POOLOと人生のターニングポイントは絶妙にクロスして

POOLOと共にお腹の子は成長した。ちょうど参加費振込期限に妊娠が発覚して、コミットできるか悩んだ末、参加することにした。とにかく、母親になる前に自分自身をアップデートしたかった。

妊娠してからは「自分だけの身体じゃない」経験ばかり。

「自分だけの身体じゃない」というフレーズは金銭的、精神的な意味を指すことが多い気がするけど、物理的に「自分だけの身体じゃない」は初めての経験だった。

お腹の子が元気かどうかなんて自分の目で確認しようがないので、POOLOの講義後サッと帰ったり、身体を冷やさないようにしたり、かなり気をつけて生活していた。


それにも関わらず、入院になってしまった。

早産の兆候が見られたために
8月末から翌年1月出産まで寝たきり生活になった。

入院中はポジティブとネガティブのせめぎ合い。

転んでもタダでは起きない!と決意した3日後には帰りたくなって泣いた。

たった3日の我慢もできない。(母親だって人間だ。ずっと我慢なんてできない)自分とお腹の子を守るためとはいえ、キツかった。


どうして私だけ外に行けないんだろう。
5メートル先の自販機へ歩くことさえ許されないんだろう。

slackでは学園祭の話やイベントの告知がガンガン更新されてるのに
なんにも参加できない状況が悔しくて、さみしくて、悲しくて、
どこにもぶつけようがない感情でぐっちゃぐちゃになる日もあった。

でも、ポジティブな思考と感情を忘れさせないでくれたのは
POOLOのみんなの存在だった。


みんな自分の人生に一生懸命だ。
真剣に生きている。


突っ走る人、助走段階の人、迷走してる人、立ち止まってる人、などなど
人によって状況はそれぞれだけれど、

みんな未来への道しるべの「何か」を掴みたい人たちばかりで、
カルチャースクールや大学の公開講座では感じられなかった熱量、渇望があった。



高い熱量に感化されて、もう1度何かを積み上げたい気分にさせられた。

病室のベッドで、自宅の布団でゴロゴロうとうとしながら
今後の人生を熱量高く、楽しく生きるための「何か」を
頭の中で整理した。


整理する過程でちょうど「自分らしい旅と人生の編集の仕方」の講義があって、
自分の人生をエッセイにする目次を作る課題が出た。

人生で初めて現実味のある、熱い将来の夢を思い描いたのは高1で16歳だった。


つい最近のつもりでいたが、
気づけば倍以上生きていた。

つい最近のことのようではるか昔だった。


この調子だと、
あっという間に死んじゃうなあ。

最期は今と似たり寄ったりなんだろうな。


身体は元気でも認知症だったり、足腰が思うように動かなかったりして
老人ホームから出られなかったり、
病気になって点滴に繋がれたりする毎日かもしれない。

老人ホームに勤めていた時、認知症のマダムがお友達と外出しようとすると職員に引き止められて
「どうして私だけいつも外に出たらダメなの?」とポロポロと涙を流す様を見て
こっちも涙しそうになったことがあった。

幸い、私は出産という期限付きの身なので、産めば自由の身、なんとでもなる。

動けるうちに動こう。
たくさん見るんだ。



寝っ転がりながら出来ることとして、リストを導入した。

気になって撮ったスクショやsafariのお気に入りリストを整理しながら
オリジナル手帳に行きたい旅先とお店を書き込んだ。
未来年表も書き込んだ。


さあ、産んだら自由!お出かけだ!!旅だ!!!


と思ったら、コロナが立ちふさがるのでした。。。

でも、出産で物理的に自由になったのは事実だし、
寝たきり生活という制限があって少ししなやかになれた気がする。


しばらくコロナで世の中忙しそうだから、お出かけリストの攻略はお休みして、
卒業制作に加えて野菜の勉強に取り掛かろうとしている。

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