幸せは、とどめておけないものかしら。ポーの一族の思い出
バンパネラ(吸血鬼)として、少年の姿のまま永遠に生き続ける主人公と、彼を取り巻く人間模様をオムニバス方式で描いた名作「ポーの一族」の台詞だ。”普通の人間”から存在意義を問いただされて、成長もしない、もちろん子どもを残すこともできない主人公・エドガーは自問自答する。吸血鬼の悲哀を感じる切ないシーンだ。
ところで、現代日本において、子どものいない人間に対して、
「平均寿命80年の時代に子孫も残さないで、なんのためにそんなに長く生きるの?」と言ったらどうなるだろうか。とんでもない