?


組織の中の役職としてのリーダー

組織では役職は大事。
役職者には権限があります。
組織を安定して運営するために権限があります。

役職自体が働く人のモチベーションになる場合も多いですね。

課長になる。事業部長になる。偉くなる。それがその組織で働くモチベーション。出世すれば給料もあがるというインセンティブともセット。

組織の中の役職としてのリーダーは、組織を安定して運営するが大事な場合が多い。故に「変化を起こす」「変化を起こせ!」ってのは難しい。

「安定」と「変化」という矛盾


リーダーとリーダーシップのフェーズ、そして心得

創業期、成長期、安定期、衰退期のフェーズにおける「リーダーとリーダーシップ」を整理してみた。

画像1

創業期(新規事業を起ち上げ期でもよい)

この時期は変化が必要。
でも新規事業やりたいと言っていても役割だけのリーダーが幅を効かせて、リーダーシップを発揮させないのは、ハッキリいって次のステージにはいけない。

この時期のリーダーの心得は、
「役割」であることを理解し、「役割」であると認識して行動する。

成長期

事業が成長してタイミングで、次のフェーズ「安定期」の準備をしていきたい。成長期は活力があるので、そのタイミングで言語化していくのは良いのでは?

リーダーシップとは何か?
リーダーとは何か?
この言語化は大事ではないか?文化を創るフェーズではないか?

この時期のリーダーの心得は、
「リーダー」と「リーダーシップ」について深く考える。
そして言語化していくこと、文化をつくっている事を意識していることが大事ではないか。

安定期

リーダーシップとリーダーが言語化されて、それにより組織も人が動き、事業が安定していれば、それは素晴らしい組織文化を持っている。

この時期のリーダーの心得は、
組織を安定して運営する「秩序を守る」ことが大事。
リーダーとしての役割を演じる。

でも、
守るだけでなく、必ず来る衰退期に備える。「リーダーシップ」が発揮できる環境を準備することも大事。守るだけじゃない。

衰退期

事業も衰退期に入った時、変化は確実に必要。
これまでの延長なら落ちていくのみ。

ここで、リーダーシップを発揮できるか?
役職だけのリーダーは、どう行動するのか?

答えは1つ

この時期のリーダーの心得は、
役職にこだわらない。
「リーダーシップ」で人を動かす。

ではないだろうか。


組織を超えたリーダーシップについて考えるマガジン

不定期ですが、組織を超えたリーダーシップについて1テーマづつ書いていきます。これは自分自身も組織を超えた働き方にシフトしている状況なので、それを冷静に、客観的に見ていくため。という意図もあります。興味ある方は是非。

---

Photo by Quino Al on Unsplash

アレとソレを組合せてみたらコノ課題を解決できるソリューションができるよね?と言うパズルをやるような思考回路です。サポートして頂いた費用は、プロジェクト関連の書籍購入やセミナー参加の資金にします。