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「〇〇がない」は問題や課題を説明していない

「〇〇がない」は問題や課題を説明していない
これは「外資系コンサルタントの企画力」の一節である。

「当社の課題は〇〇がないことだ」という場合があるが、これは言い換えれば「〇〇さえすれば問題点は解決する」ということだ。つまりは「手段」を表現している。

問題点の解決策は一意に決まるものでなく、いろいろなオプションがあるはずだ。「〇〇がない」という表現は最初から解決策を決め打ちしているものであり、議論の広がりを制限する要因である。


「〇〇の課題は△△がないことだ」と「△△という手段があれば〇〇の課題が解決される」は同じ意味。「解決策の決め打ちは、議論の広がりを制限する。」当たり前ではあるが、その当たり前を認識せずに会話を続けている場合は多い。

社外の提案ならば、意図的にやっている場合もあるだろう。話の流れをコントロールして議論を「我社の課題は〇〇がないことだ」と、提案先(クライアント)の口から言わせるように持っていく場合は多いだろう。オーソドックスではあるが有効なテクニックだ。

また経験の浅い企画者ならば、自分の企画を通したいために「〇〇の課題は△△がないことだ!」といきなり結論からプレゼンを行う場合も多いだろう。

でも、そういった場合は、”軽く身構えて話を聞く”くらいがちょうど良いのかもしれない。「結論ありき」の会話になっていないかを注意しよう。

「議論の広がりを制限」していないか?を注意しよう。


「外資系コンサルタントの企画力」の一節を書いたこちらのnoteも是非


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Photo by Albert Dera on Unsplash


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