障害者ってマジでカッケーよなっていう話

さっき、最寄りのドンキホーテに紙巻きタバコ用のフィルタとロールペーパーを買いに行きました。

その帰りの道中でアルビノの少女を見ました。
その少女はお母さんと一緒でたい焼き屋の軒先でたい焼きを頬張っていました。

そこで
「なんか障害者ってカッケーよな」
なんて思いました。

僕は複雑性PTSDを持った精神障害者です。
たぶん発達障害も持っています。
障害者の苦しみはわかりますし、自分も何回もこんな人間になりたくなかったなんて思いました。

精神障害者であるが故の素行でたくさんの人に迷惑をかけ、自己嫌悪も自己否定でさらに自分を苦しめ、時には人が去ってしまったり、心無い言葉もかけられました(相手に悪意がないことはわかっています)。

ただ、そんな中で、一度だけ
「発達障害って、カッケーじゃん」
なんてことを言われたことがありました。

これは数年前にテレアポの会社でアルバイトをしていた時のことでした。
そこで僕はまあまあ頑張って営業所で2番になるくらいの成績を出していましたが、人に電話をかけることが辛い、うつ病が苦しいという理由で辞めてしまいました。

その後、別件で少し事件があり、誰かに相談したいと思い、そのテレアポ時代に仲良くなった人に連絡して相談に乗ってもらいました。
その話の中で、自分は発達障害を持っているということを打ち明けました。

僕は音楽が大好きで、特に洋楽ロックが好きです。
色んな年代、色んな地域、有名なバンド、無名なバンド、名盤、いいアルバムの発掘など、学生時代はかなりの熱量を持ってロックを聴き漁っていました。

その相談した人も音楽が好きで、実際にバンドもやり、音楽の趣味も自分に似ている人でした。

洋楽ロックでは、27クラブというものがあります。
これは有名なアーティストが27歳になって亡くなる方が多く、後に27歳になって亡くなった人たちを「27クラブ」として呼ぶようになったというものです。
有名な方だと、NIRVANAのカートコバーンや、ジャニス・ジョプリンですね。

他にもロック界隈では荒くれ者が多く、事故や麻薬中毒などで27歳でなくても早世している方が結構います。
アーティストが亡くなることはとても悲しいことですが、僕達ロック好きはそれも含めて

「ロックだな!」

なんて思ったりしています。

今はライブでは観客の安全面に配慮したり、アーティストも暴れん坊がいなくなりましたが、90年代なんかはその暴れん坊のアーティストの素行も含めて

「ロックだ!カッケー!」

なんて思っていました。

話は戻りますが、僕らは「障害者」です。
「社会不適合者」といってもいいかもしれません。
ただ、そのテレアポ時代の人から言わせると、僕ら社会に順応できない「障害者」も「荒くれアーティスト」も、たぶん「ロック」なのです

確かに、見方を変えれば「障害者」もカッケーよな、なんていうことをアルビノの少女を見て思いました。

最近、義眼アーティストのリブさんの記事を見ました。

自分の義眼をデザインする女性 心無い声に負けず“自分ウケ”を貫く

リブさんは片目を失明している、いわゆる障害者です。
リブさんの過去のXの投稿を見てみると、彼女も自分の障害に対して心無い言葉をかけられて苦しんだ過去があったとのことです。

しかし、リブさんはそれに屈せず、独自で「光る義眼」というプロダクトを作り、今は義眼アーティストとして活躍されています。

他にも、障害を活かして活躍されている方はたくさんいます。

だけど、わかっています。
精神障害はなんともならんということを!
でも、たぶんそれも「カッケー」のです。

NIRVANAのフロントマン、カートコバーンはとても内気な性格でした。
彼自身が双極性障害だったという話もあります。
バンドの音楽スタイルもグランジといって、鬱屈した感情を吐き出すような、暗い感じの曲が多かったです。

NIRVANAが世間に評価されたアルバムが「NEVER MIND」。
このアルバムは今では歴史的な名盤と言われています。

しかし、カートは「NEVER MIND」の成功や世間の評価と、自分の自己評価の低さとのギャップに苦しみ、ショットガンで頭を撃ち抜いて自殺しました。

もちろん、とても悲しいことです。
でも、、、ロック好きはバカなんですかね
それも含めて、

「カッケー!!」

なんて思ってしまいます。
ある意味、亡くなってしまったからこそ
「伝説になってしまった、、」
そのような想いも感じてしまいます。

他にもいっぱい紹介したいですが、今日は抑えます。

もちろん、カート・コバーンは「商業的に成功した」、という前提はあるのかもしれませんが、カートがまだ生きてて、自分の双極性障害にまだ苦しみながらも歌い続けている、そんな世界線があったとしたら、そんな彼にも心を打たれると思います。

色んな障害があります。
色んな苦しみがあります。
でも、社会にうまく適応できなくても、苦しみながらでも、みんな、今を生きている。

そんな姿に僕は心を打たれて泣くかもしれません。
そして、
「ロックだな!カッケー!」なんて思うかもしれません。

幸せな日がいつ来るかわかりませんが

「みんなロックで、みんなカッケー!」

僕自身も、ロックな生き様をしていきたいです。

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