UXハニカムをネットショップ向けにアップデート。消費者の価値思考ツール、ファシリテーターのゲーム的な道具箱
UXハニカムを応用したファシリテーターの対話ツール(道具箱)を3年ほど前に企画・開発しました。でも実際に利用した回数が片方の手で足りるくらいなので、まだまだα版。フィードバックなどを期待して公開しました。
実は1年前にもnoteにフィードバックを期待して記事化したのですが、今回多少アップデートしたので、新たに記事として載せます。(過去の記事をアップデートしても中々目に触れにくいので)
企画の背景
UX(ユーザーエクスペリエンス、User experience)と言う言葉がEC、ネットショップの世界でも比較的普通に使われています。
UXは様々なモデルが提唱されております。その中の「UXハニカム」という構造モデルは、ユーザーの価値(Valuable)を中心に捉えた比較的馴染みやすいモデルです。(私だけ?)
その「UXハニカム」をネットショップに応用した構造モデルの開発をフト思いつきました。2019年の現時点でも本構造モデルを用いた実証回数が少ないため有効性が立証しきれてはおりませんが、お蔵入りになるもの何なんでnoteで公開し意見などを頂ければ幸いです。
UXハニカム
「UXハニカム」はピーター・モービル氏(Peter Morvilleは,情報アーキテクチャという新興分野の創始者の1人)が 2004年に提唱したUXを構成する7つの要素を図(構造モデル)にしたものです。
この構造モデルでは ユーザーが感じる価値(Valuable)を中心に6つの要素が配置されています。
これら6つの要素が満たされて、はじめてユーザーにとって価値のある体験を創造することができるという考え方です。
UXハニカムをネットショップ向けに整理
以下は「ピーター・モービル氏のUXハニカム」を中心に「ショップの理念・思い」「消費者視点」「ビジネス視点」の3つの側面で覆うという構造モデルです。
ネットショップは考える事が多い
ネットショップの運営を一気に様々な色々な事を検討し始めると、考える要素が多すぎて、思考が停止してしまう方が多いと言う認識です。(個人的な体験も含めての話)
しかし成功を本気で望むなら、思考を停止してはいけません。そんな状況に置かれた時の思考をサポートするツールとして、この構造モデルを開発しています。
対話をファシリテーションします。
ツールを使ったファシリテーションの流れ
1)とりあえず、すぐに書くことのできる場所を埋める。
・ユーザーなら、想定しているユーザー像
・ファンなら、ファンになっている状態
2)埋めたら、そこに接している部分を埋める。
3)詰まったら、隣り合っていなくても良いので別の場所を書いてみる。
4)もう無理ー、書ける場所がない!って所までやりきる。
5)整合性が取れない場所が出てくる。浮き彫りになる。
※その場所の周辺は現時点での理解が危うい所
ネットショップの成功の確度を低くしている可能性が高い場所
6)注意すべきは、その点の場所が課題ではなく、その周辺に課題がある事も配慮しないと行けないと言うこと。
・殆どの場合、課題は単独で存在しなく関係性があります。
その関係性に着目して課題を解決するための糸口を探る。
7)最終的に全ての項目に配慮が行き届けば完成。
まだまだ利用が難しくファシリテーターの技量に影響されてしまうのですが、ネットショップを考える時の1つのツールになればと考えています。
ボードゲーム化も検討中です。
プロジェクトデザイナーの良い問いを創るコトづくり
アレとソレを組合せてみたらコノ課題を解決できるソリューションができるよね?と言うパズルをやるような思考回路です。サポートして頂いた費用は、プロジェクト関連の書籍購入やセミナー参加の資金にします。