プロジェクトの「良い問い」を考える。その3は、ちょっと分解してみませんか?
ディスカッション中、私がファシリテーターの役割になっているときに意識してつかう「問い」のパターン。
できる限り、参加メンバーに自ら答えを出せるように導くときの方法です。ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズさんがやっている「ノーミング・セッション」のテクニックでもあります。
以下のnoteの続きです。
プロジェクトの「良い問い」を考える。その1は役割と期待値を全員で合わせるための「問い」
プロジェクトの「良い問い」を考える。その2は、ご都合主義の「問い」 or 徹底的に考える「問い」
分解して考える、「問い」
例えばKGI(Key Goal Indicator / 重要目標達成指標)が売上について考える場合。
KPI(Key Performance Indicator / 重要業績評価指標)は以下のものが考えられる
・購入してくれる人を増やす施策
・単価を上げる施策
・何度でも購入してもらうための施策
KGI視点とKPI視点を行き来しながら、ファシリテーター役の私は「問い」を考えるのですが、その時のテクニックは、あえてKPIとかKGIという言葉を使わずに、
【問い】目標である「売上〇〇円」を達成するには、どんな要素があるのだろう?ちょっと分解してみませんか?
という感じで尋ねる。「KPIなに?」は聞かない。つまり部分から尋ねない。全体から分解していこう!と言う話。
ファシリテーターとして常に、全体から分解していくディスカッションの流れにすることを心がける。
他のKGIも場合もほぼ同じ。以下の〇〇○の部分に、指標と具体的な数値を入れる。
【問い】目標である「〇〇○」を達成するには、どんな要素があるのだろう?ちょっと分解してみませんか?
そして具体的に、できるならメンバーが行う作業にまで分解する
メンバーがそれぞれの役割にまで分解することが重要となってきます。詳細まで行かなくても、それぞれの役割の視点から考えることが重要です。
例えば
・「購入してくれる人を増やす施策」をやろう!
まで分解した場合、では誰が何を何時まで進めるのか?終わらせるのか?
例えば「購入してくれる人を増やす施策」のプランニングを今皆でブレストしたとしたら、それを整理するのは誰か?何時までにやるのか?企画書に書くのは何時までに誰がやるのか?
まぁ初回の会議で、どのレベルまで細かく詰める必要があるのか?はその時のメンバー構成やその他の事情があるので、答えは出せませんが、KPIはなんとするか?何を重要とするか?を決めたらその次のアクションプランのイメージくらいは最初に共有しておきたい。
因みに、目標である「売上〇〇円」を達成するには、どんな要素があるのだろう?ちょっと分解してみませんか?に対して、アクションプランばかり盛り上がる事も多々あるのですが、そういった場合もファシリテーターはまずはKPIの視点でディスカッションが進むようにその場を導いて行きたい。
注意していること
私が答えを出しているように思わせないのが大事です。
私に答えを聞くような姿勢になってきたら良くない兆候なので、
注意深く話を変えていきます。一旦休憩もよくやる。
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