夫のひと言で気づいた専業主婦適性
なんて報われない仕事なんだ。
そう言って夫はシンクの前で固まっていた。
もしかして不満、爆発???
専業主婦のくせに家事を旦那に手伝わせるなんてって思ってる???
恐る恐る声をかけた。
「どした?」
「いや、この仕事、報われないと思って。」
3ヶ月の専業主夫時代を思い出したらしい。
当時の彼のスケジュールはこうだ。
7:30 妻、出勤。それと同時に洗濯開始。
並行で皿洗い。
8:00 洗濯物を干す。
ビビット or スッキリを観る
10:00 ノンストップ or PON
11:00 食材調達。掃除。
12:00 ひるおび! or バイキング
14:00 グッディ
16:00 News everyを見ながら夕飯準備。
19:00 妻帰宅。
テレビを消す。
当時の彼の人生は家事とワイドショーがほとんど。
転職活動をしてたけど、面接が午前か午後どちらかに入るだけで
面接が終われば家事とワイドショーの世界に戻って行く。
「最初の1週間は良かったけど、本当にやる事が無い。でも終わりがない。毎日一緒!!」
一通りの家事は午前中に終わってしまうけど、決して終わらない。
溜まった洗濯物を朝に干し終わっても
夜には新しい洗濯物が生成される。
献立を考えて、買い物に行き、手間暇かけて作っても
ご飯は30分程度で食べ尽くされてしまう。
これを毎日繰り返す。終わりは来ない。
「だからね、報われないって思うの」
専業主婦の私にとって、夫の発言は衝撃的だった。
報われるか否かの視点で専業主婦の仕事を考えた事がなかった。
でも、世の中の専業主婦論を見てると
報われないよねという結論に収束していくように思う。
達成感がない
稼げない
スキルアップできない
社会と繋がれない
そんな報われない仕事が私は好きだ。
上の4つを苦に思わないタイプ、もしくは自分で新境地を開拓するタイプじゃないと専業主婦の仕事は単調で無限地獄かもしれない。
専業主婦の仕事の良いところは、朝イチから仕事に取りかかれるのと
スケジュールが自在で裁量があるところ。
あと、食べたいものを毎日のごはんで食べられるとこ。
専業主婦の仕事は終わりがない。
その分、いくらでも仕事を作れる。
逆に言うと、サボろうと思えばいくらでもサボれる。
ここが専業主婦業の妙だと思う。
日々の仕事で自己成長するかサボるか、全ては自分に委ねられている。
それに、専業主婦だって達成感や社会との繋がりは得られる。(私の場合、自治体が運営する日本語ボランティアに参加していた。)
数値で評価されなくたって「おいしい」の一言で充分。
小さい喜びで毎日楽しく生きられる私は専業主婦に向いてるなあと今も変わらず思っている。
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