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プロジェクトデザイナーの役割と仕事術

#これからの仕事術 」というテーマでコンテストが開催されている。良い機会なので、プロジェクトデザイナーのテーマで書いてみよう。

プロジェクトデザイナーとは、企業・組織単位での仕事から、組織を越境したプロジェクト中心の時代に特に重要と考えている職種だ。私はこの「プロジェクトデザイナー」という職種を定義し、様々なところで活躍できる場を増やしていきたい。仲間を増やしていきたいと考えている。

まずは役割から。

プロジェクトデザイナーの役割

プロジェクトデザイナーの役割は「プロジェクトの初期段階において、経営と現場の"様々なズレ"をなくすために、2つのデザイン側面(設計のDESIGN、意匠のdesign)から整理した絵を描くこと」

別の言葉でまとめると(別の説明の仕方である。)

プロジェクトマネージャーやディレクターなどの役割の時でも、ファシリテーターとして動く時もある。ステークホルダーに言われた通りに作る仕事ではない。ゴールイメージを持ち、ステークホルダーからデザイナーやエンジニア、運営担当など、関係者みんなの思想と、事業にとって重要なポイントを全部くみ取って、それをデザインの力で可視化する。皆に同じ景色を見せてプロジェクトを推進する。

簡単に言うとこうなる。

デザイナーと開発と企画と経営の間に立って、一撃で「これをつくるのですね?」とビジュアルで見せる仕事。新規事業デザイナーとも言える。

新しい職種であるので、様々な説明の方法を模索している。


プロジェクトデザイナーが活躍する場面

こんな時に重宝される。

偉い人がこんなにやりたい!とまだまだ不確実性の高い計画だが、直ぐにプロジェクト化して推進しなければいけないとき。(時間がない時)

関係者が多く、まとめるのが大変な時。

経営と現場の距離が離れている時。あるいはミドルマネージメント層が機能していない時。

「プロジェクトの初期段階において、経営と現場の"様々なズレ"をなくすために、2つのデザイン側面(設計のDESIGN、意匠のdesign)から整理した絵を描くこと」

つまり関係者みんなが同じプロジェクトのゴールイメージを共有するための絵を描くことが仕事である。


プロジェクトデザイナーの仕事術

これを推進・成立するために、ファシリテーションとプランニングの両方を同時におこなう。

ファシリテーションのスキル

様々な物事・関係性を整理し、納得させて、推進させる。
さらに沢山の修羅場プロジェクトをくぐり抜けた経験値をベースに生々しいファシリテーションを行う。
つまり座学ベースではない。

どうやって経営者と調整したか。
どうやって修羅場を潜り抜けたか。
抵抗勢力をどうしたか。潰したか。仲間にしたか。蚊帳の外においたか。

あたりのリアルが大事。

プランニングのスキル

アイデア発想力・コンセプト構築力を用いて、足らない部分を保管する。
足らない部分を保管するためには、業界のこと、組織のケイパビリティ、プロジェクトチームのスキルセットなども把握していることも大事。実現できる範囲、制約条件は何か?。

ファシリテーションとプランニングの両方を同時におこなう。

実はここにポイントがある。一般論的なファシリテーターのような中立的な立場ではない。状況に応じて介入する。ゴールイメージを常に持ち介入する。プランニング領域との融合。

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最後にもう一度。
私はこの「プロジェクトデザイナー」という職種を定義し、様々なところで活躍できる場を増やしていきたい。仲間を増やしていきたいと考えている。

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Photo by Scott Graham on Unsplash


アレとソレを組合せてみたらコノ課題を解決できるソリューションができるよね?と言うパズルをやるような思考回路です。サポートして頂いた費用は、プロジェクト関連の書籍購入やセミナー参加の資金にします。