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【読書】【公認心理師】「エビデンスに基づく認知行動療法スーパービジョン・マニュアル」を読んで

今日は読んだ本の紹介です。「エビデンスに基づく認知行動療法スーパービジョン・マニュアル」という本。
タイトルの通り、認知行動療法のスーパービジョンについての専門書になります。
認知行動療法やカウンセリングに関する本はたくさん出ていますが、これまでスーパービジョンにしっかりと焦点を当てた本というのはあまりなかったのではないでしょうか(わたしが知らないだけかもしれませんが)。また、「エビデンスに基づく」と書かれているように、多くの研究の結果に基づいて議論されている点も重要なポイントだと思います。
これは勝手なイメージですが(といっても、自分の経験を含め周りの人の声を聞いての話です)、スーパービジョンは閉鎖的な関係性の中で、時として攻撃的な指導があったり、ただ責められる時間になったり、辛くなるものもあったりします。それがスーパービジョンなのかなと思った時期もありましたが、事実と研究に基づいて議論されることで、どのようなスーパービジョンが有益なのかを確認し、スーパーバイジーとしても選択できる余地が生まれるようになったのではないでしょうか。

この書籍の内容は、スーパービジョンを実施するスーパーバイザー向けなので、正直わたしにはまだまだ早い内容でした。どのようにスーパービジョンを進めていけばいいのか、スーパーバイジーとの関係はどうしていけばいいのか、スーパービジョンを実施するときの注意点、など実際に実施していく上ではとても大切なことが多く書かれてあり、さらにビデオクリップがついているので、実際のスーパービジョンの様子も見ることができました。(内容は英語ですが、日本語訳がついています)。

ただ、スーパービジョンを受ける身としても、自身のスーパービジョンを振り返り、その必要性や在り方を考える上では大切な一冊だったと思います。

書籍:Derek L. Milne & Robert P. Reiser. (2017). A Manual for Evidence-Based CBT Supervision. Wiley-Blackwell.(鈴木伸一(監訳)(2022).エビデンスに基づく認知行動療法スーパービジョン・マニュアル, 北大路書房)

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